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「Call of Duty: Advanced Warfare (コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア)」 レビュー

Ghostに続き、CoDシリーズ中の非ナンバリングタイトル。 今作でも近未来をテーマにしており、WWIIや現代戦から脱却しようと試みた作品とも言えます。

次世代エンジンに乗り換えたことで、グラフィックレベルは大幅に向上し、次世代機やPCでの使用に堪えうるものになっています。

しかし、それ以外の部分がまだまだ追いついておらず、結局グラフィックが良くなっただけでいつものCoDといった印象。 シングル・マルチともに新鮮さ・驚き・興奮に欠け、近未来要素も没個性化を促進してしまっています。

※PS4版をプレイしてのレビューとなります。 また、いつも以上に客観性・具体性に欠ける内容になっています。

 icon-smile-o ここがイイ!

  • 美しいキャラのグラフィックないしテクスチャ。
  • プリレンダムービーはとてつもなく美麗。

 icon-meh-o 微妙・惜しい

  • 未来・SFになりきれていない、中途半端なデザイン。

 icon-frown-o ここがダメ!

  • シングルプレイのストーリー。 特筆すべきものがなく、俺たちの戦いはこれからだエンドであり、ケヴィン・スペイシーの無駄遣い。
  • 進歩が感じられないAI。
  • キャラの描写が細かくなった反面、変わらず古臭い挙動が違和感をもたらす。
  • 大きめのヘルプテキストのフォントがぼけて表示される。
  • シングルプレイ・マルチプレイにおいて一貫性がなさすぎ。 また、Exo(強化外骨格)を用いたホバリング・回避などの操作が煩雑。
  • 銃声はマシになってきてはいるものの、まだ電動ガン・モデルガン然としていて安っぽい。
  • 今回はBGMも印象に残らない。
  • マルチプレイは新味はなく、相変わらず無味乾燥としていて淡白。 達成感も悔しさも一切の感情の動きがない。
  • ラグ。 徐々に改善されるのかもしれないが、現状、ひどい部屋は本当にひどく、ゲームとして遊べないレベル。
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変化のなさは、安心感かそれともマンネリか

前作のレビューでも書いたし、MW3くらいから毎回思って・言ってますが、今回も例に漏れず真新しさよりもマンネリ感のほうが強いです。

確かに近未来をベースにしており、旧作からの脱却とCoD新時代を切り開こうという気持ちは伝わっては来るのですが、実際に遊んでみると「やっぱり代わり映えしないじゃないか」っとなってしまうのです。

例えば、グラフィック。

プリレンダリング・リアルタイムレンダリングともに人物の描画は高レベルで、かなりのリアリティがあり……ここに関しては、CoDの次世代エンジン面目躍如といったところです。 唯一、手放しで称賛できるところです。

しかし、そうして描き出される人物のゲーム中の挙動といえば、これまでいやというほど見てきた、いつもの、見慣れた動きなのです。

グレネード、銃の持ち替え、死に方。 多少なりともアレンジは加えているのでしょうが、比較動画でもない限りはわからないレベルではないでしょうか。 少なくとも、私にはわかりませんでした。

では人物以外のグラフィックはどうでしょう。

残念ながら、今一歩といったところです。 各種オブジェクトや光の描写、空気感、質感……そうしたものがまだまだ旧世代に片足を突っ込んだ印象を受けます(BF4がすごすぎたからかもしれません)。

結果、あらゆる意味において、キャラの出来栄えは素晴らしい物の、他の要素とのアンマッチが原因で違和感が出てきてしまっています。

 ただまぁ、近未来的なコンセプトであろうと、往年のCoDファンがすぐ馴染めるグラフィック・挙動ともいえ、そういう意味では安心感があると言い換えることもできるでしょう。

ゲームモードに関しては「ガワが変わっても、多少タイタンフォールなジャンプが増えても、プレイフィール(ないし、やること)は同じ」と感じるので、メリットと言い切るのは難しいですが。

シングルプレイ: 山なしオチなし

オチは「なし」、というほどではないですが、安直な“戦いは続いていく”系のエンドなのでアレです。

CoDはシングルプレイだけは楽しいシリーズ……「でした」。

前作でその傾向にも陰りが見え、本作ではクソとまでは言わないものの、別段コメントするべきところのない凡庸なモノができてしまっています。

CoDのシングルプレイは、話題になるような強烈に印象的なシーンとかキャラの言動、没頭できる展開などがどの作品にもあったと思います。

そしてその印象が崩れたのが前作であり、本作でもあります。

なんというか、巨費を投じて演出は派手だけども、中身はスカスカな近年のハリウッド映画を見ているかのような、なんとも言えない内容なんですよね。

武器や兵器デザイン、世界設定もあからさまに借り物じみていて、別に不整合はないんだけれども、独自性や魅力には欠けるんですよね。 全体的に地味すぎるのです。

結果、ケヴィン・スペイシーを登場人物の一人に起用したことで注目を集めたはいいものの、実際に蓋を開けてみるとケヴィン・スペイシーの無駄遣いに終わっており、彼ならではの魅力あるシナリオなどは堪能できませんでした。

加えて、プレイ中の操作やQTEに一貫性が無かったり、表示が見にくい・反応が悪いなどもあり、あまりよろしくない方向の試行錯誤をさせられてイライラすることもしばしばです。

また、次のようなシーンも。 物語後半の某シーンですが、ネタバレはないかと思います。

シングルプレイがあまりにも退屈で、途中で睡魔を催して仮眠し、攻略が面倒になって難易度をルーキーに変えたらこのザマだよ!

敵の命中精度が下がったことで、こんな至近距離でも当たりません。 なので、死にたくても死ねません(※リトライなどは可)。

そしてそれよりひどいのは味方AI。 なんですかこれ、全然敵を倒してくれません。 モーションもワンパターンで、とりあえず戦っているポーズを取らせているだけですね。

こういうのもあったりなんだりで、質としてバッドだった前作に続いて、なんの面白みもない本作は凡作過ぎて早速記憶の風化が始まっております。

シングルプレイは、ミリタリーなゲーム・映画のプレイ/鑑賞歴が長いほど、陳腐でつまらなく感じるでしょう。 逆に浅いのであれば、かなり映画的でそこそこ楽しめるでしょう。

マルチプレイ: 「いつもどおり」

「今回のマルチプレイはどんな感じ?」と聞かれたら、今回“も”「いつもどおりだよ」と答えることになります。

相変わらず虚弱体質の兵士、戦法、動き、モード。

もちろん、これまでの作品と全く同じということはないでしょう。 しかし、プレイしてみて感じるのは「あ、いつもどおりだな」という印象のみ。

今回増えた縦の概念。 2段ジャンプがあることで大きくプレイフィールが変わるかと思いきや、結局のところ戦闘が高所で行われるだけor高所で敵待ちなど見慣れた光景が展開され、表情が曇るのを止めることはできませんでした。

いや、わかってるんです。 もう、CoDは私が楽しめるシロモノではないことを。

だからこそ、好意的解釈が作を重ねるごとにできなくなってきているし、本当はあるのかもしれない変化・改善も感じられず「いつもどおり」と思ってしまうのかもしれないのです。

だからこそ、私はマルチプレイに関してはもう何もわからず・述べることはできないとも思ってしまうのです。

ただ、既に多くのCoDをプレイしていて飽きているのであればすぐに飽きるだろうし、飽きていないのであれば変わらず楽しめるだろう、とも言えそうです。

なお、この記事執筆当時は結構ラグがひどい部屋があるようです。 規模的に“まれ”なのか、常態化しているのかはわかりませんが、ラグ部屋に入ってしまうとプレイに支障が出るレベルです。

かなりのストップ・ワープ地獄で、まぁ、近未来バトルってこういう異次元バトル系なのだろうなぁと、無理やり納得するしかないですね。

総括

本作は私にただひとつ、明確な答えをくれました。

「もうプレイする必要はない」と。

決してこれは、今この記事を読んでくださっているあなたへの答えではないです。

しかし、CoD3, CoD4:MW, MW2, MW3, WaW, BO, BO2, Ghost――そして本作AWと遊んできた私にとっては、本作を最後にすべきだと決定づけるには十分な作品でした。 もう、この先きっと私が楽しめるものは出てこないだろう、と。

共闘・協力感がなく、達成感や喜びも、怒りや悔しさも何も生み出さなくなったマルチプレイ。 ただマップの中を巡り、出会ったら敵を倒すだけにしか思えず、無味乾燥としています。

ドラマティックでシネマティックだったシングルプレイ。 少しずつクオリティを落とし、演出はネタ切れが見え、しまいには魅力的なシナリオとキャラを忘れてしまい、楽しめなくなりました。

飽きた(そしてそれを打開してくれるものを提示してくれなかった)のかもしれませんし、私の気性や好みに合わなかったのかもしれません。 なぜ、多くの人々が熱狂しているのかがどんどんわからなくなっています。

ですが、そんな中でわかることが、私には合わない、ということなのです。

CoDはゆるやかに右肩下がりになってきているようですが、まだCoDシリーズは終わらず、この先しばらくは続くでしょう。 しかし、私の中では終わりました。 そういうことです。

レビューとしてこんなことを書いてもいいものかわかりませんが、私としては、本作をおすすめする理由はありません。

一方でもしあなたが、(変わらぬ)CoDというひとつのジャンルの作品を求めているのであれば、本作も変わらず楽しめるのではないでしょうか。

あるいは、興味を持った完全新規の方なのであれば、これからのCoDを盛り立てていく新たなひとりの兵士になるかもしれません。

最後に。 今までありがとう、CoD。


書いた人はこんな人

壬生狼
壬生狼(みぶろ)と申します。 miburo666/ルプス(Lupus)は概ね同一人物。 ゲーム、音楽、映画/アニメ、イラストなどが趣味。 ここでは音楽や映画/アニメを中心に、趣味関連の記事を書いていきます。
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