こちらで更新継続中。「ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ」 レビュー

「ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ」 レビュー

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なんとあのペルソナ4(以下:P4/P4G)が格闘ゲームに?!アーケード版も好評な同名作品がPS3/Xbox360に登場。

主人公(鳴上悠)がP4本編終了後のゴールデンウィークに稲羽市に戻ってくることになったが、時を同じくして一度は消え去ったはずの「マヨナカテレビ」が再び放送されるようになったという。それは、仲間同士で戦って最強を決めるという内容で放送されていた。

今一度、このマヨナカテレビに立ち向かう時が来た!

格ゲーながらシナリオの完成度が高く、おまけに終始しない点が最大のポイント。難易度を下げれば非格ゲーファンでも物語を楽しめ、P4の世界を広げてくれます。

 icon-smile-o ここがイイ!

  • 意外や意外、笑いも感動もなかなか楽しめるボリューミィで高クオリティなシナリオ。単なるおまけにとどまらない。
  • 幅広い難易度設定。難易度を下げれば私のように格ゲーが苦手な人や、未経験者でもサクサク楽しめる。
  • ペルソナを交えることによる独自性の高いバトル。
  • 初心者には難しい「昇竜拳コマンド」などを廃止し、コマンド数を絞ったことによってライトゲーマーにもアピール。
  • ストーリーモードやアーケードモード、オンラインマッチモードの他にもそこそこ豊富なゲームモード。

 icon-meh-o 微妙・惜しい

  • ストーリーモードにおいてギャルゲーのようなAVG的なシステムを実装しバックログにも対応しているが、ログをたどっての音声再生には非対応。
  • やや、純正コントローラーではコマンド入力がしにくい印象。他の格ゲーでもそうかもしれないけれど。
  • イラスト・CGやゲーム内ムービーやBGMを鑑賞できるギャラリーモードはすばらしいが、イラスト・CGを表示するのがスムーズに行かない。一枚絵等を表示するだけなのに読み込みが入るのはいただけない。
  • オンラインマッチは快適だが、クイックマッチでのマッチング時間は長め。
  • 連打でもコンボが繋がったりと新規ユーザー獲得にも意欲的な一方で、オリジナリティとも言える豊富な独自システムがやや理解の妨げともなっている。

 icon-frown-o ここがダメ!

  • 仕方のないことではあるが、ペルソナ3(以下:P3)やP4といった作品に触れていないと楽しめない部分が多め。ストーリーで大ざっぱに説明がされるものの、理解はしきれないと思われる。
  • レビュー掲載当時ではXbox360版のオンラインマッチでプレイに支障をきたすほどのラグが発生している模様。早急な対応が求められる。
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詳細

予め書いておきますが、私は格ゲーというものをほとんどプレイしません。ですので格ゲープレイヤーのレビューとしてより、新規プレイヤーの視点でのレビューとして読んでいただければと思います。

さて恐らく多くの人はP4/P4Gのファンであるからこそ本作を手に取ろうか考えるかと思います。なにせ、本作は本編終了後のアフターストーリーとして描かれますからね。ただ格ゲーであるということが敷居の高さやストーリーの質を考えると手が出しにくく感じることでしょう。

ところが、です。本作のストーリーは質もボリュームもかなり充実したものになっています。

華やかな見た目とは裏腹にシリアスな物語が大半を占め、また一部キャラでは選択肢によって物語が分岐して結末に影響を及ぼす場合もあります。総括的に「今一度問いなおすこと」がテーマとなっており、ファンディスク的な立ち位置として本シリーズの補強を行なっていると言えます。

またベースこそP4なわけですが、P3からのキャラクターも数人参加しており彼らのその後もしっかりと描かれております。特にP3でキーパーソンであったアイギスのシナリオは、新キャラのラビリスと絡みつつもP3で印象的だった「あのシーン」についての説明がなされ、思ってもみない感動を得られました。

今回起きた事件を各キャラの目を通して描くというスタイルをとっていますが、ファンにとって見逃せないのは、「鳴上悠・アイギス・ラビリス・エリザベス」の四名のシナリオでしょうね。

もちろん他のキャラクターも貴重な一面を垣間見れたり笑わせてくれるシナリオが展開するのですが、この四名は最低限押えておくべき「以降のシリーズ展開にも関わってきそうな内容」となっているので必見です。

P4勢はP4Gでの本編終了→エピローグの間を補完するものとして、P3勢はより真実に近づくものとして描かれるので両作のファンであれば見逃す理由はないでしょう。

しかしこのストーリーを追いかける上で障害となるのが「格ゲーである」ということかもしれません。とっつきにくい・玄人向けというイメージが定着してしまってなかなか新規開拓されないイメージがあります。実際私も結構ギリギリまで本作を購入するか悩んだものです……w

しかしいざ買ってみてプレイしてみると、難易度設定のお陰で超がつくほど下手っぴな私でもサクサク進めることが出来ました。難易度は下から二番目のEasyだったのですが、連打コンボやガチャプレイでもなんとかなる程度でかなり簡単(Normalだと反応しきれなかったりとちょっとキツかったです。落差が大きいかも)。

更に下にもう一つ難易度があるので、本当に初めて格ゲーに触れるという人でも本作のストーリーを追うのはそこまで難しくないのではないかと思います。非格ゲープレイヤーや女性などのファンが多いシリーズですので、このあたりの配慮はかなり気を使ったのではないでしょうか。

そして目玉のストーリーモードの他にアーケード版と同じ仕様のアーケードモード、スコアアタックのできるモード、指定されたコンボを決めて全制覇を目指すモード、オンライン対戦のできるモード、練習モードなどが存在。

上手な人は難易度の高めなスコアアタックモードに没頭できるでしょうし、オンラインでの対戦モードもあるのであらゆるプレイヤー層に対応できていると思います。一過性のキャラゲーではなく、なかなか末永く遊べそうな印象です。

やはりなんだかんだいってもハードルは高いかな

本作のバトルシステムは意図的に簡素化されたコマンド制御で派手なアクションを繰り出せるように設計されています。連打するだけで強力なコンボにつながったり、ペルソナを用いた戦略的なバトルが熱い!

しかしその反面、独自性の高さと共に新規プレイヤー・初心者には覚えるべきことが多めであり、しかもそれらの多くを理解・行使できなければ厳しい戦いを強いられる事実もあります。特にスコアアタックや対人戦では顕著であるので、向上心と忍耐、根気なんかも必要になってくるでしょう。

無論ストーリーだけ楽しめればいいというのであればそんなこともないのですが、せっかくプレイできる機会が与えられているのであればプレイしたいですよね。

そんな時はフレンド(身内)限定のマッチや、PSR(Player Skill Rating)という腕前を数値化したものを参照して同レベルのプレイヤーと対戦したりもできるので、これを機に格ゲーデビューもいいかもしれません。

上級者にうっかり出会ってしまってフルボッコにされる「洗礼の儀式」を受ける可能性も、必要性もあるとは思いますが。

総括

何よりも思った以上にストーリーモードが楽しめたのは嬉しい誤算でした。まさか格ゲーのストーリーモードでグッと来ることになるとは。元の素材がいいからでしょうかね?

AVGパート/バトルパートでの選曲と楽曲の使い方も非常にいいし、豪華で遊べるファンディスクと言えるでしょう。

なお、本作には英語音声が収録されており、設定するとバトル中音声などが英語になります。
なかなか面白いことになっているので、オリジナル音声と比較してみるのも一興かもしれませんね。

今のところXbox360版でラグが酷いという残念でならない現象が発生しているようですが、地の完成度は高いので早急に修正した上でXbox360ユーザーの方にもプレイしていただきたいところです。

P4U – ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ –

PV:

書いた人はこんな人

壬生狼
壬生狼(みぶろ)と申します。 miburo666/ルプス(Lupus)は概ね同一人物。 ゲーム、音楽、映画/アニメ、イラストなどが趣味。 ここでは音楽や映画/アニメを中心に、趣味関連の記事を書いていきます。
記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。
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