こちらで更新継続中。「Boaderlands (Game of The Year Edition)」 レビュー

「Boaderlands (Game of The Year Edition)」 レビュー

FPSにハック&スラッシュなRPG要素をミックスしたボダランシリーズ1作目、に一部DLCなどを盛り込んだお得パッケージ(完全版ではない)。

個性的すぎるキャラたち、豊富でクレイジーな武器の数々など本作ならではの色や魅力はあるものの、全体的な作りの粗さや、物語後半のレベルデザインや難易度曲線の調整不足がなかなかストレスフル。

ストーリー自体も別段面白みも深みもないので、ゲームシステム自体に魅力を感じているのであれば、続編の2以降のプレイをおすすめ。

 icon-smile-o ここがイイ!

  • キャラの成長、装備集めなど、ハクスラの面白みはなかなかに楽しめる。
  • 独特なキャラは光るものがあり、魅力的。
  • 派手さはないものの、味のあるBGM。

 icon-meh-o 微妙・惜しい

  • スキルもろくな装備も揃わない最序盤は退屈。 ある程度できることや装備が充実してくると楽しくなるが、ゲーム後半になるとバランスなどの悪さがストレスの原因に。
  • マルチプレイではアイテムが早い者勝ち。 ゲームの世界設定に忠実とも言えるけれども、全体的なプレイヤーマナーレベルの低下を招いている節も。
  • 銃の射撃音が微妙。 ただし、慣れる。

 icon-frown-o ここがダメ!

  • ストーリーが絶望的につまらない。 クエストでの会話は面白いものがあるが、ストーリー全体としてみると印象に全く残らず、モチベーションにもなんら寄与していない。
  • 大小様々なバグ多し。 クエスト完了できない(目標にアクセス出来ない)とかいろいろ。
  • マップは変わり映えせず、冗長。 オープンワールド系の広大さゆえに、気になる。
  • インベントリ(所持アイテム数)が少ない。 イベントをこなせば増えるものの、それでも少ない。
  • 海外では配信されているDLC第4弾未収録。 及び未配信。
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つまらなくて、楽しくなって、イライラして

本作をひととおりプレイしてみて、感情の移行を表すと見出しのように「退屈だ→面白くなってきた!楽しい!!→おいおいなにこの調整、ひっでぇな」となります。

まず最序盤の「退屈」シークエンスですが、なんのことはなく、スキルも装備も揃っていないと楽しくないのです。

カートゥーンシェーディングの画面は真新しいものの、FPSとしては平々凡々……どころか、ちょっと微妙なところすらある本作ですので、敵を倒しても面白みは感じません。

が、各キャラごとにスキルを覚え、装備もそこそこポロポロと落とすようになるころ――体感だとレベル7とかそのへんからでしょうか――になると少しずつ面白みが出てきます。

そこら辺のモンスターが銃器や弾薬を落とすのには最初はゲーム的すぎて違和感がありました(一応、何でも食べるけど未消化物として残る的な理由付けはあります)が、レアアイテムなんかもたまに出るようになると、一気に敵との戦いも楽に・楽しくなります。

なんといっても、最序盤で拾える武器は性能がひどいものばかりです。 無駄にブレる、威力が低い、マガジンサイズが小さくてすぐリロードの必要がある……などなど。

そんなゴミ銃で敵を倒すのはストレスこそあっても達成感はあまりなく、戦闘が苦痛にすらなりえます。

これが、そこそこの性能のものも手に入り始める序盤以降は改善され、装備の吟味・厳選もできるようになり、自由度も増すので攻略の楽しみが生まれるわけです。

実用的ではないゴミ銃もそりゃ出ますが、常識的ではないありえない挙動・弾道を描くネタ武器なども多く、「ステータスだけではなく実際にとりあえずなんでも使ってみる」のが楽しかったりも。

本作の進行はクエスト依存なので、お使い系のクエストなどをモリモリこなすわけですが、楽しさが身にしみてノッてくるとサクサクこなせ、報酬も美味しいのでそれほど苦にはなりません。 飽きるかもしれないですが。

そうこうして進めていくと、乗り物に乗ったボスに遭遇。 名前は忘れました。

コイツが本作のバランス調整不足を物語る尖兵です。 愚直にビークル戦をしかけようものなら、ダンボールで作られたかのようなこちらのビークルはすぐに爆発炎上し、攻撃はほとんど通りません。 しかし、遠方からチクチクと銃撃するとほとんど一方的に倒せるという謎バランス。

車載タレット類のダメージよりも、普通に拾った銃器のほうがダメージが通り、なおかつ安全という。 そしてゲームプレイ画面はどう見ても邪道臭い攻略風景になっており、これでいいのか?と首をかしげたくもなりました。

そこさえ突破すればまた楽しいプレイに戻っていくのですが、徐々にレベルデザイン(マップ構造・敵配置など)が複雑……というより雑になっていきます。

あちらに行かねばならないのに、目に見えない壁に阻まれ。 ダッシュで逃げていたら、ほんのちょっとした段差でつっかかり。 足場に乗れたと思ったら何故かツルッと落ちて。

その上、高速湧き&物量作戦のコンボで襲い来るザコ敵たちにうんざりさせられるのですから、物語としては佳境に入った頃からテンションよりもストレスがうなぎのぼり。 最終局面ではもう文句ぶーたれ続けながらプレイしていました。

結局、クリア後はちょこっとDLCを触ったくらいにして、プレイをすぐにやめてしまいました。

マルチプレイの仕様は是か非か

本作ではマルチプレイも可能でした(現在、PS3版は終了)。 仕様として、アイテムの取り扱いには悩ましい部分があります。

本作の魅力のひとつであるアイテム集め……トレハン。 本作ではドロップアイテムは基本的に早い者勝ちなのです。 まぁ、これ自体は強欲なキャラが織りなす物語の本作にマッチした内容と言えるのですが。

この仕様のために、他者を顧みない人が結構いるわけなんです。

ホストを無視してアイテム先取り独り占め。 ボスを倒したら他メンバーをキック。 などなど。

まぁ、マナーのなっていない糞プレイヤーはどのゲームにも一定数いるとは思いますが、本作のシステムではそれが顕著に現れます。

これは同シリーズや、Deadislandなどにも見られ、個人的にはあまり好きになれない仕様です。

他方、ハクスラの重鎮のDiablo IIIや、本作から強い影響を受けているDestinyなどでは個別ドロップ制が取られており、こちらのほうが気楽で楽しいと思えるあたり、なんともはやですね。

総括

同シリーズのヒットや、他作品への影響など、名作と言われるだけの資質はあったように思います。

しかし、FPSというか作品としての品質はイマイチな面も多く目につき、手放しで褒められるような作品ではないとも思います。

少なくとも、ハクスラなFPSをお望みであれば、続編の2をプレイしたほうがいいでしょう。 あちらも荒削りな部分があったり、アイテムの取り合いという仕様などは変わってはいませんが、全体的な品質は向上していますので。

プレイした感じでは、2及び近く発売されるプリシークェルのためにプレイする必要性は感じられなかったので、無理をして遊ぶことはないのではないかと思います。

それでもプレイする場合、現状では完全ソロゲー化している点だけはご注意を。

書いた人はこんな人

壬生狼
壬生狼(みぶろ)と申します。 miburo666/ルプス(Lupus)は概ね同一人物。 ゲーム、音楽、映画/アニメ、イラストなどが趣味。 ここでは音楽や映画/アニメを中心に、趣味関連の記事を書いていきます。
記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。
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