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「ロボット (原題:Enthiran)」 レビュー

ロボット 完全豪華版ブルーレイ [Blu-ray]
ダンス!ダンス!ダンス!な作風のインド映画史上最高の制作費を投じて制作された、ダンス、ラブロマンス、アクションなどを詰め込んだ超大作!!

戦闘力、知力いずれもずば抜けたスーパーロボット・チッティ。彼の欠点を補うべくバシーガラン博士は彼に感情を与える。彼はどんどん人間らしくなっていくが、それがトラブルの火種になっていく。

とにかくもうお腹いっぱいになるほど馬鹿げた、ナンデモアリな作品に仕上がっています。2時間もダンス漬けだったら途中で投げていましたが、早いテンポで物語が展開していきそこそこ観れました。

 

 icon-smile-o ここがイイ!

  • ハリウッド等では決して作られることがないだろう、新鮮な体験。あらゆる意味で映画好きの”常識”を覆す。
  • アクションシーンや、終盤のロボットたちのフォーメーション挙動はバカバカしくも惹きつけられる。
  • かっこ良くない男性陣に対して美しすぎるヒロイン。
  • ロボットに扮したバックダンサーを大勢従えてのダンスシーンはなかなか圧巻。

 icon-meh-o 微妙・惜しい

  • 私が観たDVD版は1時間ほどカット編集が加えられたもので、シーンの移り変わりがぶつ切りになっていたりと弊害が。かといってBD版の無編集版の3時間に耐えられる自信もなく……。
  • ひたすら荒唐無稽でカオスな内容は新鮮な一方、通常の映画を好む目を通して見ると煩雑でまとまりがなく詰め込みすぎに映る。
  • アジアだけれども、欧米以上に価値観が異質な部分もないではないため、そこで没入感を削がれる人もいるかもしれない。

 icon-frown-o ここがダメ!

  • カット編集版でも2時間の尺を保たせられるほどの牽引性はない。中盤辺りはかなり強い中だるみを感じる。
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詳細

某バカデミーなどでダンス映画の一部が取り上げられ国内認知度も上がってきているであろうインド映画。この度私も本作で初体験です。

見始めて思うのは、コミカルな……マンガ的とも言える演出の数々。別にコメディというわけでもないのに、陽気さというのか、そういったものを感じることができます。

かと思えば突然ハチャメチャとしかいい様のない笑うしかないアクションシーンになったり、それが終わったら今度はアツアツのラブロマンス。終いには主人公というべきロボット・チッティが暴走し、見始めた頃には一切感じなかったシリアス路線へ(死者も出ます)。その合間に脈略なくダンスが突然挿入されてきますし。

お約束とは言わないまでも、ある程度テーマを絞って方程式にのっとったストーリーテリングを用意して……というような、映画らしい流れを完全に無視してとにかくエンターテインメント性の高いアレやコレやをそのまま一本の映画として詰め込んでいるのです。

これはもうある意味、公式に当てはめて制作しているハリウッド映画ではまず生まれることのない映画なわけですよ。

見始めるまでは拒絶反応を起こさないか心配だったものですが、いざ観てみると超展開に続く超展開に笑わずにはいられず、今まで味わったことのない新鮮な体験を堪能していましたね。

長らく映画を観てきた人にこそ観て欲しい、だけれども偏見や先入観、映画とはかくあるべきといった形式張ったものを取り払って観て欲しい作品です。

ぶっとんだロボットアクションと、超美人ヒロインが見もの!

本作の見所はダンス?いえいえ、ダンスももちろんですが観ていただきたいのは相当気合の入ったロボットアクションです!

チッティが複数人の悪党相手に一騎当千の活躍をするシーンがあり、これはもう笑うしか無いんですよ、動きがメチャクチャすぎて。

効果音とかもどこか懐かしみのある打撃音などを使っていて、バカっぽくて妙な楽しさがあるアクションシーンが展開。チッティ役の俳優のルックスが(日本人目には)あまりイケてないのもギャップとなって面白いですね。

物語後半~終盤ではチッティの暴走パートが展開。これまたメチャクチャな映像表現と動きが矢継ぎ早に展開され、しまいにはチッティのレプリカが大勢出てきて”フォーメーション”を組んで大暴れ!

このフォーメーションというのがまたなんともぶっ飛んだもので、言葉ではうまく言い表せないのですが、非常~~~~に!馬鹿らしくて、ぶっ飛んでいて、COOLなんですよ!!ここでもね、笑うしか無いわけなんですよ。

こう、人間ピラミッドとかの進化系?うーん、なんと説明すればいいのか。もういいや!実際に少し見てもらおう!!

はい、球体フォーメーションです。

どうです、これ!そこらの映画じゃこんなのやらないでしょ?しかもこの球体以外にもあんな形態やこんな形態になって暴れまくるんですよ……もう、アホらしくて楽しいんですわww

途中で一気に個体増えすぎだろ!どこから湧いた!!とか思わないでもないんですが、そんなのどうでもよくなります。

そんなチッティ(兼バシーガラン博士)をはじめとして、まぁ、あんまりイケてる男性って日本人目にはいないんですよ。

いないんですが!その分女性は美しい!!というかメインヒロインがとてもBeautiful!!!ああ、インド美女ってこういう……と納得します。

これらメチャクチャなアクションとヒロインの美しさ。これが本作の見所ですね。

映画としていびつゆえのジレンマ

さてそんな破天荒さで楽しませてくれた本作ですが、鑑賞中ずっと集中して楽しめていたかといえば、Noです。

確かに様々なジャンルのアレコレをカオスに混ぜ込んだ闇鍋映像は、新鮮で楽しく、飽きさせない部分もとても強かったです。

しかしその弊害としてあまりにも詰め込み過ぎでまとまりがなく感じる点と、カット編集版でも2時間という長尺がネックとなってきます。

前者は「こういうものだ」と受け取れば許容できなくもないものの、作品ひとつひとつにメッセージ性を求めた場合は本作の魅力を堪能することなくひたすら振り回されるだけでしょう。

アレコレ考えず、ありのままを受け止めればいいのです。
※それでも常時、脂の乗ったステーキがどんどん運ばれてくるようなもので、胃もたれは必至なわけですが……。

映画の尺の方も……普通の映画であれば冗長な部分を圧縮するなどして、もう少しコンパクトにできたのにー!とか言えるんですが、本作に関しては冗長といえるほどシーンが長続きせず、そういう意味ではテンポがいいのが困り者で。

だからこれ以上削っても今以上にシナリオが意味不明になり、かといって今のままでも長すぎるというかダレるというか。そんなジレンマのようなものを抱えた作品ではあります。

こう感じている時点で、私自身も映画というものを、ある程度の型に当てはめた上で見ているんでしょうね。

総括

いや~、本作鑑賞前に観た「貞子3D」があまりにもひどかったため、本作のカオスな笑いには非常に助けられましたよ!

映画で久々に受けたカルチャーショックというやつで、良くも悪くも印象に色濃く残る作品でした。

ただ、私としては、本作を二度観ようとは思わないし、同系のインド映画をこれからどんどん観たい!とは思わないかな。なんというか、一本でお腹いっぱいです。

とは言うものの、映画好きを自認するならば避けるべきではない一品だと思いますよ。オススメではないけれど、観てみるべきかと。

キャッチコピー”ワケわからんが、面白い!!”は伊達じゃないです。

書いた人はこんな人

壬生狼
壬生狼(みぶろ)と申します。 miburo666/ルプス(Lupus)は概ね同一人物。 ゲーム、音楽、映画/アニメ、イラストなどが趣味。 ここでは音楽や映画/アニメを中心に、趣味関連の記事を書いていきます。
記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。
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