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Mechina「Xenon」 レビュー

シカゴ発インダストリアル・シンフォニック・デスメタルバンドの4th。

比較的聴きやすかった前作に比べて少し突き放した印象を受けるサウンド・曲展開が印象的で、より荘厳かつ冷徹にして知的な作品に仕上がっております。

 icon-smile-o ここがイイ!

  • 前作に比べ、更に冷徹になったサウンド。 ダークでシリアスに。
  • 未だネタ切れ感は感じず。 どこまでも続いてほしいという気持ちが湧く。

 icon-meh-o 微妙・惜しい

  • 割りとキャッチーだった前作・前々作に比べると少しとっつきにくい気もしないでもないので、キャッチーさに惹かれていた人にはちょっとハードルが上がるかも。

 icon-frown-o ここがダメ!

  • 特に無し。
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よりクールに、ダークに、日の届かないところへ

※動画はファンメイドのものがほとんどです。 紹介のため引用。

まず1曲目にしてアルバムタイトルにもなっている「Xenon」。

美しいピアノ、そして荘厳なコーラスと続いて、荒々しいドラムが入ってきて最初からクライマックスな展開でございます。

どこか、全体的にふんわりとしていた前作に比べ、攻撃的で刺々しく神性も感じる仕上がりとなっており、本アルバムの方向性を示唆しているように思います。

アグレッシヴな2曲目を経て、3曲目「Zoticus」。

こちらはイントロのストリングスとピアノの旋律が美しく印象的に響き、全編通してクリーンヴォーカルのみという綺麗な曲。

曲展開もドラマティックで、とてもメロディアス。 派手さはないかもしれませんが、かなりの良曲です。

スリリングな「Terrae」に続き、「Tartarus」。

“奈落”の名に恥じないダークさ・ヘヴィさを誇る一曲。 自己主張が激しいわけでもないのに癖になるメロディライン、陽光の射さない領域で、それでいて冷ややかなきらめきも感じる、なんとも形容しがたい魅力に溢れています。

そして先行公開されていた「Phedra」。

この曲はMechinaらしさが前面に出ている(前作の延長線上に素直に配置されている)曲と言えましょう。 ドラマティックさ、少し温かみを感じるメロディ、壮大さを感じるインストゥルメンタル。 カッコいいです。

その後、荘厳でプログレッシヴな「Thales」やらゴリゴリな「Amyntas」から引続ぐ形で、「Xenon」でも儚く聞こえていたピアノの旋律が美しく奏でられるアウトロ曲「Actaeon」で閉幕。

この「Actaeon」のおかげで、本作を聴き終わったあとの静寂と余韻が一際良い物になるかと思います。 本当に美しい曲です。

前作よりもアルバム通してのコンセプトイメージは一貫性という意味では薄いものの、方向性(さながら太陽系外へ行ってしまったような感じ?)などはブレておらず、バラエティに富んだ曲調の楽曲ばかりで飽きません。

総括

とっつきにくそうな曲もないではないですが、やはり今回も全体的に良曲ばかりといったところ。

シンフォニックな路線になって3作目ですが、毎回志向や響きの異なる音なので、コンセプトアルバムとしても個性豊かな作品ばかりです。 アルバムごとに宇宙を彷彿とさせたとしても、異なる領域・側面を見せてくれるかのようです。

すっかり心酔しきっておりますが、ぜひとも今後も、シンフォニックでコズミックでエピックでシネマティックな曲を生み出してほしいものです。

書いた人はこんな人

壬生狼
壬生狼(みぶろ)と申します。 miburo666/ルプス(Lupus)は概ね同一人物。 ゲーム、音楽、映画/アニメ、イラストなどが趣味。 ここでは音楽や映画/アニメを中心に、趣味関連の記事を書いていきます。
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