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「モンスターハンター4」 レビュー

満を持して発売された、大人気ハンティングアクションシリーズの4作目。

今回は新モンスターのみならず、過去作の人気モンスターなども復活し、新旧ファンにアピールする集大成的な作品に仕上がっています。

アクション面も新武器の追加の他、既存の武器にも新アクションが追加された他、高低差を活かしたジャンプアクションや、モンスターに飛び乗る攻撃なども存在。 アクションゲームとしての楽しさはより深くなっています。

他方、グラフィックの粗さやハード異存の操作感の悪さ、手や目が疲れる仕様なども目立ち、満点とは言えない出来ですし、やればやるほどダメな部分が目立ってきます。 ここを許容出来るかで寿命も変わるでしょう。

 icon-smile-o ここがイイ!

  • いそうでいなかったタイプのモンスターの追加や、クック先生の再登場(微パワーアップ)など、新旧ファンにとって嬉しいキャスティング(?)。
  • 高低差・段差を活かしたジャンプアクションからモンスターに乗っかって攻撃するという、本作の特徴的システムは違和感なく溶け込んでいます。
  • ハンターやモンスター“だけは”、そこそこ美麗なグラフィック。
  • ハンティング中の独特のリズム・テンポや爽快感は、やはり本作ならでは。

 icon-meh-o 微妙・惜しい

  • 昨今の時流に乗ってストーリーにも力を入れたそうだけれども、少なくともプラス評価できるほどのものではないです。
  • 新状態異常のウイルスは、仕様や頻度などを考えるとスリル要素というよりもストレス要因になっている気がします。
  • 楽曲は打楽器を基調とした民族音楽的なアレンジも見受けられるものの、全般にわたって印象薄。
  • オンラインプレイ時のチャットは有用であるが、クエスト中は定型文でしかやりとりできないのはイマイチ。

 icon-frown-o ここがダメ!

  • 背景などはテクスチャ・モデル自体が粗雑。 比較的良好なキャラ・モンスターと同時に映ることで、違和感・不協和音をもたらしています。
  • なにより、マップの色がキツい……かと思いきや褪色系だったりと、視覚的負担の多い色彩は長時間プレイに不向き。
  • チュートリアルが馬鹿丁寧すぎで、経験者にとっては苦痛でしかない。 これによりプレイ開始から数時間ほどは過去最高につまらない。
  • 相変わらず集会所で装備変更不可。 こだわりなのかもしれないけれど、プレイアビリティとしては、今となってはマイナス。
  • 気のせいか、アイテム使用後の硬直時間が増加したような?(不確定情報)
  • オンラインプレイでのユーザーの質は非常に低い。 マナーなど存在しないレベル。 (サービスとしての質)
  • オンラインは切断もあり、やや不安定?(不確定情報)
  • 安直な多重状態異常、隙潰しによるモンスター設計。 強いというよりウザいモンスターが激増。 (2013/10/09 追加)
  • 長く遊んでいると、マップデザインによるデメリットがクソく感じられる。 (2013/10/09 追加)
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これまで楽しく遊べていたのなら、問題なく楽しめる

色々と不満点はあるものの、基本のゲームプレイ部分やシステムはこれまでのMH(P)シリーズを楽しめてきたのであれば、問題なく入り込める内容となっています。

水中戦&アイルーの代わりに妙な小人族採用&詰め込みすぎで煩雑なシステム……と、(それだけではないにせよ)はっきり言ってシリーズとしては駄作の部類だった3Gに比べると、非常に遊びやすく・楽しくなっております。

新要素も概ねこれまで作り上げてきたものに+αするもので、競合したり相殺するものではなく、単純に進化・深化しています。

顕著なのは発売前から猛プッシュしていた、高低差を活かしたアクションの数々です。

これ、実際触ってみると別段すごくもなんともないシステムなんです。 段差のスムーズな昇り降りはストレスフリーな作りを目指せば当たり前ですし、ジャンプ攻撃なんてアクションゲームならあって当たり前ですから。

しかし!

確かにそれらは斬新でもなんでもないものですが、その分、これまでのアクションを食ってしまったり、破綻させてしまったりしていないんです。 これまでに既に備わっていたかのように、非常に自然なとけ込み方をしているんです。

それゆえ、旧来からのプレイヤーは操作方法の変更などで戸惑うなどということもなく、すんなりと追加されたアクション・戦法に触れて試していけるんです。 これってとても大事なことだと思います。

探索(及びギルドクエスト)というシステムはアイデア的にはモガの森にランダム要素とトレハン的要素を混ぜたものですが、これもやりこみ派には嬉しいのではと。

本作ではこのギルドクエストでは防具も鑑定アイテム的な立ち位置として発掘可能となっていますし、登場するモンスターをピンポイントに狙える(希少なモンスターが狙い目!)メリットもあったりしますし。

ただし、追加されたもの全てが全て、いいものでもない

新要素でも全てが好意的に受け入れられるものではないです。

例えば、ストーリー面の強化。

内容自体は陳腐とか言う以前に「どうでもいい」レベルのものでしかなく、あまり意義を感じなかったです。 おそらく後続のゴッドイーターや討鬼伝なんかがストーリーも重視していたから、逆に参考にしたのでしょうが……まぁ、足元にも及んでいません。

しかしそれよりなによりも、ストーリー(いわゆる村クエ)はチュートリアルも兼ねているわけなんですが、これがまた序盤のつまらないこと!

最初なんて、「生肉の確保をしてこんがり肉の作成・納品」「回復薬グレートを調合して納品」というようなものばかり! いやね、完全新規さんにはサバイバルの知恵的な意味でありがたいチュートリアルだとは思うんですが。

購入者の大半は過去作のファンだと思うのですが、これを強制するのはどうなんですかね?

そんな既存プレイヤーにとってはこんなクエストは苦痛でしかないわけです。 しかし、ストーリーに組み込まれているので、スキップなんてできない。 ……ここら辺は選択制のチュートリアルでもよかったのでは?と。

まぁ、それが終わってもしばらくはモンハンとしては楽しめない時間が過ぎてゆくのですが(‘A`)

また例えば、ウイルス。

ゴア・マガラが放ってくる攻撃に触れるとウイルス状態になることがあるんですが、これもまたなんか微妙な新要素ですね。

ウイルス状態になると徐々に身体にウイルスが浸透していき、完全に行き渡ってしまうとウイルス攻撃を食らうと大ダメージを受けてしまうという症状です。

一応、この状態で敵に攻撃を加えていくと“克服”し、一時的にパワーアップして会心率にボーナスがつくんですが、はっきり言ってデメリットの方が大きい印象で著しく不利な気がします。

制作側としては起死回生を狙えるスリリングな状態異常にしたのでしょうが、メリットといえば克服後の10%くらいの会心率のみ。 ウイルス状態はウチケシの実で進行を抑えることができるだけで、根治ができない……などと非常に厄介な仕様になっていますから、割とストレスフルなものになっています。

しかも、村クエのある場面でゴア・マガラと初遭遇するシチュエーションなどは「アホか!」と言いたくもなる状況で。 クソ狭い戦場でデカいゴア・マガラと殴りあいですよ? ウイルス祭りですよ? アレには呆れました。

他にも新武器のチャージアックスがイマイチ使えない子だったりという、全てが全ていいものというわけではありません。

没入感を削ぐ要素:肉体的負担

作品としては面白いと思う一方で、あまり没入感を感じないというか、ハマれないという感想を今は持っています。 というのも、本作をプレイすると他タイトルに比べて疲れるんです。

視覚的には、赤・黄色・緑とドギツイ色をしたエリアと灰色がかった褪色系のエリアが混在するマップだとか、リアルなキャラ・モンスターモデルと相反するように粗雑なマップ・背景などなど……眼への負担が大きかったり、違和感や不整合といった印象を受けるのが大きいです。

特に色のチョイスはマズイです。 ただでさえ3DSの小さい画面は目が疲れるのに、あんな極端な色彩では負担はうなぎのぼりですよ。 3D機能なんて使ったらなおさら!

しかし3D機能を切ると非常にのっぺりというか、うすっぺらいというか、チープな印象が強まってしまうというジレンマ。 ただまぁ、どちらにしても長時間プレイできるほど目にやさしくはありません。

また、拡張スライドパッドはほぼ必須ながら、あの重たいアタッチメントのせいですぐに手が疲れるという状況も看過できません。

まぁこれはどちらかというとハードの問題ではあるんでどうしようもないんですが、目と手が疲れるという二重苦なので、どっぷりとプレイしよう!とは思えないわけです。

没入感を削ぐ要素:オンライン

もうひとつ、没入感を削いでいる印象があるものがあります。 それは、待望のオンラインプレイです。

まずチャットですが、集会所では定型文の他にもソフトウェアキーボードを使ったチャットが可能です。 ただまぁ、タッチペンでの操作ということもあって快適とはいえません(これもまた仕方ないといえば仕方ないです)。

しかし、肝心のクエスト中は何故か定型文でしかやりとりが出来ないんです。 曰く「プレイ中はチャットしている余裕なんてないだろうから、定型文のみのチャットとしています」なんだそうですが、大きなお世話です。

クエストに出発する前に入念な作戦会議を行うのも大事ですが、現地での会話も大事だとは思いませんか? 不測の事態が起きたとか、そういうハプニングはつきものですからね。

とまぁ、チャットにかかる不満がひとつ。

他はサービスの質に関するものなんですが……やはりというかなんというか、無料オンラインプレイ&幅広い年齢層に人気ということで、プレイヤーの質はかなり低いです。

(ネット)マナーを持ち合わせていない人にしょっちゅう当たります。無言入退室(挨拶されて挨拶返すことすらできないんか!というね)・アイテムクレクレ・勝手にクエスト受注……などなど、まぁガキンチョが多いわけです。

そういった場合周りの大人などが優しく教えるべきなんでしょうが……ここで、先のチャットのしにくさが裏目に出るわけです。 なんといってもチャットがしにくいので、テキストを打つ時間もないことが多いんです。

そうしてあくせくしているうちに「ああもうめんどくせー」となって諦めてしまうわけなんです。 そんな感じなので、自浄作用や自然淘汰も働かず、おそらくユーザー層の質の向上は望めません。

結果、オンラインプレイは開放的にプレイするとそうしたガキンチョ・地雷にあたりやすく、まともな人は身内でパスワード部屋に籠もるという状況になってしまっております。

ある程度予想は出来ましたけど、連続でガキンチョ・地雷な方に遭遇して疲労感ばかり募ったので、本作のオンラインプレイにはトラウマができてしまいましたww

長く遊んでいると気になってくる欠点も (2013/10/09 追加)

さて、本作レビューからもちまちま遊んでいて、それなりに遊んできたわけですが……だからこそ、だんだんとダメな部分も浮き彫りに。

まず、新旧問わずモンスターのデザイン(モーション)が段々とダメな方向に向かっています。

新モンスターはとにかくもう多重状態異常発生させるヤツが多すぎます。 強いというよりウザいの典型。 一体どこのラグナロクオデッセイですか、と(あちらよりはまだエグくないですが)。

旧モンスターのモーションも上位相当だったものが追加された他、かつては攻撃チャンスだったところをなくす“隙潰し”が露骨。 こういう進化・変化じゃなくて、完全新規の攻撃モーションを増やす方向になぜ向かなかったのか?

特に旧モンスター勢のキリンなどはもう別モンスターと言っても過言ではないレベルで、個人的にはクソ化したかと思います。 レウスは擁護できないほどの真のクソモンスターに。

あと、全体的に納得行かない・わけのわからんモーション・攻撃も増えましたね。 目立つほどではないにせよ、理不尽感微増。

また、本作の特徴である高低差を前面に出したマップデザイン。 最初のフィールドならまだしも、以後登場するどのマップも無駄に“登らねばならない”ポイントが多く、結果、過去作よりもエリア移動が面倒くさい・苦痛となる結果に。

あわせて、3(トライ)以降のマップの特徴である「エリア間のつながりが煩雑」なのも若干引き継いでいる上、モンスターのエリア移動ルーチンも微クソ化しているので追いかけっこが心理的負担になっています。

そうそう、あちらこちらで聞かれる「カメラワークの悪さ」ですが、ようやく体感できるようになってきました。 よく動き回るモンスター相手や混戦時は、旧来とは異なるマップデザインのせいで色々とマズい状況になっていますね。

こういうあちらこちらの要素で、フラストレーションがどんどん蓄積されていくのは残念でなりません。

総括

というわけで、いつもどおりのモンハンを求めている人には+αの部分も含めて楽しめる内容になっています。 難易度も、一部除いて妥当といったところではないでしょうか。 ただまぁ、長く遊ぶにつれて欠点や粗が目立って萎えてきましたが。

ただ、オンラインプレイでの質の低さは気になりますね。 せっかくゲーム自体はいいものなのに、それを取り巻く環境がアレなのでは進んでプレイしたいとは思えません。

またハード的・肉体的・デザイン的な制約により、長時間プレイを阻害し没入感を削ぐ仕様の数々は、プレイするほどのしかかってきます。 正直、この先どれくらいプレイし続けるかわかりません。

ともあれ現状では、気心の知れた仲間とパスワード部屋に籠ってマルチプレイ一択の状況ですので、購入前にその状況を構築できるか把握しておいたほうがいいかもしれません。 かなりの確率で野良プレイはいい方向へ向かいませんので。

CAPCOM:モンスターハンター4 公式サイト

書いた人はこんな人

壬生狼

壬生狼(みぶろ)と申します。 miburo666/ルプス(Lupus)は概ね同一人物。 ゲーム、音楽、映画/アニメ、イラストなどが趣味。 ここでは音楽や映画/アニメを中心に、趣味関連の記事を書いていきます。


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