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Mechina「Empyrean」 レビュー

US産のシンフォニック・インダストリアル・デスメタルバンドの3rdアルバム。

天空・宇宙などを意味する「Empyrean」というアルバムタイトルのとおり、壮大かつ冷徹な音色でありながら、どこかソフトな寛容さも感じられる唯一無二のサウンドに仕上がっています。

どの楽曲も中毒性があり、早くも2013年のベストアルバム候補となる名盤です。

ここがイイ!

  • 美しさ・荘厳さ・壮大さ・冷徹さ・激しさ。これらが全て含まれた、捨て曲なしの楽曲たち。無敵です。
  • 今回は女性のコーラスもふんだんに取り入れ、それが独特の風味をもたらし、古代宇宙学などを彷彿とさせます。
  • メタラーはもちろん、映画音楽好きにもアピールできる音楽性。デスメタル要素もあるものの、グロウル(デス声)一辺倒でもないので聞きやすいです。

微妙・惜しい

  • とくになし。

ここがダメ!

  • とくになし。
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詳細

本作を再生すると、まずはイントロの「Aporia」が再生されます。使われているサンプリング音源などから、前作Conquerorを彷彿とさせます。

そしてそのまま2曲目の「Asterion」へ。この楽曲は前作からの橋渡しであるイントロと、本作の特色を受け継いだ楽曲で、象徴的な一曲。時折入るコーラスが妖しくも魅力的に響き、シリアスな印象を強く受けます。

3曲目の「Interregnum」はグロウル主体だった「Asterion」とは対照的に、朗々とクリーンヴォイスで歌い上げる一曲。このイントロから3曲目までの流れはとても効果的で、印象に強く残るとともに、本作がコンセプトアルバムの一種であり、ストーリー性が高いものであると感覚的に理解させてくれます。

そして5曲目の「Anathema」。本作屈指の神々しさと壮大さ、美しさを感じる必聴の一曲です。グロウル・クリーン・コーラスの配分が絶妙で、過剰なくらいカッコ良く聞き惚れます。文字を尽くしてもこの曲の良さは表せませんね。

次の6曲目「Catechism」では一転、禍々しく荒々しいフレーズが展開されていきます。ダークな一面を強く押し出した曲で、本作の中でもひときわ緊張感のある曲です。

幕間的なインストゥルメンタル曲を挟んで、8曲目「Elephtheria」。正(生)のエネルギーや光を感じる曲で、クリーンヴォーカルと女性コーラスの織りなす力強さが魅力です。
※公式には「Eleftheria」としていますが、ここではAmazonでの表記に従います。

続く9曲目はアルバムタイトルにもなっている「Empyrean」となりますが、この曲は以前公開されたシングル曲Andromedaの名残があるというか、延長線上にありそうな曲。本作の中では、最もこれまでのMechinaらしいスタイルの曲ですね。

9曲目を経て10曲目「Terminus」。10分にも及ぶ大作で、エンディングを飾るにふさわしい曲ですが、どことなくフェードアウトは次回作へエピソードがつながっていくようにも聞こえます。

単曲でももちろん楽しめるものの、通して聞くことでMechinaの描く世界観にどっぷりと浸れる、非常に上質なアルバムです。

総括

私としてはもう、ヘヴィローテーションが即座に決定した一枚で、誰彼なくオススメしたい至高の逸品だと思います。

最近はダブステップやエレクトロなどサイバーなアレンジを施したポップ・ミュージックやメタルも多いのですが、このMechinaのインダストリアルでサイバーな音は、そのいずれにも属さない独自性の高いものです。

ずっと彼らの描く世界・宇宙に浸っていたいと思わせるような、没入度の高いアルバムです。

公式サイト

書いた人はこんな人

壬生狼
壬生狼(みぶろ)と申します。 miburo666/ルプス(Lupus)は概ね同一人物。 ゲーム、音楽、映画/アニメ、イラストなどが趣味。 ここでは音楽や映画/アニメを中心に、趣味関連の記事を書いていきます。
記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。
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