こちらで更新継続中。「お姉チャンバラ Z ~カグラ~ With NoNoNo !」 レビュー

「お姉チャンバラ Z ~カグラ~ With NoNoNo !」 レビュー

セクシーキャラがゾンビなどを斬って投げてふっとばす、爽快アクションゲーム。 性能の異なる神楽と沙亜也のふたりを使い分けつつ、群がるゾンビや強大なボスを蹴散らしていく。

ストーリーには過去キャラも大きく関わってくるものの、過去作未プレイでも問題ない……というよりどうでもいい内容ですし、ゲーム自体も完成度や密度もイマイチだったりな上、いただけないタイプのDLC商法に加えて本体価格が高めと、血の匂いより金の匂いが強い作品です。

 icon-smile-o ここがイイ!

  • メインの女性キャラはかわいい。
  • クリア後には(ストーリーはアレながら)操作性の全く異なるノノノを使用可能。

 icon-meh-o 微妙・惜しい

  • 爽快感はそこそこあるものの変化に乏しく、プレイ早々に強烈なマンネリ感が襲う。 キャラ変更してみても状況は改善されず。
  • メインヒロインらのキャラモデルは気合が入っている一方で、敵キャラのクオリティはイマイチで、全体的に色味が目に刺さる。
  • クリアランクによるボーナスの差が開きすぎており、最低ランクでは雀の涙すぎる量のオーブ(通貨)しかもらえない。

 icon-frown-o ここがダメ!

  • 陳腐どころか心惹かれるもののないストーリー、それを更に薄っぺらなものにしている劣悪な演出・カメラワーク、作品を彩るどころか品の無さを露呈しているBGM。
  • 一部ボスにおけるAoE(範囲攻撃)の表示と実際の当たり判定が乖離しすぎていて無意味。 明らかにAoEの範囲外にいても当たる。
  • 敵の全滅が目標にもかかわらず、進入不可エリアに敵が湧いたり、逆に自分がふっとばされるなどして進入不可エリアにいってしまうなど、レベルの低い(そして致命的な)バグがある。
  • ゲームボリュームやコンテンツ量はフルプライスに見合わず割高。 更に、その少ないボリュームをかさ増しする有料DLCの存在が心証が悪くしている。
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美形キャラを使って手軽に爽快アクション!

本作の骨子であり魅力であるポイントは、セクシーな衣装・プロポーションの女性キャラを使って、群がる敵をバッタバッタとなぎ倒すお手軽爽快アクションにあります。

雰囲気的にはエリアクリア型のDMCなどに近く、システム的には無双っぽいテイストも含まれています。

ストーリー部分ははっきりいって褒められたものじゃないので、ある意味ではハック&スラッシュ型のアクションゲームとも言えます。

が。

確かに本作は、□ボタンや△ボタンを適当に押していても連続攻撃がそれっぽくつながり、ゾンビなんかもそれっぽく倒れていくんで心地良いことは心地よいのですが。

ハック&スラッシュとするにはキャラの強化という要素が本作においてはかなり薄味となっており、また、敵のバリエーションはまぁそれなりにいるのですけれども、シチュエーションの種類の少なさやギミックの皆無さが強烈なマンネリ感を招いています。

一応コンボのコマンドだとかも存在しているものの、基本的にはごく一部の使いやすい初期技に頼ることも多く、キャラ育成・強化要素もおまけレベルなのでどうにもモチベーション維持が難しいです。

そういった点からアクションゲームとしての底の浅さはなかなかのものですが、頭を空っぽにして適当に敵を切り刻んでストレス解消する分には、小難しさのない本作のデザインはアリといえるかもしれません。

価格に見合わぬクオリティ・ボリューム

もし本作が、従来通りD3PのブランドであったSIMPLEシリーズであったのなら、価格相応ということで諦めもついたのでしょう。

しかし本作は数千円ほどの値段のする、安価タイトルではない……フルプライスタイトルなのです。 そうしてみると、本作のクオリティやボリュームは妥当性を見出すことはできません。

クオリティに関しては、ヒロインのキャラグラフィックを除いては平均以下と言えましょう。 特に、ゲームバランスやバグの存在などから品質は低い印象です。

上にも書いたとおり、本作のステージ攻略では多くの場面でエリア封鎖→出現する敵を全滅して封鎖解除→先へ進む……という流れに沿って進行します。

そして本作では、たびたび、その封鎖されたエリア“外”にも倒さねばならない敵が出現するのです。 武器攻撃は壁を貫通するという仕様を利用してなんとか倒せないこともないのですが、今の時代にこんな初歩的な不具合を残したまま発売するのはどうかと思います。 もし攻撃が届かなかった場合は……考えたくもないですね。

また、本作の一部のボスはAoEを使って範囲攻撃を行ってきます。 ここに着弾しますよ、と着弾地点をヒント表示し、プレイヤーはその合間を縫って攻撃を回避したり、攻撃し続けたりするわけなんですが。

本作のAoEは相当に適当です。 ただ表示してみたかっただけなんじゃないの?と。

○ ○ ←例えばこのようにAoEが表示され、2つのサークルの間には1キャラ分くらいの隙間があります。 アクションをプレイしたことのあるプレイヤーなら、この表示を参考に攻撃に当たらないようにして攻撃し続けたりもしますよね。

ところが、本作でそれをやると、まず被弾します。

限りなく均等で、明らかに表示上は範囲に入っていないにもかかわらず、空から降り注ぐ攻撃を食らってダメージを受け、ふっとばされたりなんだり。

じゃあなんでわざわざこんな表示出すんですか?と。 まったくあてにならないヒントは単なるノイズであり、別にAIと知能戦・情報戦を繰り広げるゲームじゃないわけで。 いっそのこと不可視範囲攻撃のほうがまだマシだった気すらします。

そんな、アクションゲームとして、ひとつのゲームとしても「それってどうなの?」というような不具合・仕様が存在し、更にはボリュームやリプレイ性の不足まで抱える本作に対し、6000円も7000円も払えというのでしょうか?

加えて、そんなボリュームを補うかのような(そしておそらく補えていない)DLCの存在は、フルプライスでボリューム不足で未完成感のある作品において、とにかくユーザーから一円でも多く搾取しようという思惑にしか見えません。

私はDLCに関して寛容……とまではいかないまでも、本編の楽しさや深みを増してくれたり、遊びの幅を広げてくれるものであれば、期待値と価格を見合わせてDLC購入したりはします。

しかしそれは大前提として「本編に満足できている」から購入してみよう・試してみようと思えるのであって、もともと未完成なものを補う目的であったりする(ように見える)ものに対してはお金を出そうとは思いません。 ましてアンロック型などはもってのほか。

そこのところで、本編に満足できなかった本作においては、DLCの導入など検討の余地すらありませんでした。 お客様は神様とは言いませんが、ナメてもらっちゃ困ります。

総括

魅力的なネタにも関わらず、厳しいというかもったいないというか。

続編がPS4で発売されるということで興味を持ち、動画でもまずまず楽しめそうと判断して高めながらも購入してみましたが、続編購入をとりやめる決断をするには十分な内容でした。

正直、最初の10分位はセクシーキャラによる血みどろアクションは心地よくて、バカっぽくて、「あ、結構好きかも?」と感じていたものですが、先へ進むごとにそれは勘違いだったのではないかと疑念が生まれていきました。

結果的には期待はずれという形で幕引きだったわけなんですが、好きになれそうな要素がこれだけ(美少女・グロ・爽快アクション)ありながら、クリア翌日に手放したのはある意味レアケースです。

これが半額くらいなら「まぁまぁ」で済まされたのかもしれませんが、どのみち二度はないですし、D3Pに対する警戒心を強める結果になってしまったのは残念でなりません。

3000円以内で購入できそうであれば止めはしませんが、オススメも特にいたしません。

書いた人はこんな人

壬生狼
壬生狼(みぶろ)と申します。 miburo666/ルプス(Lupus)は概ね同一人物。 ゲーム、音楽、映画/アニメ、イラストなどが趣味。 ここでは音楽や映画/アニメを中心に、趣味関連の記事を書いていきます。
記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。
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