最重要外付けHDDから、なんとかデータを救い出したお話。

お盆休暇から戻ってきてから、悲劇は起こりました。 外付けHDDへのアクセスが異様に遅くなりやがてアクセス不可能に(アクセスしようとするとフォーマットを促される)なってしまった上、OS自体も挙動がおかしくなってしまいました。

OSの方は再インストールすることでなんとかなりましたが、この外付けHDDはフォーマットするわけにはいかなかったのです。 結果的には少量の犠牲で済みましたが、目の前が真っ暗になるほどの絶望感を味わいましたよ。

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10年近く蓄積してきたデータの宝庫。

この外付けHDDには、10年くらい前に自分のPCをはじめて持って以来、収集・蓄積してきたファイル・ソフト・ゲーム・音楽……などが詰め込まれています。 ハード自体は買い替えつつ、データだけは連綿と引き継がれてきたのです。

このデータを失うことはすなわち10年間の趣味範囲での活動や思い出の多くを消し飛ばすことと同義であり、もしそうなっていた場合、立ち直るのには相当時間がかかったことでしょう。

今回の症例はディスクへのアクセスが出来ず、フォーマットを促されるというもの。 調べてみると、物理的障害よりも電子的障害の可能性が高いということで、そちらの対処法を試してみることにしました。

長期戦となったデータ復旧。

まずはじめに症状のひとつである「ディスクがRAW(未フォーマット状態)と表示される」のと絡めて、RAWから本来のNTFSに修復する方向で動いてみました。

これの修復には「TestDisk」というソフトを使えば効果があるかもしれない、という記事を多く見かけたので、同じくオススメされていた「Recuva」とともに使ってみました。

事実、一定の効果は見られて、更にいくつかのデータは復旧できそうでした。 しかし、それはあまりにも数が少なく、また、完全なNTFSの修復には失敗。 どうやらこの方法ではうまくいかないケースだったようです。

というわけで「Acronis Disk Director」というソフトがTestDiskでうまく行かなかった場合有効なケースがあるという情報を得て、使ってみました。

Acronis Disk Directer イメージ

こちらのソフトはファイル復旧というよりは、ディスクのエラーチェック及び修復を施すものです。 これがうまくいけば今回の例で言えばRAWと表示されているものが、元通りNTFSになるはずなのですが。

とりあえず起動してみると、エクスプローラなどではRAWと表示されている該当外付けHDDが、このソフトではちゃんとNTFSと表示され、かつ、データも生きているっぽい表示に

さて、問題のディスクに対して「確認」をし、オプションのエラー修復などふたつをチェックしつつスキャンをします。 なんかよくわからん文字列が表示されつつ、エラーが修復されていく……。

と、あるファイルのところで停止。 いや、正確に言えば停止ではないのですが、「インデックスに挿入しています」とかなんとかいうログが凄まじい勢いで増えていきます。

しかし、いつまでたっても終わる気配がありません。 某方のブログでは、1GBほどで20分かかったとかいう情報があったので、1TBクラスの私の場合は……まぁ100時間くらい?ってな結論に至りました。 ちょっと心配でしたが、一日中スキャン放置していましたが。

数日経っても終わらないんですよね、これ。

延々と無数のログを吐き出しているので、作業自体は進んでいたんでしょうが、PCへの負荷もそれなりに大きく、かつ、いつ終わるともしれない上に治る見込みもあるわけではないので、同時並行的にファイル復旧ソフトも試すことに。

無料ソフトでは復旧可能なファイルサイズ制限があったりするので、この際有料版購入も視野に入れつつ、体験版などを試してみることに。

まずはファイル復旧ソフトで有名どころふたつ……それはもう、ド定番と言える感じの体験版から試すことに。 数千円~一万円ほどのもので、価格帯としても普通~やや高いくらい。 知名度もあるので効果も期待できるかな?と。

ところが、試してみた有名どころのソフトではダメでした。 スキャンしようものなら応答なしになる始末で、復旧できるできない以前の問題です。 よって、却下。

続いて試したのが、Wondershareの「データリカバリーというソフト。

データリカバリー

価格としては記事執筆時点では五千円を切っていて、見た目も比較的わかりやすなどというメリットがあります。 性能に関してはなんとも言えないのでアレでしたが、評判も結構よさ気だったのでトライ。

すると、某有名ソフトではスキャンすらできなかったものが、こちらは普通にスキャンを開始してくれました。 プレビュー機能もついており、画像ファイルなんかは確認することができました。 これによって、外付けHDD内のデータは失われていないことが明らかとなって一安心。

ただし、スキャン自体はディープスキャンを指定したこともあり、かなり長期化。 99時間以上ということで、やはり数日かかりそうな感じでした。

他にも問題があって、動画像や音楽ファイル、各種ドキュメントファイル……などなど、有名どころの拡張子以外は、あまり復旧できそうにない(利便性も期待できない)といったところ。 外付けHDDにはソフトウェアやゲームなどが含まれており、独自アーカイブ形式なども多く存在しています。

以上から、スキャンの遅さと対応形式の少なさがネックとなりました。 ただ、通常使う分には非常にいい線行っているソフトだと思います。

そうして最後に辿り着いたのが、「復旧天使」というちょっとだけ胡散臭い(失礼)名前のソフト。

復旧天使

こちらもお値段五千円程度で、1年間のライセンス式っぽく、どこかフォントなども違和感を感じましたが……結果から言うとこれに決めました。

というのもですね、このソフトで件の外付けHDDを開いてみたら、完全にそのままで開けちゃったんです。 一覧表示も先のデータリカバリーとは違ってすんなりしてくれますし、体験版で試しに画像をコピーしてみたら問題なくコピーできたので、「これに賭けるしかない!」と購入に至りました。

こちらはディープスキャンなどの必要すらなく、表示されたフォルダをコピーして退避先の新外付けHDDに保存するだけ。 コピー速度も決して遅くはなく、どんどんディスク内の大切なファイルが救出されていきました。

そうして結局、数時間程度で四つのファイルを除いた、全てのファイルを無事に復旧できたのでありました。 最悪、業者に頼んで救出してもらおうと考えていたわけですが、たった五千円でしかも数時間で作業が終わったのが不幸中の幸いでしたね。

全てのケースに当てはまるわけではないでしょう。 が、参考になれば幸いです。

今回の私のケースでは、最終的には「復旧天使」によってデータをほとんど救出できましたが、全てのケースで同じように「復旧天使」によって救出できるとは限りません。

環境や障害の種類・程度によっては、別のソフトのほうが適している場合もあるでしょうし、あるいは、プロに頼まないとどうしようもない場合もあるのではないかと思います。

なので、もし似たような障害に出くわした場合は、ひととおりのファイル復旧ソフトや、ディスクの構造修復ソフトなどを試してみるのがいいと思います。 そしてその場合、決して知名度=性能・信頼性だとは思わず、有名無名問わずなんでも試してみるべきでしょう。

そして、今回の一件でバックアップの重要性を強く学びました。 本当に大切なものは、念には念を入れてバックアップ体制も万全にすべきだ、と。

ともあれ、この記事がどなたかの参考になれば幸いでございます。

書いた人はこんな人

壬生狼
壬生狼(みぶろ)と申します。 miburo666/ルプス(Lupus)は概ね同一人物。 ゲーム、音楽、映画/アニメ、イラストなどが趣味。 ここでは音楽や映画/アニメを中心に、趣味関連の記事を書いていきます。