こちらで更新継続中。「パラノーマル・アクティビティ3 (原題:Paranormal Activity 3)」 レビュー

「パラノーマル・アクティビティ3 (原題:Paranormal Activity 3)」 レビュー

パラノーマル・アクティビティ3  ブルーレイ+DVDセット [DVD]

POVホラーの火付け役であるパラノーマル・アクティビティシリーズ第3作目。本作ではケイティが幼かった頃にまで時間がさかのぼり、幼少時に起きた出来事を追体験していく。

マンネリ感は否めないもののスタッフの苦心が見て取れ、中盤頃までは眠たくなった一方、終盤は中々引きつけてくれます。

 icon-smile-o ここがイイ!

  • ケイティの過去を少し知ることができる。
  • なんとかして新たな体験を盛り込もうとカメラワークに苦心するスタッフの姿が目に浮かび、努力は買いたいと思う。
  • 終盤~結末まではちょっとした意外性もあって、それまでの退屈さをいくらか払拭してくれた。

 icon-meh-o 微妙・惜しい

  • 1988年にしては全体的に「モダン」すぎるような……。
  • 冗長な日常シーンの割合が減少しすぐに入り込めるのはいいけれども、それでも過去作を見た人にとっては退屈かもしれない(怖がらせるシーンも含め)。
  • 相変わらず怖いと言うよりもビックリするだけで、まとわりつくような怖さや冷え冷えするようなものはない。お化け屋敷的な一過性のもの。

 icon-frown-o ここがダメ!

  • 姉妹の出生の秘密が明かされるが、それに衝撃を受けるか(賛否)は両論有りそう。
  • もはやモキュメンタリーではなく、単なるPOVホラー。
  • 既に形式化されてしまい、観客の方にも慣れと飽きが加速度的に来ている。これ以上引き伸ばすのは難しい。
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マンネリ回避にアイデアを絞りだすスタッフには脱帽

遂に3作目(4作目も公開決定しています)ですか。

1作目公開時には日本でも大きなムーブメントになりましたよね。それに比べて本作は話題に上らなかったような……。
※つい最近まで3が公開済みで4も制作されているとは知らなかったくらいです。

というのも、やっぱり「飽き」があるんでしょう。ある一点で特異点を持った作品は、それを続編でも求められ、しかし、継続しても早々にマンネリを引き起こす諸刃の刃なのです。それは本シリーズとて同じ。

あの音がなれば、次はこのあたりが……という予測がついてしまって、更に中々の的中率だったりするもんですからビックリしません。

しかし、本作では「首振りカメラ」を導入したことで、今までとは少し違う体験を可能にしました。

固定カメラではその視界しか映し出されない反面、その画面内で必ず何か起こるという予定調和が成り立っています。ところが、首振りカメラだと常に画面は流動的(パンをし続ける)のですから、いつ、どこで(左右のどちらで)、何が起こるかという「不確定要素」が生まれるのです。これによって固定カメラに飽き飽きしていた観客に新鮮な体験をもたらしたのです。

これは制作陣も頭を悩ませて生み出したマンネリ回避策でしょう。過去の栄華にずっとすがるのはCOOLではありませんが、このようにしてなんとか打開しよう、楽しませようとする努力は評価されるべきです。

とはいえやはり基本は固定カメラか主人公の回すカメラの視点。過去作を見ているほど眠くなってあくびも出ようもの。

ただそれは怪異が最高潮に達した、終盤では収まります。そこでは本シリーズの根幹に潜むただひとつの原因と、その結果が描き出されているのです。

結末の内容自体には賛否はあるかもしれませんが、いい感じに怪しげで邪悪な空気を醸しており、本作で最も楽しめるのが終盤かと思います。

時代考証の甘さと、作を重ねるごとに弱くなっていく驚きと

まず、個人の感覚ですが……1988年にはちょっと見えないですね。

一応それっぽくした部分もないではないですが、無駄にエモーショナルな髪型の人物をはじめモダンな印象を受けます。もう少しレトロというかノスタルジックなニオイを演出できていればなぁと。

また、ホラーとしては本シリーズは「怖い」という印象はあまりないですね。単に「ビックリ」するだけなんです。

「ビックリ」と「怖い」は同じようでまた少し違うんですよね。日本的な「怖い」というのをこのホラーに求めると肩透かしを食らうでしょう。やっぱりなんというかその辺は東洋に一日の長があるということなのですかね。

その「ビックリ」もパターン化してしまっては予測と身構えによって、受ける衝撃も減退してしまうのです。3作目ともなれば多くの人は過去作を観ているだろうし、その点本作のビックリポイントもどれだけ驚いてもらえることやら。

総括

1つのシリーズの1区切りとして観る分には、まぁ、いいと思います。好き嫌いはあってもそれなりに納得できる説明がなされますしね。

しかしそれ以上でもそれ以下でもなく、単品で見れば凡作。仮にこれが「パラノーマル・エンティティ」だとしても特にどうということはなく、単品の内容としては目を見張る部分がないのも事実。

ただ、全ての始まりということで過去作を知らない人でも楽しめるのかな?と思わないでもなく、むしろそういった人達のほうがシリーズのお約束を知らないのでかなり楽しめるのではないかと思います。

時系列的には3→2→1→4となります(2と1は被る部分もある)が、4以降はあんまり期待できないかもしれないですね。ここらで終わっておいたほうが程よい謎も残していいのではと。

書いた人はこんな人

壬生狼

壬生狼(みぶろ)と申します。 miburo666/ルプス(Lupus)は概ね同一人物。 ゲーム、音楽、映画/アニメ、イラストなどが趣味。 ここでは音楽や映画/アニメを中心に、趣味関連の記事を書いていきます。


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