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Architects「Daybreaker」 レビュー

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若手の中でもひときわ才覚を感じさせるUK産メタルコアバンドによる5th。

前作でエモーショナルでメロディアス路線へ振り切ったものの、今作では3rd以前でのアグレッシヴさやプログレッシヴな要素も復活し、Architectsらしさ……独自性が飛躍的に高まりました。

全体の完成度も過去最高といっても過言ではなく、彼らが新たなステージへ到達したと感じさせる一枚。 彼らのファンはもちろん、メタルコアファンも必聴!

 icon-smile-o ここがイイ!

  • 程よくメタリックでアグレッシヴな音像と、浮遊感や深みを感じ知的ですらある美メロ部分が、彼らを他の類型バンドから大きく分け隔てている。
  • 前作はエモーショナルなあの作風も良かったとはいえ、物足りなさが少なからずあった。しかし、本作では過去に培ってきた「良さ」を高次にミックスさせた音楽性で迫る。
  • ゴリゴリな部分よりも、アトモスフェリックですらある透明感溢れるアレンジこそ味わい深いかもしれない。

 icon-meh-o 微妙・惜しい

  • メロディラインの完成度は過去最高だが、3rdまでほどのアグレッシヴさはないようにも感じる。初期3作が好きな人には物足りなさも感じるかもしれないが、間違いなく大きな進歩は感じられるはず。

 icon-frown-o ここがダメ!

  • とくになし。
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詳細

1曲目からキラキラと美しいシンセサイズが光るイントロが印象的な本作。 2~4曲目は本作がどのような位置にあるかを堪能できる曲であり、まさしく3rdと4thのハイブリッドといった印象の楽曲です。

続く5曲目「Truth, Be Told」はとてもドラマティックで、スクリームがまさに感情の吐露であると感じられる、彼ら流の上質なバラード。 かなり計算して作られた楽曲なのか、かなり味わい深い一曲です。

その一方で6曲目「Even If You Win, You’re Still A Rat」はかなりアグレッシヴな仕上がりですし、アウトロっぽさも感じる「Behind The Throne」が幻想的で浮遊感のある美メロが堪能できます。

作品から感じるエネルギーは他の同世代バンドと変わらずなのですが、独特の空気感や世界観はかなり独自性が高いものですね。

確かに初期作品に比べればかなりメロディアスにはなりましたが、かっこ良さは形を変えて未だ生き続けていますし、大きな成長を感じることのほうが多いです。アグレッション一辺倒では生き残れないシーンではありますが、彼らに関して言えばこの世界観が大きな武器となって生き残っていけることでしょう。

総括

単純によくあるメタルコアからの脱却を目指しただけではここまでの完成度は出せません。ひとえに彼らの才覚とセンスによるところが多いでしょう。

ややベクトルは違いますが、受ける印象はUnderoathの「Ø (Disambiguation)」に通じるものもある気もしますね。 そういった美メロやどこか感じる暗さ、浮遊感、空気感が魅力となっています。

愚直なシーンの音に食傷気味なあなたにきっと楽しんでもらえる作品となっています。

PV:

書いた人はこんな人

壬生狼
壬生狼(みぶろ)と申します。 miburo666/ルプス(Lupus)は概ね同一人物。 ゲーム、音楽、映画/アニメ、イラストなどが趣味。 ここでは音楽や映画/アニメを中心に、趣味関連の記事を書いていきます。
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