「Diablo III: Reaper of Souls (ディアブロ 3 リーパーオブソウルズ)」 レビュー

ハクスラ系ARPGDiablo IIIに、様々な追加要素を盛り込み、更に深く遊びやすくした、いわば完全版。

前作以上に膨大な数になったレアアイテムや、更なる高みを目指せるレベルキャップ開放とパラゴンレベルシステムの改善、そして5章・アドベンチャーモードの追加によって、前作をやりつくした人でも更に楽しめる内容となっています。

※本項目ではPS4版をベースに、前作からの変更点などを中心にレビューを書いています。 Diablo IIIの概要はお手数ですがDiablo IIIのレビューをご参考ください(一応、このレビューでも簡易な概要は書いてあります)。

 icon-smile-o ここがイイ!

  • ただでさえ遊びやすかったDiablo IIIが更に遊びやすく! かゆいところに手が届く仕様に。
  • 敵の数が増え、湿り気のある爽快感は更に高くなった。(PS4)
  • ロードはさらに短く快適に。(PS4)
  • 新クラスのクルセイダーが攻守に優れて扱いやすく、初心者から上級者まで扱える良クラス。
  • やりこみ・トレハン用モードのアドベンチャーモードが、手軽かつオイシイ。
  • 突発イベントが豊富になり、ともすれば作業になりがちなプレイに変化をもたらしている。
  • マサカーキルボーナスの実装により、レベル上限が引き上げられたことを感じないほどのサクサクレベルアップ感が好感触。
  • 前作では良くも悪くも邪魔にならないBGMばかりだったが、本作で追加された曲は良曲多し。
  • その他、前作で良好だった点は全て引き継がれている。

 icon-meh-o 微妙・惜しい

  • ストーリーはある点においてプレイヤーの溜飲を下げる展開が待っているが、後に続きそうな雰囲気や、肝心なところは明かされないので、カタルシスは得られにくい。
  • 追加要素などは前作経験者も楽しめるものだが、前作と同等のプレイ時間を更に楽しませるものではなく、前作プレイ時間が長いほど短命に終わりそう。

 icon-frown-o ここがダメ!

  • 今回も音量バランスがおかしいところがある。
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簡易な概要

上にも書いたように、Diablo III自体の詳しい概要はレビューを読んでいただきたいのですが、それだとあんまりなので、簡易な概要を書いておきます。 ぼんやりとでも知っているならここはスルーで結構です。

本作は、ハック&スラッシュ(ハクスラ)の代名詞にも近いDiabloという海外のARPGシリーズの3作目……の目下の完全版にあたります。

ARPGといっても、国内で知られる「ゼルダの伝説」や、「キングダムハーツ」などとはちょっと異なります。

プレイは見下ろし型固定画面の3人称視点で、大量に襲ってくるモンスターをボコボコにして倒しまくり、キャラを強化し、レアアイテムを求めて更に戦い続ける……というような、戦闘に特化したゲームとなっています。

基本的に視点位置はここで固定。 ダークファンタジーな世界設定であるものの、一部にはこうしたファンシー(そして悪趣味)なマップが存在することも。 クマなんかは「グギャー」言いつつ首が吹っ飛んでいきます。

本作の魅力は、大群を蹴散らす戦闘の爽快感もさることながら、その戦闘に影響するスキルや装備の選択肢の自由度が高く、何よりも膨大で事実上無限とも言える膨大な種類のアイテムにあるといえましょう。

冗長な会話や、美麗だけども飛ばすに飛ばせずにモヤモヤするムービーシーンなどはほぼ存在せず、とにかく暴れまわって報酬をウハウハすることに特化したゲームなのです。

序盤プレイの様子(最序盤だし動画で見ても面白みはないので、あくまでも雰囲気を感じ取るためと思ってください)

更にプレイを楽しく!

では、RoSではどのように遊びやすくなっているのか。 そのあたりを、まずは動画で見ていただきましょう。

※上で簡易な概要を読んだ方は、Diablo IIIの真骨頂とも言えるおかしなケタの数字を叩き出すダメージや、グチャッという湿り気のある音が気持ちのいい集団戦などに、序盤との差も感じてみてください。

動画中で出た、Massacre(マサカー)なんかが快適かつ楽しい新要素のひとつといえます。

これは、連続で敵を倒すことで獲得経験値に倍率がかかっていき、最終的には獲得経験値が2倍以上にもなったりするシステムです。

もともとレベルの上がりやすいゲームでしたが、このシステムのおかげで、サクサクモリモリとレベルが上がっていって気持ちいい! 一周目でレベルカンストも苦じゃないのです。

このあたりは、新クラスのクルセイダーも恩恵を受けやすいのではないでしょうか。 前作プレイヤーにとっては目玉の新クラスですが、レベルは当然1から……というところで、このMassacreのおかげですぐに実用レベルにまで育てられるのですから。

クルセイダーの名前が出たので、クルセイダーにも言及しておきます。

クルセイダーはザカラム教の布教を大義とし、悪魔の撲滅をしようと旅をする騎士、といったところ。 強力な武器や鎧、彼ら専用の大盾を装備でき、攻守ともに優れたクラスです。

単体火力が高く若干の範囲も持つシールドバッシュや、仲間をサポートできる「法」、そして雷やら隕石やらを降らせる強力な範囲攻撃など、器用貧乏ではなくまさに万能で、初心者から上級者まで愛用に足る性能となっています。

既存の、いずれかの能力に特化!というものではなく、全てがバランスよく優れたタイプなので、安定感を求めるプレイヤーには特にマッチするクラスだと思います。

マイキャラのクルセイダー♀のVieraと、レジェンダリー武器によって召喚された牛さんたち。 “モーモー牧場は存在しない”のだそうですが、こういう形で牛さんに出会えるわけですね。

他にもウェイポイント(ワープ)が見やすくなったりと、大小様々な改善点がありますが、最大の追加要素といえば5章とアドベンチャーモードの追加でしょう。

新章はイマイチだけど、新モードはイイ!

本作では無印版に続く、第5章が実装されています。 最後の戦いからそう時が経たないうちに、新たな戦いが始まるのです。

が、実際のところ敵キャラはカッコイイんだけれども、ぽっと出感は強烈で、ストーリーの内容自体もやろうと思えばいくらでも続編が作れてしまう方向性(まぁ商売でもあるので、仕方がないところではありますが)なのがなんともはや。

正直、微妙なわけなんですが、一部にプレイヤーの“しこり”として残っていたモヤモヤを晴らす展開があったりと、ファンサービスを忘れているわけではないのだと思います。

ただ、肝心の「あのキャラはどうなったの!?」というところには触れられはするものの、明瞭な答えは得られず、期待してしまった分絶望は深くなってしまった印象もあります。 そこがDiabloらしさかもしれませんが。

そんなわけで、新章は手放しで褒められるものではなかったのですが、新モードであるアドベンチャーモードはその不満点を補うに足るものになっていました。

アドベンチャーモードはその名の通り、本作の世界を自由に冒険できるというもの。 とはいっても別ゲーよろしくオープンワールドのような世界が広がっているのではなく、章をまたいで好き勝手にステージを選択し、手軽に心ゆくまで挑戦できるというものです。

もちろんそれだけだと、ストーリーの章選択と大差ないわけですが、ここに報酬クエストというものが存在することで意義は大きく変わります。

報酬クエストは、各章ごとにランダムに決められた5つのクエストをクリアすることで、大量のアイテムが手に入る小箱をもらえるというもの。 もちろんレジェンダリーアイテムも出るので、かなりオイシイ!

更に、報酬クエストをこなす過程で手に入る特殊通貨(血の破片)やアイテム(要石)を使うことで、何が出るかわからないガチャ的なものや、レアアイテムが望める狩場のネファレム・リフトへの挑戦が可能となっています。

アドベンチャーモードは一度開放してしまえば、ハードコアモードのキャラを除いてどのキャラでも挑戦できるようになるので、まだ手付かずだったり育成途中のキャラの強化にも役立ちます。

ストーリーのみを周回するのは、精神的にキツイところではあるので、こうした稼ぎ・やりこみ特化モードを用意したのは素晴らしいとしか言いようがありませんね。

総括

相変わらず、日本人受けのしなさそうな空気を漂わせている本作ですが、蓋を開けてみれば多くの人が楽しめそうなゲームに仕上がっていると思います。

美少女(リア)、美尻もあるよ! こういうところにHENTAIの息吹を感じるよ!! 集え、日本の変態紳士たち。

スキマ時間にちょろっとでも、休みの日にガッツリでも遊べる手軽なゲームデザイン。 中毒性の強いキャラ強化・トレハン。 コミュニケーション手段が皆無ゆえに気楽なマルチプレイ(しかも装備アイテムは個別なので取り合いにもならない)。

プレイ人数やプレイ時間を問わない、自分のスタイルで遊びたいように遊べるというゲームになっており、ゲームらしい楽しさを体現している作品と言えましょう。

ただ、やめ時に困るゲームでもあるので、そのあたりにだけはご注意ください。 体験版からでも、まずは遊んでみてほしい作品です。

書いた人はこんな人

壬生狼
壬生狼(みぶろ)と申します。 miburo666/ルプス(Lupus)は概ね同一人物。 ゲーム、音楽、映画/アニメ、イラストなどが趣味。 ここでは音楽や映画/アニメを中心に、趣味関連の記事を書いていきます。
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『「Diablo III: Reaper of Souls (ディアブロ 3 リーパーオブソウルズ)」 レビュー』へのコメント

  1. 名前:ぴけごりおずぃ~ほむちえちゃん 投稿日:2014/10/17(金) 16:47:55 ID:27819a227

    どもー!リアルふんむが足りない私です。
    いやー、この良記事を読んで少しでも私の様に食わず嫌いの方に挑戦してもらえるといいですよねー。
    アイテムから伸びる一筋の光の矢を体感した時の「うひょ~~!」感がたまらなく毎日プレイしちゃいますよー。
    今日もGive Me Hunmuで逝きます!(`・ω・´)
    ほんじゃまたに~

    • 名前:壬生狼 投稿日:2014/10/17(金) 17:11:54 ID:a62c9b5e3

      名前の威力が危険域ww
      憤怒?No, No, No. 噴霧!

      お褒めの言葉、あざっす! ぜひともひとりでも多くまずはハックしてスラッシュしてトレハンして脳汁ドバドバのエクスタシーを味わって欲しいところですな。
      いかにも「YEAH! レアアイテムだぜ!!」な自己主張の激しい効果音とエフェクトは、否応なくテンション上がるし!

      そんな晩年Hunmu欠乏症なぴけさんに悲報。 ついに今日の16時を以てトレジャーゴブリン2匹のコミュニティイベントが終了してしまいました。
      Give Me More Goblin!!!

  2. 名前:こーせき 投稿日:2014/10/19(日) 23:26:06 ID:6c9320092

    こんばんは。アドベンチャーは楽しいですね。これを先にやると従者が揃ってストーリーが始まるのはいいのかなぁとは思いますが。

     5章は取って付けた内容というかマルサエルの狙い自体、思い付きみたいなフワッとした物なので気にしない方がいいと思いました。
     オカンの方は一応ケリをつけてますが(いつもの力技だけども)、やはりリアはあれで終わってるんでしょうか。和ゲーなら墓参りシーンなり、空に映るなり、説明が入るもんですが「アレはもうアレで終わったけど?」みたいな放置感が洋ゲーらしいっちゃらしい対応ですな。ストーリーは二の次、という事でしょう。
     最後のここからは主役次第っいう何の終わりでもない幕引きも、その後の彼は行方不明と並ぶ洋ゲーエンドと言えましょう。囚人と行方不明が海外は好きみたいですね。
     
     記事にされてるボーダーランズは1を飛ばして2からやっちゃいました。やはり色々快適にされてたんですね。僕はFPSがメチャクチャ下手なのですがレベルの概念と取っつき易いアニメ調のおかげでどうにかやりきった印象です。ダメージが見えるのも分かり易かったし、日本語吹き替えもあって良かった。1も日本語吹き替えですか?もしそうなら今からでもやってはみたいですね。

    • 名前:壬生狼 投稿日:2014/10/20(月) 03:18:37 ID:749d7f8ce

      どうも、おばんです!
      従者のアレは、「もうストーリーはクリア済みなんだろ?じゃあ、矛盾よりも実用性のほうが重要だよな!」的なアレなんだと思います。

      5章の内容と結末は、4につながる布石なのか、今後の展開を広く見たジャブなのかもですなぁ。
      リアに関しては……国産のものとの大きな違いですよね。 結構引っ張ってのちのち使われる設定のような気もしますし、あんな感じで徐々に“思い出”になっていく可能性も捨て切れません。 個人的にはやはり、なんとかなってほしいのだけれども……。 リアちゃああああん!!

      ボダランは仰るとおりの、FPS初心者とか苦手な人にもいいシステムだと思います。 レベルを上げて物理で殴ればいい……じゃないけれども、苦戦するところはレベルを上げれば装備も強くなって切り抜けられるので。 ちなみに1は日本語字幕&英語音声。 クラップトラップに関しては、英語音声の方がよりウザく、親しみやすい印象です。 エエェンド、オープン!