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「真・三國無双6 Empires」 レビュー

真・三國無双6 Empires

シリーズ中でも完成度が高い真・三國無双6をベースに、政略や計略などを盛り込んだEmpires版。本作では身分や名声によって”生き様”を楽しむことにスポットを当てています。

今までのEmpiresは中途半端だったりして「惜しい」という印象が強かったですが、本作はシミュレーション部分もアクション部分も完成度が高く、Empiresシリーズの集大成と言っても過言ではない出来になっています。

 icon-smile-o ここがイイ!

  • 優秀な真・三国無双6のエンジンと、過去最高のエディット機能、完成後が高まった政略。
  • 名声によってイベントやエンディングが変化し、身分や性別でも細かな変化があることからリプレイ性は高め。
  • 爽快感も無印ほどではないとはいえそれなりに健在だし、新システムの絶招秘計がいいアクセントになっている。
  • 過去作品のBGMの大半を網羅している。

 icon-meh-o 微妙・惜しい

  • 君主プレイ時、方針を打ち出した後に配下が挙げた成果がわかりにくい。何かしら行動はしているんだろうけれど……。
  • 1000人斬りしたりしても仲間は無反応だったりと、プレイ中の掛け合いが少し寂しい。
  • 下野(野に下り、在野になる)はあってもよかったかな。
  • キャラクターの成長は主に名声の獲得によって行われるため、プレイごとにリセット。お馴染みの仕様だけれども、初めてEmpiresに触れる人は好みが分かれるかも。

 icon-frown-o ここがダメ!

  • 絶招秘計の演出のオン/オフがない。
  • インストールしてもロード頻度・長さが気になる
  • ムービーシーンでは、エディット武将の音声のピッチ設定が無効。
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詳細

とりあえず一周してみた印象では「無双としてはまずまず、Empiresとしては過去最高」といったところでしょうか。元の6の完成度が高かったのもありますが、政略パートの出来もだいぶ良くなっていました。

無双らしい爽快感・ワラワラ感は6・猛将伝などにはさすがに劣るものの、労せず1000人斬りは達成できます。難易度にもよりますが、1回あたりの戦闘時間も飽きない程度の短さでちょうどいいですね。

エディット!エディット!エディットだ!

なんといっても本作の最大のウリはエディットだと思います。公式でも猛プッシュして、キャンペーンまで行なっていたくらいですから、完成度に自信があるのでしょう。

体験版の頃よりも防具パーツの種類は更に増え(ゲーム中で購入する必要あり)、今後もDLCとして追加されていく予定とのことから、力の入れようが伺えます。

キャラクターの外見を自由に編集できるタイトルは、主にRPG分野に多く存在し、近年では細部に至るまで手を加えられるものも多くなって来ました。本作もそれに負けじと細かな部分まで調整可能です。

目の色・大きさや輪郭のような基本部分から、”エラ”の幅やら鼻の高さ・幅といったフェティシズムを感じるような部分まで。かなり自分好みの外見を再現できる点が素晴らしいですね。

外見のみならず音声も基本+ピッチ(音声の高低)変更で幅が広がっていますし、モーションも武器の選定とは別に無双乱舞1・2を独立して設定できるので、多くのプレイヤーのニーズに応えてくれることでしょう。

個人的には色の選択を、候補から選ぶんじゃなくてカラーバランスで調整できればよかったかなと思います。青い目とか、原色に近い青なので微妙なんですよね……。

新システムも全体的にいい感じです

新システム……ここでは特に、政略パートと絶招秘計に関してとりあげますが、こちらもあまり破綻なく実装されていて好印象でした。

政略パート:
まず政略パートですが、在野・一般・軍師・大将軍・君主……というように様々な身分がありますが、実質、在野と一般と君主に性質が分けられると思います。

在野はどこの国にも属していないので、自分の名声を高めてどこかに士官するのを目指す状態です。あるいは、仲間を集めて旗揚げし、放浪軍を経て一国の君主にもなれます。在野状態でも戦闘には義勇軍のような形で参加できますし、拠点の移動も可能です。

一般は君主に仕えて、与えられた任務をこなす身分です。副将では軍議に参加できませんが、一般武将として招かれると参加可能になり、より上の身分になれば方針に意見もできるようになります。太守などになれば、親しい仲間と共に謀反を起こして君主となることも……。

そして君主は配下をうまく使いながら全てを統括し、国を繁栄させていく身分。全てが思い通りに動かせる分、自分の負担が増えて判断が死活問題になってきます。ただ、配下に仕事を与えると自動で何かしてくれているようですが、全ての成果報告があるわけじゃないのでわかりにくいのがイマイチです。ある意味ではリアルですけれど。

本家の三国志シリーズでは更に微妙な差異があるのですが、その辺りはカジュアルにするためにカットされています。そこまでEmpiresでやっちゃうと煩雑になってしまいますし、本作のこの路線で正解だったと思います。

功績を上げて大将軍や軍師に任命された際にはムービーシーンが挿入されますし、本作の新要素でもある「名声」によっては特殊な行動も可能となるので、権謀術数を用いてのし上がっていくような梟雄(きょうゆう)プレイも可能です。

下野(在野に戻る)というコマンドがないのが少し寂しいですが、生き様に注目した本作の雰囲気はバッチリ出ていると思います。

絶招秘計:
絶招秘計に話題を移しましょう。

戦闘でのド派手な演出がプッシュされていましたが、実は軍議で意見を通しやすくしたり、外交で有利に立てるものもあります。戦闘一辺倒じゃないんですね。

名前の通り戦況を大きく変えることもでき、戦闘には4つ(一定条件下ではそれ以上)持ち込めます。ヌルゲーにならないように、一度使った絶招秘計はその戦闘では再使用できませんし、強力なものは政略で使う資源を消費しますので使い所が重要です。

そしてなにより、この絶招秘計はプレイヤーだけが使えるのではなく、敵武将(モブ武将含む)もどんどん使ってきます。敵味方ともにAIがなかなか優秀なので、思わぬところで大ピンチに!ということもあって、程よい歯ごたえと緊張感を生んでいます。

もったいないのが、この絶招秘計の演出がオフにできないこと。スキップ可能なものもありますが、基本的には再生されます。演出オン/オフとか、一度見た演出は再生しないとかいうオプションが欲しかったですね。

間違いなく良作ですが、ちょっと気になる点もありますね

気になる点としてはまずロード(読み込み)の頻度と長さですかね。

ゲームを開始すると自動で3GBほどのデータをPS3本体にインストールしているようなんですが、ロード頻度は仕方ないとしてもロード時間があまり短く感じないのがちょっと。とはいえ、毎回イライラするほど長いわけではないのですがね。

これは無双6や無双OROCHI2でも感じましたが、もうちょっとなんとかならなかったのかなぁと。3Dモデルの高品質化やエディット武将などの兼ね合いもあるとは思うんですけれどね。

また、戦闘中のかけあいが少ないので寂しいですね。出会い頭の発言はあるものの、基本的には黙々と敵を倒すことになり、たとえ1000人斬りを達成しても褒めてくれません。これはちょっと寂しすぎる!

一応、黄巾の乱なら黄巾の乱のイベント戦闘では独自のかけあいがありますし、本作で採用されている友好度が戦闘中に上昇した場合にはコメントしてくれるんですが……それほど数は多くも無さそうなので(友好度といえば交流コマンドも友好度が上がっても全く同じやりとりというのも寂しいです)。

その他、Empiresが初めての人には”ゲームクリアしても成長は引き継げない”仕様も賛否有りそうな気がします。過去作はもちろん本家三国志シリーズでもおなじみの仕様なんですが、成長の楽しみが薄いというのはあるかもしれません。一応クリア特典というのもありますので周回プレイが全く楽にならないわけじゃないんですけれどね。

ゲームモードが争覇モードしかないのもどうなるか。例えば、マップや配置武将を編集してのフリーモードはあっても良かったかもしれませんね。

総括

細かな不満はあるものの、過去のEmpires作品に比べると遥かに減りました。それを上回る改善を感じましたし、プレイ体験がよいものだったからです。

無双6猛将伝までで追加された武器が収録済みで、DLした衣装も本作で利用できるほか、過去の名曲が利用できるといったファンサービスもバッチリです。それよりも、憧れのキャラとくっついたりくっつけたりするのが最高のファンサービスかもしれませんが。

壁紙、ギャラリーなども充実し、一応オンラインプレイにも対応しています。ガッツリとハマり込むゲーム仕様ではないかもしれませんが、細く長く楽しめるタイトルになっていると思います。

政略パートもシミュレーションゲームが得意でない・プレイしたことがなくても問題ないレベルに簡素化されているので、ご心配なく。

真・三國無双6 Empires 公式サイト

書いた人はこんな人

壬生狼
壬生狼(みぶろ)と申します。 miburo666/ルプス(Lupus)は概ね同一人物。 ゲーム、音楽、映画/アニメ、イラストなどが趣味。 ここでは音楽や映画/アニメを中心に、趣味関連の記事を書いていきます。
記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。
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『「真・三國無双6 Empires」 レビュー』へのコメント

  1. 名前:こーせき 投稿日:2013/04/23(火) 03:44:19 ID:eae146a6f

     こんばんは、こーせきです。結構前の記事なのですが好き好き言っている割にこのゲームについて話してませんでしたので、勝手ながら僕の感想などをダラダラと。

     まず総合して、エンパとしては僕の中では最高水準の出来だと思います。前作より色々出来る事は増えましたし(敵は減りましたが…5エンパが異常だったんだと思う)一人の武将として生き抜くというコンセプトは間違いない感じの自由度があります。謀反や旗揚げは勿論、上官を嘘で失脚させるとか三国志っぽい。

     良い点を挙げていきますと、まず過去曲がガッツリ入ってる所は外せませんね。戦国3エンパの時は本当にがっかりしたので…(2の小牧長久手を返せぇ!)。
     あと記事でも触れてるエディットですね。そもそも無双ではメインではない部分だと思いますが(有名武将を使おう、が普通の所ですよね?)洋ゲーのRPG程度のキャラメイクは普通に出来るレベルになってます。凄いと思う。細かい不出来な部分は今ではアプデである程度改善されましたしね。声のピッチとか髪色の数とか。服の色はもっとないと色んな他作品のキャラなどは作れませんけど。(恋姫の武将は全部作ってやろうと思っていた時期もありましたね…あと発売した頃のエディDLは初音ミク祭りでしたね)
     
     さらに外せない汎用武将が使える点。まぁグラは使い回しで技も一緒なので名前が違うだけなんですが(身も蓋もない)それでも嬉しいのが三国志バカというか…それが嫌でも入替登録っていう画期的なシステムでマイナー武将を好きな見た目にしていけばいいわけで、文句なしです。三国志好きをニヤニヤさせる要素が詰まった物になってます。
    後配信のシナリオにイベント戦闘が一杯入ってたらもっと伸びたゲーム。いや7がもうちょい遅い発売だったなら後半のDLCも投げやりにならなかった筈。新武将も7で当然増えちゃってて今やってるエンパでは汎用なのにぃって、やる気を削ぐ要因になったと言える。今となっては汎用のロシュクなんて見ていられない。楠さん格好良すぎる。皆7仕様に出来るエディパーツを期待したと思う。でもそれをやってたら7が曇っていたであろうから難しい所ですねぇ。

     …でついに不満点。最初にブログ主さんと同様に思った、千人斬りで褒めてくれないの!?最近7をやってから実感しますね、褒めて!って(笑)。唯一「三國無双」って言葉が出る所と思うのですが何故カットしたんだろう?無双は一種のキャラゲーだと何処かで聞きましたがその通りと思う。好きな武将で好きに戦い、好きな武将と絡むのを楽しんでいる節はありますよね?だからこうコミュニケーション部分は大事な筈だ。近くにいるとウインドウは出ないけど何か喋るという要素は増えましたが…。
     
     コミュニケーション部分でいうと縁故武将のコメントカットも賛否が割れる所です。今作は階級システムがあり立場でコメントが変わる、という要素があるのでその煽りで消えたのでしょうか。確かに王元姫を君主にしたのに司馬師や司馬イには敬語とかになってしまうので元々の立場や関係はあえてカットしたのでしょう。でも残念。英断とも思う。でも残念。
     もう1つ、縁故武将同士の義兄弟や婚姻はどうなんだろう。僕は司馬師と司馬昭での義兄弟しか試してませんが、やはり兄が弟に「さすが義兄弟よ!」ってのはピンとこなかった。本当の兄弟やろ!って。これも原作の三国志の設定よりも自分なりの三国志を、という所を優先したのでしょうか。英断だ。でも残念。

     後、一番気になったのは軍師の利点(曼成)。あるの?って感じ。
    大将軍は出陣武将を決められる、指示も出せる。は分かる。しかし軍師は方針を決められる、秘計を多く持てる、指示は出せない。軍師こそ指示出すんちゃうんかい!せっかくカクカや呂蒙を軍師にして~皆に指示を出し、秘計でフォローしつつ自分は拠点で羽扇片手に待ちぼうけっていう軍師プレイを期待してたのに。大将軍も軍師も同じ権限で良かった気がする。軍師は秘計が一杯持てて効果も高いからなりにくいよ、位で良かったと思う。今では軍師にされたら失敗だ~と思うレベルに。勿体無いシステム。

     ざっと書いてこんな所でしょうか。いや宣告通りダラダラですが。最近無双の記事を読んで感じるのはブログ主さんと結構意見が被ります。他サイトさんでは意見の違う人と議論したりが多かったのですが(それはそれで楽しかった)同意見という方は珍しいです。貴重なお相手と認識しております。周りに無双友達もいないので。
     ではこの辺で衝車に終わります。長くて申し訳ない。失礼します。

    • 名前:壬生狼 投稿日:2013/04/23(火) 15:21:34 ID:cac0ef574

      どもどもです!

      過去楽曲の収録もさることながら、やはりエディット&全武将プレイは燃えますよね! 特に今回は入れ替えが可能なので、おっしゃるように三國志ファンはニヤニヤが止まらない仕様になっていたかと思います。
      エディットに関しては、無双ではメインで求められていないでしょうけど、私が大いに求めていたので高評化とさせていただいてますww

      千人斬り称賛とかはレビューには書いていない(記事の手直しをしていないので)んですが、後になって気づいたのは、「プレイヤーの近くにNPCがいれば」今までどおり褒めてくれるという仕様です。 友好度上昇時のセリフとかも、近くにいれば再生されていましたし。 ただ、少なくとも私はNPCが攻めこんでいない要所を一人で攻める事が多いので、なかなかNPCと同伴出来ないのでセリフを聞く機会がないのです(;´Д`)

      称賛されたいのであれば、是非、NPCを護衛なりにして千人斬りしてみて下さい。 多分、褒められると思います!

      縁故武将のは……設定が面倒だったんでしょうね(;´Д`) せめて無双武将だけでもそこはなんとかして欲しいわけですが、恐らく近親婚も可能ですよね、今の仕様だと。 それはなんというかアブノーマルな感じがして、一気に背徳感の増す三国時代へ突入なわけでして、このままでいいのかどうか悩ましいところですね。 また実の兄弟を義兄弟として歴史を綴りたいと思うプレイヤーはどれほどいるのか疑問です……。

      軍師は確かに不遇というかビミョーな感じでしたよね。 秘計は確かに効果絶大だけど、消耗品だし、結局息切れもするので指示くらいは出せてもよかったですよね。 私も本陣に居座りつつ、戦況に併せて全軍に指示与え、勝利に導くようなRTS的なプレイをしてみたかったですよ~

      色々書いて来ましたが、こーせきさんのおっしゃるよう無双7との開発が近すぎて、結果的に無双6エンパと無双7で惜しい部分とかダメな部分が多く残ってしまっているのだと思います。 7はバグとか品質面がアレでしたし、本作も遊べば遊ぶほど(目は瞑れるとしても)粗が出て来ましたからね。

      本作はよくできている一方で、やっぱりかすかにでも“片手間に作っている”と思わざるをえない部分もあったりなんかするので、どうせそれなりの巨費を投じて作るなら妥協なく作りこんで欲しいところです。 とか言いながら、本作がエンパ系の集大成であり最高傑作に相応しいというのは変わらぬ意見ですがwww

      >最近無双の記事を読んで感じるのはブログ主さんと結構意見が被ります。他サイトさんでは意見の違う人と議論したりが多かったのですが(それはそれで楽しかった)同意見という方は珍しいです。貴重なお相手と認識しております。
      おおっ、それは嬉しいですね~。 意見だけでなく感性も近いのであれば、他のレビューなんかも参考にしていただける可能性が高いと思われます。

      議論に関しては……当ブログでは議論が盛んでない(レビューなども私の自己完結に終わっているものが多いですし、何より来訪者・コメント数が少ない)ので、基本的に私と読者さんの間で一対一でお話する程度なのですが、それでもお互いにすこーしずつ異なる意見を持ち寄ることで、視点や視野が増える・変わることができているんじゃないかと思っております。

      無双に限らず色々とアンテナは張っているつもりですので、他のタイトルに関したものでもどんどんコメントいただければと思います!

      ではでは、いつもコメントありがとうですよ(´∀`)