こちらで更新継続中。「Sacred 3 (セイクリッド3)」 レビュー

「Sacred 3 (セイクリッド3)」 レビュー

オープンワールドのハクスラRPGから、ステージクリア型のハクスラアクションに趣向を変えての第三作目。

Sacredの名前を冠してはいるものの、前作というかシリーズとしての共通点は希薄。 面白みのひとつ(であったろう)トレハン要素やキャラ育成も薄味で、爽快か微妙なアクションも味気ないものに。

完成度は前作以上なものの、それ以上に見るべきところが少ない凡作(そしてそれはある意味クソゲーよりも愛すべきところがない)になっています。

 icon-smile-o ここがイイ!

  • 内容に反して曲は壮大でかっこいい。唯一手放しで褒められるところ。
  • グラフィックは大幅進化(最新レベルとは言ってない)。

 icon-meh-o 微妙・惜しい

  • ユーモアは引き継いでいないこともないけれど、それが逆に見た目やBGMから受ける印象と乖離している。
  • 戦闘は薄味ながら、爽快感はないこともない。

 icon-frown-o ここがダメ!

  • RPG要素が本当に希薄になり、デビルメイクライなどのような少エリアをつないだステージクリア型アクションに。 既存のファン放置。
  • リプレイしたい!高難易度ステージをクリアしたい!とことん強くなりたい!という欲求を一切もたらさないゲームデザイン。
  • いきなりラストダンジョン(らしきステージ)に挑めてしまう、よくわからない設計。
  • ソロは苦行。 友達とやればダラダラ適当に遊べるかもしれないけれども、こんなゲームを一緒に遊ぶ友達を見つける方が難しい。
  • 端的にいうと全体がつまらない。
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古参も新規もお断り!

なにやら開発陣総入れ替えで、Sacredブランドだけを掲げた“ガワ”だけの作品になってしまっている本作。 単純に言うとつまらないんですが、そもそも前作もアレで思い入れもないもんですからショックは受けなかったんですがね。

にしても、別作品としてみてもこれはつまらんなと。

ゲームシステムは封鎖エリアを雑魚を潰すなどして封鎖解除し、先へ進んでいって最後にボスを倒してステージクリア……という、デビルメイクライなどのようなタイプのアクションゲーム。

それがDiabloなどに見られるハクスラ系見下ろし視点になっただけで、別段特徴的なアレコレや面白みがあるわけでもなく、前作にはあった自由なキャラビルドやトレハン要素もなく、どこを楽しめばいいのかわからんのです。

例えば道中にあるチェスト(宝箱)にはお金と回復アイテム(取得時に効果を発揮するタイプ)しか出てこず、武器はボス戦後に確定でもらえるというもの。 で、道中で得たお金で武器の特性や、スキルのアンロックをしていくのです。

一応最低限のRPGっぽい要素として経験値とレベルがありますが、正直、レベルが上っても強くなった感は皆無で、せいぜいレベル制限のあるスキル・装備特性の解除くらいでしかなく、キャラ強化のモチベーションたりえるものではありません。

そこのところで、デビルメイクライなどはCOOLなアクションやバラエティ豊かなザコ・ボスなどの存在があって没入感がありましたが、本作ではそういったものもなく、骨太なファンタジーの皮を被っておきながらユーモアたっぷりという、妙ちくりんなシナリオくらいしか牽引できるものがありません。

そのユーモアも、前作のような荒唐無稽・メタなものでもなく、フンと鼻で笑う程度のものが多いのがなんともはや。

キャラ・クラスが4~5種類あろうと、たいしてプレイフィールが変わるでもなく、やる気も起きようはずもないので、周回プレイはもちろんクリアすることすら腰が重いです。

マルチプレイも……。

ベースがこんなんですから、本作のウリであるマルチプレイもアレです。

本作ではロビー形式で他プレイヤーとマッチングし、各ステージへ挑めます。 もちろん攻略途中のプレイヤーのもとへ飛んで行くこともでき、いきなりボス戦!っということもままあります。

特にチャットなどがあるわけでもないので、非常に気楽なのですが、制限が“なさすぎて”妙なことになっています。

各ステージには推奨レベルが設定されているのですが、これは侵入可能レベルではないので、例えばレベル20推奨のステージにレベル1で突入もできてしまうのです。

しかも! クリアフラグが不要っぽいので、いきなりラストダンジョンに初期レベルで突入し、高レベルの他プレイヤーに頼りきっていきなりエンディング……も恐らく可能だと思われます。 褒められた行為じゃないですが。

なので、もう、本当にどこにモチベーションなどを持てばいいのかわからんデザインになっていて、攻略意欲も早々に鎮火してしまうわけなのです。 そのしょうもなさに、マルチプレイの悪い意味でカオスな仕様は一周して楽しいと勘違いしてしまうレベルでした。

ほんと、どうしてこうなった。

楽曲だけはなぜかイイ。

クソゲーには、なぜか曲だけはイイという傾向があったりなかったりしますが、本作も曲の出来は良好です。 クソゲーかどうかはともかく。

ハリウッド系の派手さも見える、壮大なファンタジー系BGMで、非常にシネマティックな印象を受けます。

それがカッコいいもんですから、対比的に残念すぎるゲームデザインが際立ってしまいます。 曲は壮大なのに、ゲームは取るに足りないモノなわけですから。

サントラとしては高すぎる買い物なので、曲目当てで買うことはおすすめしません。 そんな奇特な人はまずいないでしょうけれど。

総括

一応、不具合無くゲームとして遊べる(あくまでも、可能、という意味)んで、品質的にはクソゲーじゃないです。

が、つまらなさはクソゲー並……愛嬌というか味がないので、ある意味ではクソゲー以上と言えます。 それくらいつまらないし、壮大な曲に彩られた矮小さは、絶望感を煽るには十分すぎます。

骨太なファンタジーアクションRPGを期待したり、前作を気に入っていて本作の購入を考えているのだとしたら、絶対に、やめた方がいいです。

別ゲーだと考えたとしても、ひとつの作品としてつまらない・面白みがないのですから、お金と時間を無駄にした感は強烈なものです。 他のゲームに時間とお金を使うべきでしょう。

書いた人はこんな人

壬生狼
壬生狼(みぶろ)と申します。 miburo666/ルプス(Lupus)は概ね同一人物。 ゲーム、音楽、映画/アニメ、イラストなどが趣味。 ここでは音楽や映画/アニメを中心に、趣味関連の記事を書いていきます。
記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。
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