「バトルシップ (原題:Battleship)」 レビュー

バトルシップ Blu-ray & DVD (デジタルコピー付)

多国籍海上訓練の最中にそれはやってきた。

地球に似た惑星に向けて発信した信号に呼応するように飛来したそれは、 高い戦闘能力を持つエイリアンの宇宙船だった!訓練中の海軍は迎撃に向かったが……。

あまり深く考えなくていい娯楽映画の典型。そんなバカな!という展開と清々しいまでの自国賛美っぷりには逆に嫌悪感はなく、単純に海上戦闘の独特の緊張感を楽しむのがベストな作品です。

 icon-smile-o ここがイイ!

  • 軍隊(海軍)や退役軍人へのあけっぴろげな賛美は見ていてカラッとしていて清々しく、日本海自の登場もあって素直に受け止められる。
  • 冒頭のバカっぽい演出の数々に不安をおぼえるものの、物語後半からの展開には熱くならざるをえない。
  • Haloのスーツのようなエイリアンの外観や、敵艦のデザインがカッコイイ。

 icon-meh-o 微妙・惜しい

  • 日本人艦長・ナガタが今一歩キャラが薄め。どうせやるならサムライやニンジャ的な「いかにも」なキャラでも本作の空気に馴染めた気がする。
  • 冒頭のサッカーシーン、それ日本じゃなくて韓国じゃね……と思うシーンが。
  • 導入は少々冗長。もう少しコンパクトにしても導入には困らなかった印象。
  • 全体的なCGクオリティは最新鋭未満。

 icon-frown-o ここがダメ!

  • 最後まで主人公に魅力を感じない脚本。確かに奮戦はしたけれど、ナガタの助力あってのものなのに……。
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詳細

この手の映画ではプロパガンダ的な思惑やニオイが嫌な形で漏れてしまうこともあります。しかしその点本作はあけっぴろげに自国賛美をしちゃっているので、むしろ好感触です。

似たような侵略系では「世界侵略:ロサンゼルス決戦」なんかがありましたが、ああいった人情にも訴えかけるようなものではなく、ひたすら「カッケー!」となるような、ある意味純粋な気持ちが映像を通じて伝わって来ました。

本作では現役軍人だけでなく退役軍人にまでその賛美は及びます。物語後半の「そう来るのか!」という運びにも影響しており、エンディング間際でFortunate Sonが流れた時にはあざとさを感じつつも、悔しくもニクい演出だと思いながら余韻に浸っておりました。
※作品自体の余韻は特にないですが。苦笑

物語の流れで気になったのは、導入部のパロディでしょうか。

よくTVなんかでやってる「おバカ映像」系番組を見ているなら恐らく知っているであろう、「コンビニに天井から侵入するも転落して気絶、脱出時も転落してまた気絶」という、なんともマヌケな犯罪者(実話)をモロにやっちゃってます。

曲もピンクパンサーのテーマを使っちゃってる辺りバカらしくて笑えるものの、「こんなんでいいのか……?」と不安にもなってしまいました。

が!です。

それなりにシリアスな本筋が始まるとそこそこ迫力と緊張感のある海上戦闘に少し引きこまれ、中でも物語後半、最終決戦に向けての演出にはアツいものを仕込んできています。

「まさか」と思っていたことを実際にやっちゃってくれて、観客の興奮もピークに達したことでしょうw

色々とツッコミどころはありますし、リアリティが欠けているフシもあります。しかしそんなことどうでも良くなるような前向きなバカっぽさと純粋さが本作の魅力であります。

総括

本能的に全く期待していませんでしたが、思ってた以上にいい意味でバカっぽくて楽しめました。

惜しむらくは主役がダメな奴でエンディングに至るまでさほど好感度がアップしないこと、やっぱり日本人の描写がどうにもイマイチな点が挙げられますが、基本的にはそんなささいな事を気にしないで楽しむタイプの映画と言えます。

なお主役には「ジョン・カーター」でも主役を張っているテイラー・キッチュ、ライバルでもある日本人艦長・ナガタを演じるのは浅野忠信、チョイ役ですが提督にリーアム・ニーソン、乗組員には歌手のリアーナが出演しています。

書いた人はこんな人

壬生狼
壬生狼(みぶろ)と申します。 miburo666/ルプス(Lupus)は概ね同一人物。 ゲーム、音楽、映画/アニメ、イラストなどが趣味。 ここでは音楽や映画/アニメを中心に、趣味関連の記事を書いていきます。
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