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Linkin Park「Living Things」 レビュー

リヴィング・シングス

今や世界的にビッグなロックバンドに成長したLinkin Parkの5thアルバム。アプローチや雰囲気は前作の延長線上にあるものの、試験的な側面が大きかった前作よりも聴きやすく・整合性がとれた印象に。

流行であるエレクトロ調のメロディも含まれますが、ただ単に流行に乗っかっているわけではなく、生粋のLinkin Parkサウンドをベースにした味付けといった具合。

路線が変わり始めた3rd以降では本作が最高傑作だと思えるほど、楽曲の出来がいいです。聞けば聞くほど好きになるアルバム。

 icon-smile-o ここがイイ!

  • 前作に比べ、単曲でも楽しめるようになった。
  • 相変わらずキャッチーで耳に残るメロディライン。
  • 流行を取り入れつつもバンドの色を見失わない一貫性。
  • 初期2作品のような若々しさや尖った部分は引っ込み、円熟した大人のロックに進化。

 icon-meh-o 微妙・惜しい

  • スロ~ミドルテンポの曲が多いので、どうしてもハイテンポな曲も欲しくなる。

 icon-frown-o ここがダメ!

  • とくになし。
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詳細

本作はこれまでにリリースしたアルバムの中でも「浮遊感」の最もあるアルバムだと感じます。

3rdあたりまではいわゆるオルタナティヴロック/ニューメタル色が強かったものの、3rd以降はエレクトロニカ(電子音楽)調のアレンジが加えられ、ヘヴィネスは徐々に減退し、独特の浮遊感が作を重ねる毎に増してきています。

また前作はコンセプトアルバム色が強い試験的な印象がありましたが、今回も一定のコンセプトが存在するものの一曲一曲独立して楽しめる、まさしく「ハイブリッド」な仕上がり。この点で前作が肌に合わなかった人でも本作は楽しめる可能性が高いです。

エレクトロニカ調のアレンジも元々の彼らの音楽性を考えてもマッチしないはずはなく、事実、本作での適応具合はすばらしいですね。

現在ダブステップを始めとして電子音楽が流行し、猫も杓子もデジタルなアレンジを施して飽和状態になりつつありますが、元々の親和性と幅広いジャンルのカバースキルに優れる彼らは独自性を損なうことなく、これらのアレンジを楽曲に溶け込ませています。

一方で最初期の頃にあったノリ・激しさはすっかり感じられなくなりましたが、私としては「大人っぽくなった」という印象を受けました。 ミドル~スローテンポがほとんどを占める本作ですが、落ち着きのある大人の次世代ロックという、彼ら独自のポジションを獲得しているかのような気がします。

総括

1曲目~3曲目までの流れがとてもスムーズで、移行もすんなり聞き通せますし、聞き込むことも作業用BGMとして流すのにも適した、程よい緩さも感じられます。

円熟した技術で技術面に不安はないし、なんちゃってデジタルサウンドの有象無象とは一線も二線も画した完成度の非常に高い作品となっています。

従来からのファンはもちろん、近作で心が離れた元ファンの人にも新たなLinkin Parkの持ち味を楽しめることと思います。

PV:

書いた人はこんな人

壬生狼
壬生狼(みぶろ)と申します。 miburo666/ルプス(Lupus)は概ね同一人物。 ゲーム、音楽、映画/アニメ、イラストなどが趣味。 ここでは音楽や映画/アニメを中心に、趣味関連の記事を書いていきます。
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