【フリゲー】フリーゲームのススメ: 制作編

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今回は制作編です。 制作に必要なコト、モノをさらっと紹介します。

前回、【フリゲー】フリーゲームのススメ: プレイ編という記事を書いてから
だいぶ時間が経ってしまいましたが、今回は制作編ということで書いていきます。

制作編と言いつつ別にゲームクリエイターになるだとか、
同人サークルを立ちあげて云々というお話をするわけではありません。

誰でも”意外と”簡単に制作できるんだよ!ということをベースに、
フリーゲームの制作を楽しんでみませんか?という提案をしたいと思います。
※無料でゲームを制作する、というコンセプトではありません。

フリゲー制作の魅力とは?


まずはじめにフリゲーを制作することの魅力にちょっと触れましょう。

と言いつつもこれはフリゲーに限らず創作全般に言えることですが、
やはりなんといっても「自分の描いた世界を具現化できること」が最大の魅力でしょう。

ゲーマーならば誰しも一度くらいは”妄想(想像)”したことがあるんじゃないでしょうか?
別に対象は何でもよく、ストーリーでもキャラクターでも、もしくはそれら全て。
そういったものを脳内に留めずに実際に表現できるのが創作の醍醐味なのです。

言い換えれば中二病全開の「おまえらストーリー」をこの世に生み出すこと。
それこそが創作というものなのです。

フリゲーはあなたの考えた「超大作RPG」や「感動大作AVG」なんかを
全世界に向けて発信できるひとつの表現方法なのです。

制作する前の確認事項


では早速あなたの世界を創造しましょう!
……と言いたいところですがちょっと待って。
作り始める前に色々と確認すること・考えるべきことがありますよ。
これらをまずは練ってみましょう。

  1. ジャンルはどうしようか?
  2. 制作ツールはどうしようか?
  3. 画像や音声はどうしようか?
  4. 物語やネタはどうしようか?
  5. 公開する?しない?

最低でもこれくらいは決めておかねばなりません。

ただ1が決まれば2もだいぶ絞られますし、
4も1が決まる頃にはおぼろげに思いついていたり
あるいは4から1や2を考えることもあるでしょう。 
なので、これらは連続性があるのでそれほど複雑なステップは存在しません。

では次項からこの5つの項目について少し詳しく書いていきます。
 

1.ジャンルの決定


これは難しいことはないのではないでしょうか。
純粋に”何が作りたいか”で決めちゃっていいと思います。

物語の構想が既にあってそれを実現するでもよし。
好きなジャンルだから作ってみたい!でもよし。

ただしツールの普及度を考えると必ずしも全てのニーズに
応えられるわけではないのでそこはあらかじめ覚悟しておきましょう。
※本気でやるならプログラミングを勉強しなくてはなりません。
が、ひとまず本記事ではそのあたりには触れません。

ですからツールの選択肢・完成度から選ぶというのもひとつの手かもしれません。

いずれにせよ自分が楽しく制作し、表現できそうなものを選ぶべきです。
なお、本記事では人気も数も多いRPGとAVGをメインに記事を書いていきます。

2.制作ツールの選択


ジャンルが決まったら次は制作ツールを選びましょう。
この選択があなたの世界の実現難易度に関わってきますので、
ここは慎重に選択すべきです。

本記事では1からはじめる初心者の方を想定していますので、
プログラミングを除いた制作ツールをいくつか紹介します。
前述のとおりRPGとAVGに絞っていますので、
ジャンルが該当しない場合は読み飛ばしてください。

RPGの場合の選択肢:
国内では絶大な人気を誇るジャンルですが、
それゆえ多くのツールが開発されており、よりどりみどりです。
ここで挙げるのは有料ソフトウェアが多いですが、
もちろん別ツールでの無料での制作も可能です。

RPGツクール2000 VALUE! +
【RPGツクール2000 VALUE! +】

名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
RPGを作る、というそのまんまな名前だけあって
RPG制作ならコレ!というシリーズです。

この2000は現在発売されているシリーズの中では最古のもので、
グラフィックや音声再生に関してはやや劣ります。
しかしアイデア次第ではそんなハンデキャップは気にならなくなり、
扱いやすさと軽快な動作で今でも人気のあるロングセラーです。

今では価格も安いので、入門ツールとしてうってつけ。
WEB上には素材も豊富に公開されています。
 

RPGツクールXP VALUE! +
【RPGツクールXP VALUE! +】

前述の2000からグラフィックもサウンドも進化したツクールです。

より美しい画像素材や、ループ再生に対応した音楽ファイル(ogg)に対応。
更にRGSSというスクリプト(プログラムのようなもの)によって、
上級者のニーズにも応えられる懐の深さになっています。

基本的にツクールシリーズはドラゴンクエストのようなフロントビュー戦闘ですが、
このRGSSでファイナルファンタジーのようなサイドビュー戦闘に改造できたり、 
より複雑で独自性の高い戦闘やシステムを構築できるようになりました。

その反面初期状態で制作できるものは2000と大差なく、
RGSSを使ってナンボという印象も受けるため
WEB上のRGSS素材を利用するなり自作するなりする必要があり、
完全な初心者にはほんの少し敷居が高いかもしれません。
高機能なのには変わりありません。
 

RPGツクールVX VALUE! +ツクールシリーズ素材集 和
【RPGツクールVX VALUE! +ツクールシリーズ素材集 和】

XPの次に発売されたのがこのVX。
原点回帰的な印象を受け、2000に近い感触で使用できます。

XPから扱える画像の規格が変更になり(中途半端なサイズに)、
マップ作成においてもやや劣化した部分も見受けられます。

しかし、単純にRPGをとりあえず制作する分には必要十二分。
進化したスクリプト・RGSS2も搭載しており、
前作譲りの拡張性は保持されているので
初心者~上級者まで愛用できます。
 

RPGツクールVX Ace
【RPGツクールVX Ace】

VXに更に改良を加えてマップ周りの改善や、
細かいシステム部分の強化・改善を含めた上位版です。

相変わらず画像規格が扱いにくいのですが、全体的に使いやすくなっており
収録素材の質も向上したことから、あらかじめ用意されたものだけでも
かなり高品質なゲームを製作可能。
スクリプトはRGSS3へと進化を遂げて、再び強化されています。

欠点はまだ価格がかなり高いことと、
徐々に増えてきてはいるもののまだ素材が少ないことでしょうか。
ただ、Aceの名の通り上級者はもちろん、
ある程度本気でRPGを制作するつもりなら本作を選べば間違い無いです。
 

WOLF RPGエディター
フリーで公開されている制作ツールであり、
通常RPGツクールでは出来ない表現も初期状態で可能だったりと
かなり優秀なツールです。
通称・ウディタ。

その一方で本ツールはカスタマイズが前提の作りとなっており、
自由度と拡張性の代償に少し使いやすさとわかりやすさが犠牲になっています。

ある程度の簡単な独自スクリプトでのカスタマイズも必要でしょうし
初心者には厳しい印象もありますが、
向上心や熱意でそこを乗り越えられればRPGツクールに決して劣らぬ
素晴らしいゲームが製作可能という可能性を秘めています。 


AVGの場合の選択肢:
主にギャルゲー・エロゲー、ノベルなどはこのジャンルですね。
実は市販のタイトルでもここに挙げるツールを使って制作されたものも
それなりの数があるんですよ。

RPGよりはツールの見た目がわかりにくいので、
やや難易度が上がります。

吉里吉里/KAG
Fateなどでも使われているツールです。

独自の言語で記述していかねばならず、難易度は高め。
その反面自由度や拡張性はずば抜けており、
市販品でも利用されるだけはある優秀なツールです。

サポートツールなどを使えば少し負担が和らぎますし、
書籍なども発売されているので本格的なAVG制作時にはこれ一択。
完成品の挙動も一番安定しています。
 

NScripter
前述の吉里吉里と双璧をなす(と勝手に思っている)ツールです。
例えば初期のAUGUST作品やひぐらし/うみねこはこのツール製。

“吉里吉里よりは”簡単な独自言語の記述形式で、
 “吉里吉里よりは”ハードルは低いと言えます。
 ただやはり学習するべきことはそれなりにありますし、
“吉里吉里よりは”手堅い印象の作品になりがちな印象です。

なお、完成品の挙動はスペックによらず”吉里吉里よりは”モッサリ気味?
 

LiveMaker
前述ツールからはガクッと自由度や拡張性、表現度は下がります。
その代わりにツールとしての使いやすさはかなり高いのがコレ。

視覚的に制作できますし、しっかり作りこめば
決して安っぽさは感じなくなる程度の完成度にもなります。
覚えるべき記述法も前2者に比べれば少ないですし
同人ゲーでもたまに使われているのを見るので、
全くの初心者にはいいのかもしれません。

完成品はNScripter作品と同等かそれ以上のモッサリ感を感じるかも。
 

Yuuki! Novel
LiveMakerよりも更に簡単に制作できるように作られたツールです。
ただし自由度や拡張性はかなり犠牲となっています。

短編や小品ならこれでもいいのでしょうが、
長期的に制作を考えているなら最低でもLiveMakerから始めたほうが
長い目で見ていいのかもしれません。

本当に親切で簡単というのがウリなので、
独自性などを出すのが目的ならばおすすめできません。

動作はLiveMakerと同程度かも。

3.音声や画像の確保


これがないと始まらないのが画像や音声。
前述のRPG制作ツールでは初期状態でいくつか素材が含まれていますが、
それ以外のものは基本的に素材は含まれません。
ではどうするのかというと、自作するか素材を借りることになります。

自作は読んで字のごとく自分で制作します。
イラストを描いたりドット絵を打ったり作曲したり……。
いずれも技術も時間も必要になるので、
これらも初心者だった場合はちょっと現実的じゃありません。

そんな時は素材屋さんで公開されている素材を借りましょう。
グラフィック関係の素材屋さんが多い印象ですが、
BGM素材や効果音素材を公開しているところもあります。

ただし利用に際して重要なことがあります。
必ず利用規約は読み、厳守することです。
素材屋さんで公開されているといってもそこには著作権があり、
著作権を放棄していない限りは無断使用はアウト。

素材屋さんによっては著作権放棄しているもの、
改変等OKなもの/ダメなもの、商用利用OKなもの/ダメなものなど
様々な規約があるのでしっかりと確認して従いましょう。
※多くは著作権表記を条件にしています。

もし不透明な場合は使用を控えるか、メール等で確認しましょう。

当然、既存のゲームの画像などを使用するのはアウト!
同人ゲーに多い二次創作ものは「模して描いた」などの理由で、
ほぼブラック寄りのグレーという立ち位置ではありますが、
元の画像などをそのまま使っちゃいけません。
 

4.物語やネタの構想


ここまでにたどりつく間、もしくは最初に思い浮かぶのがコレ。

とにかくあなたの全ての知識と経験、想像力を駆使して生み出してください。
どこかで見た・聞いたような設定やストーリーでも構いません。
完全なモロパクリをオリジナルと称するのはいただけませんが、
モチーフやテーマの被りまで恐れていては何も生み出せません。

また、はじめから奇抜なものは考えないほうがいいかもしれません。
王道あっての邪道というか、王道を知っていればこそ生み出せるものであり、
王道を知らずして生み出したものはただ荒唐無稽で意味不明なものに
なってしまう可能性が非常に高いです。

そしてひとつのアイデアとして、まず最初は短編などから
制作に取り掛かってみるのもオススメです。

あなたの思い描いた超大作をいきなり作り始めてしまっては、
ノウハウなどが著しく不足した状態での制作となってしまって
完成品が予想外のものになってしまったり最悪の場合頓挫してしまうからです。

RPGの主人公が徐々にレベルアップしてからボス戦に挑むように、
まずは制作することに慣れるのが表現への近道かもしれません。


なお、ネタなどは思いついたらすぐにメモしておいたりすべきです。

Evernote】なら紙を気にすることなくどんどん書き込めますし、
クラウドを利用してPCやスマートフォンでも共有して使えるため
出先で思いついてスマートフォンに書きなぐったものを、
帰宅後にPCでじっくり整理することも可能。

しかもEvernoteは文字だけでなく画像や音声(ボイスメモなど)といった
メディアの保存にも使えますので、気になったテクニックや
資料のたぐいをクリップしておくのもオススメです。
 

5.公開するか否か


最後に、完成したら公開するのかどうか決めておきましょう。

非公開ならばひっそりとあなたのHDDに眠ることになりますが、
せっかく作ったんですしプレイしてもらいたかったりしますよね。

そういう時はWEBに公開してみるのがいいでしょう。

  • ブログで公開する
  • ウェブサイトで公開する
  • SNSで公開する

だいたいこの中のどれかだと思います。
いずれにせよ公開した後に万が一プレイヤーから感想や意見があった場合、
あなたと連絡がとれるような状況を作っておくのが望ましいです。

ブログならばコメント欄がありますので最適かもしれません。
ウェブサイトだと掲示板などを別途用意する必要があります。
SNSだとそのSNSのユーザー以外がコメントできないことがほとんどです。

以上からブログが最も手軽で望ましい(製作日記なんてのも書ける)ですが、
あなたの都合で決めちゃっても、まぁ、問題はないのかもしれません。

また、多くの人にプレイして欲しいならVectorふりーむ!といった
フリゲーを紹介してくれるサイトに登録するのもいいでしょう。
コメント欄や掲示板がついてきたりもするので、
ある程度ならユーザーの声も把握できます。

ひとつ覚悟して欲しいのは、公開するということは
ネガティヴな……批判や、誹謗中傷にさらされる可能性があるということ。
心ない言葉に傷つくのが嫌ならば公開はしないほうが賢明です。


終わりに


さてプレイ編に続いて制作編を書いてきましたが、いかがでしたか?

きっかけを持つことやとりかかることは、制作に関しては誰でもすぐにできます。
これは間違いないのですが、いざ制作にとりかかると様々な問題が生じるはず。
それは技術的なものだったり、精神的なものだったり。

しかしそれでもなお、私は多くの人に創作することの楽しさを知ってほしいし、
あえて”誰にでもすぐできる”と言いたいのです。
完成に至るまでの道のりも確かな成長を感じることもできますし、
完成した時の達成感といったら!


そして、これから創作に挑戦してみようとする人は一つでも多くの
フリゲーや市販ゲームをプレイしてください。

プレイすることで審美眼も磨かれますし、
両者の良いところや悪いところが見えてきます。
そこからヒントを得ることもあれば、刺激に触発されて
創作意欲がメラメラ燃え上がる可能性もありますよ!

ですのであなたが少しでも制作に興味を持てたのなら、
前回の記事を参考にしたりしてフリゲーにまず触れてみてください。
参考になったりよい刺激を受けることができることでしょう。

さぁ、あなただけの「おまえらストーリー」を作り上げてください!
そして機会があれば私に教えてください!!


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