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「KNACK (ナック)」 レビュー

「動かせる3Dアニメーション映画」という表現がぴったりな、3Dアクションゲーム。

プレイヤーは、レリックと呼ばれる超文明の技術を使って生み出された「ナック」となって、様々な身体のサイズを駆使して人間に仇なす敵に立ち向かってゆく。

アクションゲームとしてはシンプルな部類ながらも、しっかりとツボは押さえた仕上がり。 手軽に暴れて楽しむこともできますし、一方で、そこそこ手強いボス戦などやりがいもアリ。

また、ネットワークを通じた一風変わった仕組みもあり、“無難”に留まらない良作となっています。

 icon-smile-o ここがイイ!

  • 「トイ・ストーリー」「カーズ」などのPixar映画を彷彿とさせ、しかも操作できるという驚きの体験。
  • シンプルながらもしっかりと作りこまれたアクション部分。 バランスなども絶妙。
  • 今までとは異なる“フレンド”の活用方法。
  • 身体のサイズの違いによる、スケール感の差異表現もGood。
  • 豪華声優陣による演技もイイ。
  • BGMもなんだかんだで映画音楽的でCool。

 icon-meh-o 微妙・惜しい

  • 前後で矛盾・納得の行かないキャラ挙動・展開が一部にある。

 icon-frown-o ここがダメ!

  • やってみると面白いものの、タイトルやパッケージデザインはあまりプレイ意欲を喚起させない点。 もったいない。
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3Dアニメーション映画の主人公になれ!

本作の魅力のひとつは、なんといってもPixar映画的なキャラ・世界を舞台に、実際にプレイヤーがキャラを操作して暴れまわれることでしょう。

このあたりはPixar作品を観ていないと、それほど感動的でもないのかもしれませんが、かなりハイクオリティな映像というだけでも覗いてみる価値ありでしょう。

質感の違い、反射表現、描き込まれた背景。

プリレンダムービーもあるのでしょうが、各種イベントシーンのどのあたりがプリレンダで、どのあたりがリアルタイムなのか判別が難しいくらい映像の作りこみがすさまじいです。

BF4とかのようなリアリスティックな作品ではないものの、その映像技術には感心せざるを得ません。

そんな美しい映像の中で、プレイヤーの分身たるナックが暴れまわることになるのですが。 これがまた、小難しい・面倒くさい操作がほとんどなくてシンプル!

ボタンの組み合わせだとか、技の派生というようなものはバッサリと切り捨て、ジャンプと通常攻撃などを絡めるだけの単純明快な操作となっています。

それゆえとっつきやすいのですが、単にヌルゲーになっていない点も○。

一応本作は子供でも遊べるような救済措置(無敵なサポート2Pキャラの存在、ゲームオーバーなし&即リトライなど)はあるものの、ボス敵などはそう簡単に勝てる相手ではありません。 道中でも意外とサクッと死ねたりします。

だからといって高難易度でもなく、何度かチャレンジすると解法がわかるようなデザインにもなっており、かなりバランス調整に腐心したのではないかと感じましたね。

巨大化と宝箱

本作のもうひとつの魅力は巨大化でしょう。

ナックは道中でレリックを集めることで巨大化していきます。 最初は1mにも満たない可愛らしいサイズですが、巨大になると10mくらいにもなるのです。

このあたりのサイズの違いによるスケール感の描き方も秀逸です。 小さい時はすぐにやられてしまうので、慎重かつ緊張を強いられるシチュエーションが多いですし、逆に大きい時は巨躯を活かした破壊に重点を置いた演出が光ります。

そしてそのどちらでも、COOLにアクションが決まれば気持ちが良いのは一緒。 ここでもバランスの良さが浮き彫りになっていると言えましょう。

加えて特徴的なシステムとしては、ナックの強化に必要なパーツ集めのために探すことなる宝箱が挙げられます。

本作では各所に隠してある宝箱の中身はランダムなのです。 それこそ、プレイヤーごとに何が手に入るかは開けてみないとわからないのです。

こう書くとコンプリートが難しそうに聞こえますが、そこで“フレンド”の存在が重要になってきます。

宝箱を開けた時に取得できるパーツ・アイテムは、自分が見つけたものだけでなく……フレンドがその宝箱を開けて見つけたパーツ・アイテムも候補になるのです! しかも、好きなものを選べる!!

このシステムのおかげで、KNACKをプレイしているフレンドが多いほどレア・お目当てのパーツ・アイテムをゲットしやすくなるわけです。

もし、かなりレアなアイテムを掘り起こせていれば、「よく見つけたね!」「これがほしかったんだよ~」だなんてメッセージのやり取りが生まれる可能性も……?

まぁ、交流が発生するというのはそれこそレアケースでしょうが、こういった方面のソーシャルな要素は面白いですね。 しかも平和的ですし。 今後もこういう興味深いシステムが出てきてくれると嬉しい限りです。

映画的だからこそ、気を遣って欲しかった

本作のプレイにおいて少し残念だったのは、物語進行上で納得がいかない展開が少々含まれていることでした。

アクションゲームならあってもおかしくない内容ではあるのですが、本作に限っては3Dアニメーション映画を動かせるというような印象ゆえに、その目を瞑れそうなところに引っかかりを感じたのです。

「いつの間に先回りしていたの?」「どうやってこっちに渡ってきたの?」

というような箇所がいくつかあり、当然ながら、それに対する回答は得られずじまいです。 無理矢理に自分を納得させる解釈もできなくもないのですが、うーん。

総括

遊んでおいて損はないタイトルです。

アクションとしてはシンプルかつライトな仕上がりであり、決して奥深いわけではないですが、底が浅いということでもありません。 PS4の性能や、操作性・操作感に触れて・慣れるにはうってつけのタイトルですね。

映像よし、音よし、アクションよし、なタイトルなので、華のないパッケージデザイン(失礼)で敬遠せずに是非遊んでみて欲しいです。

KNACK | Sony Entertainment Network

書いた人はこんな人

壬生狼
壬生狼(みぶろ)と申します。 miburo666/ルプス(Lupus)は概ね同一人物。 ゲーム、音楽、映画/アニメ、イラストなどが趣味。 ここでは音楽や映画/アニメを中心に、趣味関連の記事を書いていきます。
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