こちらで更新継続中。目標&コストで考える、デジタルイラストに必要な道具の3つの選び方

目標&コストで考える、デジタルイラストに必要な道具の3つの選び方

自分も絵を描いてみたい! 今まではアナログだったけどデジタルデビューだ!

様々な理由でデジタルイラスト(以下、デジ絵)を始めようと思うわけですが、どのペンタブを買えばいいの?どのツールが使いやすい?と首をひねる方も多いようです。

今回は、最初の難関である道具選びを「目標」と「コスト」で決定できるよう、3つの選択肢に分けてみました。

※記事作成当時のチョイスです。

1. とりあえず始めたい! 「低コストスタートセット」

ほんの少し興味を持っただけでこの先長く描いていくかはわからないとか、学生でお金がないといった理由から、初期費用にできるだけお金をかけないためのチョイス。

もしデジ絵にハマって、よりよい環境が欲しくなった時に余分に費用がかさむ可能性がありますが、このままでも素晴らしい作品を描くことは可能です。

ペイントツール:Fire Alpaca

可愛らしいイメージキャラクターも魅力的な、無料で使えるペイントツールです。

「無料ツールはちょっとなぁ」と思うかもしれませんが、 このアルパカは無料と言いつつも非常に優秀なツールとなっています!

デジタル的なものの、非常に美しい線が設定をいじらなくても簡単に引けますし、動作も軽快な上にWindowsとMacintoshの両OS版が存在!

外観や書き味も有料ペイントツールであるSAIに通じるものがあって、わかりやすさと使いやすさが両立されており、まだまだこれから成長していくという将来性がウリ。

また、公式サイトの「てんちょ」がカワイイ(ここ重要!)

ペイントツールといいつつ塗りの方はまだまだ機能が出揃っていませんが、これから拡張されていくかもしれませんし、次に上げるツールで補うことで問題は解決します。

塗り・加工ツール:GIMP, pixlr

無料のフォトショップと呼ばれることもあるこのツールは、無料でありながら非常に豊富な機能を持った画像編集に向いたアプリケーションです。その気になればこれ(もしくは派生ツール)だけでも絵を描くことも可能です。

多機能ゆえに、あるいはこのツールボックスが分離しているために使いにくい・見にくいという人も多いのですが、最近アップデートされたお陰でツールボックスの格納が可能になりました。

メニューの「ウィンドウ」の一番下、シングルウィンドウモードを選択。 すると……。

このように一体化が出来ました! ぱっと見は劇的な変化ではないものの、使ってみると格納するのとしないのとではだいぶ感覚が違ってきますよ。 そして目玉の画像編集に使える主要な機能はこちら。

もう、かなりの数です。他にも多彩なぼかしフィルタがあったり、画像をゴッホ風にするなんていう面白いものまで盛り沢山です。

やや動作などに癖がある感は否めませんが、使いこなせれば強力な助っ人になりますよ。前述のアルパカで描き上げた線画にこれで色を塗ったり、加工して完成に導きましょう!

また、GIMPがどうも使い慣れない人には、こちらのpixlrをオススメ。なんとブラウザ上で加工ができちゃうすごいサービスです!

Photo EditerではGIMPに負けず劣らずな加工がアレコレできます。

フィルタを開いてみると……。

こんなにも!レイヤー機能まで備えてます。

ただ、こちらはサービス提供をやめてしまったら使えないので、ちょっとした加工程度に使うならまだしも、ずっと使い続けていくのは難しいかもしれません(すぐに閉鎖はしないでしょうけどね)。

もうひとつ、レトロ・ヴィンテージ風に加工できるものもあります。

手軽に味のある色味になりますね~。イラストよりも写真を加工して遊んだほうが楽しいかもしれませんね。

ペンタブレット:Bamboo

 

唯一無料でどうにもならないのが、ペンタブレット。

このBambooシリーズはWacom製タブレットで比較的安価なシリーズ。しかし安いとはいえ性能は普通に描く分には不自由のないものとなっております。

価格もAmazon(参考画像リンク先)なら6,000円ほどなので、上位モデルと比べるとかなり安くペンタブレットを手にすることが出来ます。6,000円という金額も学生さんにはポンと出しづらい金額である可能性もありますが、前述の無料ツールと組み合わせれば6,000円「だけ」でかなりのレベルのものが出来上がりますよ!

2. 長続きするかも?先をある程度見据えた「バランスセット」

元々お絵描きが好きだったり、それなりの熱意や意欲、野心を持った人が最初に手にするのに良いと思われるチョイス。

ラクガキから印刷まで割と幅広く対応できそうな組み合わせなため、かなり長く戦える装備となるでしょう。

ペイントツール:CLIP STUDIO PAINT

イラスタ・コミスタを発売した実績のあるCELSYSが最近発売したペイントツールです。

ダウンロード版は公式サイトで5,000円で発売中(優待制があり、該当製品を持っていると無料提供)、パッケージ版は公式で9,000円、Amazonで8,000円弱です。

画像でかくてスミマセン……このツールに関してだけは画象がデカイです(;´∀`)

ご覧のようにすっきりとしていて見やすく、最新OSやCPUへの最適化、Windows及びMacintoshの両OSへの対応のほか、動作も非常に軽快でストレスなくペイントが楽しめます!

伝わるかわかりませんが、秀逸なブラシ描画や豊富な設定項目、パレットメニューなどの自由な配置、まだ数は少ないもののフィルタ機能も備えています。

他にも3Dモデルを下描きにしたり、パース定規使ったり……。更には公式サイトでの講座や素材の配布、今後控えている機能拡張によって、この価格帯では一強となりそうなポテンシャルを秘めた期待の新ツールです(おそらく来年頃までにはほとんどの機能がそろうはず)。

追々このツールだけでもほとんどなんでもできるようになるかもしれないですね。

塗り・加工ツール:Photoshop Elements

定番にして王者であるAdobeの機能限定・廉価版のPhotoshopです。

Photoshopと言えば高額なソフトウェアとして有名で、10万円したりと高機能ゆえちょっと手が出しにくい印象があります。そんな人のために、機能制限(しかし十分すぎるほどの機能がある)をした廉価版がこちらになります。

価格もAmazonで12,000円程と、決して安くはないものの本家に比べて現実的な価格となっています。

私が持っているのはペンタブレットについてきた古いバージョンのものですし、現在はインストールも使用もしていないので画象はありませんが、話題となった「人物などを消すブラシ」など廉価版とは思えないほどのとんでもない機能が満載。

前述のように、ペンタブレットに含まれる場合もあり、単体で購入する機会は少ないかもしれませんが、かなり優秀なソフトと言えます。

唯一の問題は、入稿の際必須な「RGB→CMYK変換」が不可能(だそうです)なこと。この点は他のツールを用いるなどして補う必要がありますが、基本的には不満は出ないツールです。それでももしちょっと手が出ないようなら、一つ前で紹介したGIMPなどでつなぎ・代用もアリかもしれません。

ただ、仕事を受注するようになったりした場合にはこのElementsでは厳しいので、その場合は頑張ってPhotoshopを買いましょう。

ペンタブレット:Intuos

Wacom製主力のペンタブレットで、プロも使っている高機能ペンタブレットです。Bambooの上位版製品となります。

さすがに性能の高さだけあって価格も30,000円ほどと高額ですが、その分壊れない限り長い間一線で戦えるポテンシャルを秘めています。記事を書いている当時最新版のIntuos5は多くのバージョンがあり、ワイアレス機能の有無も存在します。

私のオススメは参考画像から飛べる、前述のPhotoshop Elements同梱のバージョンです。単体でペンタブレットと一緒に買って揃えるよりかなりお得なパッケージ販売ですので、一押しです(サイズは作業環境などに合わせて下さい)。

とりあえずIntuosを持っておけばペンタブレットに関しては不安はないことでしょう

これらはある程度先見性を持たせたチョイスでもあるので、適宜一つ前のチョイスと取っ替え引っ替えして組み合わせるとコストを抑えられます。

3. 一番いいのを頼む。「ハイエンド・プロフェッショナルセット」

さてさて最後のチョイス。こちらでは、色々な意味で最高のツールを掲載しており、どちらかと言えば部分的に必要な場合に取り入れる選択肢だと思います。

一応対象は、心の底からプロを目指していたり、大人になってからの道楽だったり、既に活動中で道具の換え時の人であり、とにかく高性能・高機能・高額の3高チョイス

これらをそろえてしまったら簡単には後に引けないので、自分を追い込んで実力を発揮する人にもいいかもしれません。

ペイントツール:Painter

よくあるデジ絵(二次絵)にはあまり向いていない印象もありますが、このツールで描けない絵柄はないんじゃないかと思われるくらい多彩なブラシが魅力のPainter。中でもアナログ感の再現性は他を寄せ付けないレベルで、厚塗りなどでの「質感」を出す方面に特に秀でた印象です。

うまく撮影できなかったのですが、ブラシは初期状態だけでざっと200種類以上あり、中には「どこでこんなの使うの?」というようなものまで様々です(パレット等もうまく画像に収められなかったようです、ごめんなさい)。

ここまでくると、軽量化されたとはいえ快適に使うのはそれなりのスペックのPCが必要であり、最低でもクアッドコアCPUでOSはWindows7など最新のものが望ましいでしょう。

ちなみに私のPCはデュアルコアのWindowsXPなのですが、「消しゴムをかけるだけで」カクつく有様w カンバスサイズなど様々な要因はあるでしょうけど、やはりスペックは余裕を持たないと厳しいです。

価格は45,000円程とかなり強気の価格設定ですが、学生ですとアカデミック版が半額以下で購入可能です(ただし新バージョンへのアップグレード対象にならず、商用利用不可。要確認)。

萌えキャラなどのようなイラストの場合は先のCLIP STUDIO PAINTの方が効率がいいかもしれませんが、幅広い表現を全て高レベルで実現するなら、このPainter一択でしょう。

塗り・加工ツール:Photoshop CS

 

Painterがあれば不要?いえいえそんなことはありません。加工や仕上げはやはりPhotoshopに任せるべきです。

驚きの10万円超の高価格と、解説書が辞書並の分厚さになるほどの数えきれないほどの機能。これ一本でも十二分にイラストは描けますが、一応、加工・編集・校正がメインです。

私が持っているのはひとつ前のCS5 Extendedなので、画面は最新のものではありませんが、無駄なものがない一方で、とにもかくにも機能盛り沢山なのです。

特にフィルタを追加せずとも、ぼかし関係だけでこれだけあります。正直、私には過ぎた宝というか持て余しまくってますw

ともあれ、業界ではスタンダード(所持・使用が当たり前)なツールなので、非常に高額ながらも必携と言えましょう。

こちらも学生にはアカデミック版が用意され、30,000円ちょっとで買えます(特に制限なしだったような。要確認)。

ペンタブレット:Cintiq

 

みんなの憧れの的、液晶タブレット!

大型ワイドモニターに直接描き込む感覚で作業ができるので、直感的で緻密な作業が容易になります。その分、スペース確保や排熱、重量……そもそもの高額な価格がネックとなってきます。

そのお値段、なんと22万円!!とても気楽に買える価格ではございません。参考画像のものよりやや小型で21インチほどのもの(20万円弱)、更に小型で12インチほどのもの(85,000円ほど)が他にも存在します。小型のものだと表示領域(=作業領域)が狭くなってあまりアドバンテージが感じられないでしょうが、かといってそれ以外のものは20万円前後するので頭が痛いところ。

場合によってはIntuosとの二刀流も考えられますが、無理に液晶タブレットを買わずIntuos一本で行っても問題はないとは思います。線画をデジタルのメリットを活かしつつ可能な限りアナログと同じ感覚で描きたい場合などには大いに役立ちますが、費用対効果のほどはイマイチかもしれません。

とはいえ、一般的なペンタブレット(板タブ)は画面を見ながら手元を見ずに描くという特異性から、アナログ歴が長かった人は特に、液タブの恩恵を強く受けることができて効率化が高く望めます。

終わりに

当たり前ですが、いいものを買ったからといって絵がうまくなるわけではありません。いい作品を作るには、ツールを行使する描き手の技量次第なのです。

ではなぜここまでツールにも種類とランクがあるのかといえば、より高機能なものは、イメージしたものをよりイメージ通りに、より効率的・簡単に実現できるようにするためのものだと言えます。

例えばモナリザを描くとしましょう。極論を言えばデジタルであればドットの集合なのですから、はじめから入っている「ペイント」でもひたすらドットを打っていけばモナリザを完成させることが出来ます(描くとは言わないかもしれませんがw)。

しかし、簡単に想像できるでしょうけれども、気の遠くなるような時間を要しますし、大抵備わっている機能すら未搭載なので非現実的です。一方でPainterを使えば得意のアナログ調のブラシで、ペイントでひたすらドットを打つのよりも歴然とした速さで描き上げられるでしょう。

ですから、いくら高額なもので身を固めても技量が伴わなければ使いこなせないばかりか、無料ツールを使った場合とほとんど代わり映えのない出来のものしか完成しません。逆も「ある程度は」しかりでしょう。

道具を揃えてスタートを切ったら、後は自分の技量の向上あるのみなのです!技量が上がるに連れてツールの性能がどんどん引き出されて、よりスマートに、よい作品が生まれていくことでしょう。さぁ、選んで描きはじめましょう!!

なお、私はPainter12、Photoshop CS5 Extended(いずれもアカデミック版)、CLIP STUDIO PRO(イラスタから引き継ぎ予定)、Intuos4がメインウェポンです。が、正直髪の毛ほども使いこなせる技量もないので持ち腐れ気味ですw

こうならないようにも、ツール選びは慎重にしてください。

書いた人はこんな人

壬生狼

壬生狼(みぶろ)と申します。 miburo666/ルプス(Lupus)は概ね同一人物。 ゲーム、音楽、映画/アニメ、イラストなどが趣味。 ここでは音楽や映画/アニメを中心に、趣味関連の記事を書いていきます。


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