こちらで更新継続中。好みが分かれそう。「METRO REDUX」をやってみたよ。

好みが分かれそう。「METRO REDUX」をやってみたよ。

買ってすぐに積んでしまっていたのですが、Diablo3: RoSがプラチナトロフィー獲得ということで一段落したので、ちょこっとやってみての感想。

不親切さや、やや高めな難易度、ゲームとしての爽快感の薄さなどもあり、かなり好みが分かれる作品じゃないかと。

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世界設定と雰囲気はばっちり。

冒頭のプレイ動画を撮ってみたので、よければどうぞ。

戦闘シーンは少ないです。 そして途中グダったりしつつ、日英露語3ヶ国語を切り替えつつのプレイで、時間にして25分とムダに長いです。

私自身はこのちょっと先までプレイしており、そのあたりではかなりの銃撃戦が行われたのですが、戦闘が必ずしも“楽しい”ものではない(理由は後述)ので、こんな塩梅の動画になっております。

さて、本作はストーリーや演出重視のシングルプレイ専用のFPSとなっております。

「え? いまどきマルチプレイもないの?」

と最近のFPSからはじめた思われる方もいらっしゃるかもしれません。 しかし、もともとはFPSはシングルプレイ中心だったのですし、MoHやCoDなんかもストーリー重視のシングルプレイタイトルから成長してきた経緯があります。

FPSでなおかつシングルプレイモードの醍醐味といえば、一人称視点で描かれる物語の没入感。 あたかも映画や小説の登場人物になったり、その場にいるかのような没入感・臨場感が魅力です。

本作では、ポストアポカリプスと呼ばれるSFのサブジャンルに相当する区分に相当し、核戦争を生き延びたあと放射能汚染と突然変異で現れたミュータントから逃れ、メトロ(地下鉄駅)に避難し生き延びている人々が織りなす物語を描いています。

そのため、作中の人々の生活は非常に苦しく、モラルが崩壊しつつあり、犯罪・暴力・抗争は今なお絶えず、更に様々な命の危険性や明日をもしれぬ物資不足など、様々な問題を抱えています。

そんな中、主人公の青年・アルチョムがあるきっかけを境に、危険と常に隣り合わせな旅に出ることになる……というような流れとなっていますね。

原作は小説で、(私は未読ですが)こうした描写が非常に精微に行われている一方、本作ではゲームという媒体を利用し、グラフィック(リマスターされ、より美しく!)やアンビエント(環境)の効果などで視覚的に退廃感と一種の美しさを表現し、住みたくはないけれども魅力的な世界を構築しています。

銃器がロシアを舞台にしていることもあってAk74やVSS(かな?)などが登場したり、また、通貨代わりに(戦前の)軍用弾薬が使われていたりと、欧米諸国の作るポストアポカリプス系ゲームとはまた違った要素が多いのも特徴です。

そんな終末的なストーリーや設定、時にオカルトな演出の入るゲームプレイは、唯一無二といえる独特な作品として成立しています。

本質はサバイバル。 戦闘は楽しむものではなく、必要に迫られてするもの

私がプレイした限りでは、戦闘に対するコンセプトが他の数多く存在するFPSとは異なる印象を持ちました。

本作では銃も弾薬も豊富とはいえず、数限りがあり、地上で活動する際に必須となるガスマスク及びフィルタも潤沢ではないので、あらゆる行動が無駄を許さない設計になっています。

それゆえ、戦闘ではできるだけ損失を少なくする必要があり、場合によっては戦闘を積極的に避けていく必要も出てきます。

これは決してステルスゲーというだけではなく、ある種、本作の持つ世界設定に沿ったバランスとなっており、絶妙な調整になっていると感じました。

ただしそれゆえ、一度の戦闘の比重が重めで、敵を掃討できたときに得られるのは爽快感や達成感ではなく、生き延びることができたという安堵感である点には注意。

シングルプレイ(専用)FPSの多くは、特に銃をバリバリ撃って敵を蹴散らす爽快感とは切っても切れない縁があるものでしたが、本作はそれとは無縁っぽいのです。

敵に囲まれれば様々な理由からほとんどの場合死が待っています(スローモーなどの特殊能力などもない一般人ですからね)し、多数の敵を相手にした時はかなり厳しい戦闘になります。

また、比較的視界の悪いマップが多いことや、様々な要因によって即死するポイントが点在すること、そしてミュータントがかなり強めなこともあって、難易度は序盤から概して高めということもあり、爽快感はほとんどないと言えます。

一方で、死にゲーに近いものがあるので、攻略のしがいはかなりあり、雰囲気重視の人には雰囲気が、ゲーマー気質の人には難易度が、それぞれ魅力的に映ることでしょう。

その他、不親切なところも多く、人を選ぶ良作

現状、不満点や「これはちょっと」と思うところは、概ね不親切さに集約されます。

まず、説明書がありません。

昨今では紙媒体での説明書がつかなくなってきていますが、本作に関して言えば、紙媒体はもちろんのこと、オンラインマニュアルすら見つけることができませんでした。

それゆえ、ゲームを開始するとそれなりにチュートリアルを挟んでくれるのでプレイはできるものの、これはなんだろう?あれはどうすれば?という細かい部分がわからないんですよね。

個人的には、アイテム選択画面のフィルタに表示される数字(時間)が残り時間なのかなんなのかがしばらくわからなかったり(交換することでチャージできる活動限界時間でした)、装備選択画面の弾薬まわりの仕様の理解に時間がかかったりしました。

これらはやりながら覚えていけるとはいえ、基本的な部分で「?」っとなることも少なくなく、ちょっと不親切が過ぎるかなとは感じました。

また、これは最終的には私の“退化”なんですが……次の目標が明示されないことによって、戸惑う場面がありました。

最近のFPSは親切で、次はどこそこへ行ってあれをしろ、方角はこっちで距離は○○m、のような表示が出ます。 これに慣れすぎていたのです。

本作ではコンパスを取り出すことで目標の方角は確認できますが、それ以上のものは表示されません。

なにをすればいいのか?→セリフを聞き逃さないでください。

どこにある?→探してください。

これらは、特に最近のFPSに親しんだ人ほど、不親切に感じることでしょう。 しかしながら、本作に関して言えば、そうしたゲームゲームした体験ではなく、小説の世界を体験することに比重をおいた結果、こうした仕様になっているのではないかと思うのです。

なので、説明書が見当たらないことを除けば、こうした不親切さも、本作を体験することの意味・意義をもたせた上での仕様なのかもしれません。

死んで覚えたり(トライアルアンドエラー、試行錯誤)、何度も挑戦して難所を攻略していく……難易度高い、クリアできない!クソゲー!!とか言っちゃう人には絶対的に向いていませんが、昔ながらのゲーマー気質があるほど、これらの要素は楽しめるでしょう。

……と、ファーストインプレッションと言いつつ、半分以上レビューのようなものになっていますが、まだまだプレイは序盤です。

改めてレビューがクリア次第掲載しますが、おそらく、ここに書いたことはそう変わりはしないでしょう。

本作は(FPS好きの)万民向けではないことは確かです。 マルチプレイはないし、爽快感も薄いし、難易度も高く不親切。

しかしそれらは本作の(そして原作の)世界や物語を“体験”させるためのものです。 そうして作られた作品ですから、一度魅了されてしまった場合の没入感は、かなり高いものとなるでしょう。

HUD(各種画面表示、弾薬数など)を消してプレイできる、超絶マゾ高難易度モードもありますし、シングルFPSの猛者も満足できるかもしれないですし、純粋に物語に入り込みたい人でも堪能できる作品にはなっているかと思います。

洋ゲーの中でもちょっと変わり種な作品を求めている人にはオススメできると言えましょう。

書いた人はこんな人

壬生狼
壬生狼(みぶろ)と申します。 miburo666/ルプス(Lupus)は概ね同一人物。 ゲーム、音楽、映画/アニメ、イラストなどが趣味。 ここでは音楽や映画/アニメを中心に、趣味関連の記事を書いていきます。
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