こちらで更新継続中。「Final Fantasy XIV: 新生エオルゼア」レビュー

「Final Fantasy XIV: 新生エオルゼア」レビュー

※PS3版のレビューとなります。 また、あくまでもMMORPGとしての評価であり、ログインなどにまつわる部分に関しては評価に組み入れておりません。

かつて発売されたFF14をいちから再構築し、文字通り「新生」したFF14。

本作ではプレイヤーはエオルゼア大陸を冒険するひとりの冒険者となり、ひとりで、時には他の冒険者と協力して、エオルゼアに迫る危機に立ち向かっていきます。

様々な用語が飛び交うため、パッと見は敷居が高そうに思えますが、実はかなり親切でライトな仕上がりのMMORPGです。 FF近作よりも「ファイナルファンタジーらしい」世界設定やストーリー、BGMなども魅力のひとつです。

 icon-smile-o ここがイイ!

  • 美麗なグラフィック、雰囲気のあるサウンド、魅力的なキャラ・種族たち。 オンラインゲームながら、FFらしさが凝縮されています。
  • コンテンツが段階的にステップアップしていくため、自然かつスムーズにソロ→パーティプレイへの移行が促されています。
  • コンテンツファインダー、F.A.T.E.、ギアセットなど魅力的なコンテンツ・システムが豊富。
  • 種族による能力差は「誤差の範囲」なので、職選択の自由は非常に高め。
  • FATEやクエスト名、セリフにスクエニの過去作やその他メディアの小ネタが豊富にある。
  • とにかく全体的に気軽・気楽・快適といった印象。

 icon-meh-o 微妙・惜しい

  • 序盤のチュートリアルは丁寧かつ簡単すぎるおつかいなどが多いため、親切であるとも、ひたすらめんどうくさくて退屈とも言えます。
  • 実態は複雑ではないものの、用語が多いのでとっつきにくい・覚えるのが大変という印象を与えがち。
  • コンテンツファインダーなど親切すぎるがゆえ、チャットなどがあまり盛んではない印象も……?(チャットしなくてもなんとかなる場合が多い)

 icon-frown-o ここがダメ!

  • ゲームパッドでのターゲット選択が困難。 特に、ペットなどがいると更に難易度が上昇。
  • スペックの関係でロードが長かったり、表示されるPC/NPC/MOBの数が制限されるなどの問題がある(PS3)。 PS3のスペックとすれば頑張っているけど、厳しい。
スポンサーリンク

完全に生まれ変わったFF14

私は旧FF14を実際に遊んだことはないのですが、現状の新生FF14を見るに「旧FF14ってどんだけひどかったの?」と疑問に思うほど快適で、楽しく遊べています。

恐らく別ゲーと呼べるレベルで生まれ変わっているのではないかと思うわけなんですが、そんな本作はFF11に続くFFナンバリングでのオンラインゲームであります。

FF11といえば廃人の名言・エピソードなどが多く残る作品で、コアゲーマーどころかハードコアな印象を持ってしまうわけですが、本作はというとそんなことはありません。

むしろ、のんびりまったりとマイペース進行ができる空気ができており、バトルコンテンツにどっぷりはまることもできれば、一日中釣りをするだけという生活的なプレイも可能だったりと幅広いニーズに答えてくれるわけです。

それゆえ、ゲームのストーリーとしてのクリアさえ気にしなければ、戦闘せずに遊び続けることもできる懐の深さが本作にはあります。 後述の用語の壁さえ乗り越えれば、ある意味では初心者向けですらある作品かもしれません。

とにかく豊富なコンテンツと、便利システム

本作を特徴付けているのは、とにもかくにも「わずらわしさ」を感じさせない魅力的なコンテンツと、それを支えるシステムです。

例えばコンテンツとして、F.A.T.E.(フェイト、Full Active Time Event)があります。

これはフィールドマップで定期的に・突発的に発生するイベントで、大量発生する敵の討伐やら、アイテムの回収やら、要人護衛やら、様々な出来事が起きるというもの。

これは(受注型などの例外はあるものの)発生エリアに入るだけで参加になるという、非常に心理的ハードルの低いもので、初心者から上級者まで気楽に参加し、楽しめるものになっています。

FATEが発生すると周囲の冒険者(他プレイヤー)がFATE発生地点に集っていく姿が日常的ですが、なかなかそれを見るのもシュールで面白いもんです!

参加したらしたで、FATE内での貢献度によって得られる経験値やギルといった報酬が増加するので、ただわいわいやるのも、戦功をたてるべく奮戦するのも大いにアリです。

これはボス討伐系FATE。 タンクならヘイトを集めたり、DPSならダメージを与え、ヒーラーなら前衛職のHPを回復するなどして貢献しましょう。

こちらは護衛系FATE。 とにかく護衛対象を守りつつ、押し寄せる敵の群れを迅速に倒すべし! 活躍するだけ、多くの報酬がもらえます。

ただ、このシステムだと高レベル者が入ってきたら面白く無いですよね。 俺TUEEEEEEEEEE!!して無双して終わっちゃいますから。

そこで実装されているのがレベルシンクというシステム。 FATEは推奨レベル(範囲)以上の人は参加しても報酬がもらえないという制限を課されているのですが、このレベルシンクを行うことで一時的に推奨レベル上限までレベルダウンした状態にできるのです。

この状態だとFATE終了時の報酬ももらえますし、FATEが終われば元のレベルにちゃんと戻るので、気楽に低レベルFATEにも参戦できるわけです。

更にレベルシンクはFATEのみならずパーティプレイが必須となるダンジョン攻略でも存在します。 これによって、いくらレベル差があろうとも同じくらいの難易度でダンジョンを探検できるのです。 上級者と初心者がなんのデメリットもなく気楽に遊べる、とっても素敵なシステムだと思います!

また、「MMORPG初心者だし、パーティを組むという行為になかなか踏み切れない!」という方も多いですよね。 そうでなくともいちいちダンジョンへ行くのにメンバーを集めるのは面倒くさい!という方もいらっしゃいます。

そこで役立つのがコンテンツファインダーです。 いわゆるクイックマッチングシステムですね。

これは、行きたいコンテンツと、自分のロール(職業ごとで決められた役割のこと)を設定・申告するだけで“別のワールド(サーバー)の人も含む”プレイヤーを自動的にパーティとして成立させてくれるというもの。

パーティ参加や募集などすることなく勝手にパーティ編成してくれるので楽ちんですし、何よりも普段は一緒に遊ぶことが出来ない他のワールドの人も条件に入るので、とにかく攻略したい!という場合にうってつけなんですよね。

コンテンツファインダーを使えば、こんな風に声をかける必要もなくなる! ……でも、自分から声をかけて交流するのもまたMMORPGの醍醐味ですよ。

更にこれは対象のコンテンツの近くにいる必要もなくどこでも申請可能で、クリア後にはもとの位置に戻ってくるという親切さ。 パーティを組んだ状態でももちろんかのうで、欠員を埋める形でコンテンツに参加するという使い方も可能です。

これ、MMORPG慣れしてない人には非常に嬉しいんですよね! こうして、初心者も上級者も気持ちよく楽しめるコンテンツやシステムが書ききれないほど備わっています。

そんな親切・快適な本作ですが、用語の壁もあります

とにかく遊びやすく作られている本作ですが、用語の数が多くて初心者には厳しい一面も。

もともとMMORPGは覚えることが多くて大変な部分もありますが、それに加えて独自のシステムなどを取り入れた結果、さらに用語が増えてしまっています。

基本的なMMORPGで使われる用語のほか、前項で述べたコンテンツファインダーだとかFATEだとかなんだとか、横文字が多くて混乱してしまう人もいることでしょう。

更に、コンテンツファインダーを略してCFと呼んだり、似たような略称にFC(フリーカンパニー)があったりと紛らわしいのもあったりして、知識を蓄えていかないとならないのは大変かもしれませんね。

ただし!

そうした用語の多さに「なんか難しそう」という印象を持ってしまいますが、数が多いだけで、その内容はどれも意外と単純なものだったりするんです。 なので、用語とその意味を関連付けて覚えていけば割と簡単なものだとわかるはずです。

ただ、いちユーザーとしては不慣れな人には厳しいかな?と思わなくもないですね。

チュートリアル含め、クエストはおつかい主体

もうひとつ難点であり特徴でもあるクエストシステムも、惜しかったりなんだったり。

冒険の始まりを補佐するチュートリアルクエストは完全におつかい。 というか伝言パシリ。 なので、開始小一時間はバトルもなくて眠くなってしまいます。

ここで「めんどくさいだけで楽しくない」となってしまうのがもったいないと感じます。 少なからずこういう方もいらっしゃるかと思います。

MMORPGはなんでも序盤はつまらんです。 ある程度戦闘できるようになり、スキルやシステムが開放されていくと楽しくなるのですが……即席で楽しめるゲームに慣れているほど、この工程は煩わしく映ることでしょうね。

そして、以降は討伐系クエストも出てくるものの、やはり基本はおつかいなり伝言なりです。

もしここでも「やっぱり変わり映えしないし、つまらない、退屈だ」と思うのなら、MMORPGは向いていないということでしょう。 基本的にMMORPGのこういうクエストはおつかいです。 いいも悪いも“こういうもの”なんです(そもそもクエストなんてどのゲームでもおつかいが多いですが)。

レベル15くらいで飛空艇での都市間移動や、ダンジョン攻略などが開放されるとグッと面白くなるんですが、それまでモチベーションを維持できるかが継続プレイできるかの分かれ道となるでしょう。

しつこいくらいに懇切丁寧なチュートリアル・ヘルプが煩わしくもあるという点が、いいような悪いような……という意味で惜しい点です。

これからはじめるというMMORPG初心者の方へ

レビューとは関係ないですが、これから新生FF14をはじめるという方の中で、オンラインゲームははじめてだよ~という人は以下に注意してください。

プレイヤーは必ず何かのクラス・ジョブにつくことになります。 クラス・ジョブはタンク、DPS、ヒーラーに別れます。 特徴としては、

  • タンクは盾(役)とも呼ばれ、文字通り敵の攻撃を一手に引き受けて、耐え、パーティを守る役。
  • DPSは火力とも呼ばれ、高い攻撃力を生かして敵を倒していく役。
  • ヒーラーは回復魔法を唱えて、パーティの傷を癒やす役。

となっており、いわゆる万能型・勇者型のようなクラスはありません。 戦士とか魔法使いとか僧侶とか……そういうキャラクターのひとりを、プレイヤーが担当する(=“ロール”プレイ)ことになるのです。

なので、ある程度クエストを進めるとパーティを組む機会が必ずやってきますので、自分の役割というものをしっかりと勉強していくようにしましょう。

特に、オーソドックス・定番だからと剣術士(剣と盾を使うクラス)を最初に選んでしまうと、タンク役になってしまうので、パーティプレイ時に大変な思いをするかもしれません(タンクはパーティの要なので忙しく、大変です。その分やりがいもあります)。

もちろんクラスは何を選んでもいいのですが、自分がどんな役割をやりたいか、先に考えて選んだほうが職選択のミスを避けられるでしょう。

※レベル10になると制限なしにクラスチェンジできますので、深刻になりすぎる必要はありません。

また、一緒に冒険する冒険者達はみなどこかで遊んでいる人間であることを忘れてはいけません。

最低限の常識ある発言や行動を心がけるのは当然ながら、例えば何でもかんでも人にきくとか、アイテムやお金をねだるなどは避けましょう。 全滅したからとパーティに暴言を吐いたりするなど、幼稚なこともNG!

普通に人と接するようにすればスムーズにことが運び、気の合う仲間が現れるでしょうから、あくまでも“普通に”接するといいでしょうね。

総括

長々と書いて来ましたが、非常によく出来たMMORPGとなっています。

私事になりますが、実は私は今までMMORPGを数多く触ってきたものの、どのゲームも「レベル20付近で飽きて引退する」というジンクスを抱えていました。 そもそも人見知りなのでソロ(ひとり)プレイが9割なので飽きてしまうのだと思います。

今作もそうなるのかな~と思いきや、全く飽きる気配がないどころか、他の冒険者にはたらきかけるなど積極的に遊んでいさえします。 それくらい遊びやすく、快適で、よくできた作品だと思います。

それだけにどっぷりとハマってしまう恐れもあり、そうなるとちょっと怖い一面もあるのですが、オンラインゲームとしての完成度・楽しさ・没入度はここ最近触れた作品の中では最高峰と言えます。

また、冒頭で触れたようにFFらしさは近作随一。 ストーリーもしっかりしており、ファンタジックな雰囲気は非常に味わい深く、オフラインゲーム(一般的なRPG)を遊んでいるかのよう。

美麗なグラフィックや、美しいBGMなどがそれに華を添えていたりと、そうした面でのクオリティも高いと言えます。

そんなわけで、是非とも実生活を狂わせないよう節度を守り、エオルゼアでの生活を楽しんでいただきたいと思います。

いやぁ、前作の叩かれっぷりが想像できないほどの「新生」っぷりです。 吉P、GJ!!

書いた人はこんな人

壬生狼
壬生狼(みぶろ)と申します。 miburo666/ルプス(Lupus)は概ね同一人物。 ゲーム、音楽、映画/アニメ、イラストなどが趣味。 ここでは音楽や映画/アニメを中心に、趣味関連の記事を書いていきます。
記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。
スポンサーリンク

シェアする