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「ゾンビアス」 レビュー

ゾンビアス [DVD]
キャンプ中に謎のオッサンの襲撃を受け、助けを求めて向かった先の村はウ○コまみれのアンデッド「ウンデッド」が徘徊する村だった!果たしてこの汚らしい元住民から生きて逃れることができるのか?!

AVなんかの監督をしている井口昇による、最低のクオリティと最低のテーマで贈る、最低なゾンビ&パラサイトムービー。予想したほどのぶっ飛び具合はなかったものの、名実ともに「クソ映画」でした。

 icon-smile-o ここがイイ!

  • とにかくアホらしく、くだらなく、下品で、どうしようもない作品。突き抜け具合は今一歩だが、こういうイカれた作品もなくてはならない。
  • ホラー・ゾンビでお約束のお色気シーンは無駄に潤沢。もっとも、それを覆うほどのお下劣シーンが目立つが。

 icon-meh-o 微妙・惜しい

  • 作風にはマッチしているんだろうけども、大根どころじゃない演技がちょっと……。
  • ゾンビと言いつつ寄生虫に支配された人間、ってのはどうなのかな。

 icon-frown-o ここがダメ!

  • 全く面白くない、というわけではない。が、こういう路線でしか興味を引けない邦画業界を思うと先は暗いなぁと。こんなでも他の作品よりは興味を引くわけだし。
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詳細

西洋の人たちは本当にゾンビが好きです。

ロメロみたいな人材がいるということで既に証明済みですが、なんとかオブザデッドとか、n日後だのといったタイトルでレンタルコーナーの一角を埋め尽くしているのがわかるはず。ホラーはなにもゾンビものである必要はないのに、とりあえずゾンビ、ゾンビ、ゾンビ……。

彼らのゾンビ愛は凄まじく、ベジタリアンなゾンビを考案してみたり、月に秘密基地を作ってナチスのゾンビを置いてみたりしています。

そんなゾンビ激戦区に新たなゾンビで立ち向かうべく、我が国日本の一監督が新たなゾンビを生み出しました。TOILET OF THE DEADと銘打たれたその作品は、汚物まみれの「ウンデッド」として登場。その名もゾンビアス!

……もうタイトルからして腐臭以外の臭いがプンプンしますが、まぁそういった感じで、ただでさえ汚らしいゾンビがウ○コまみれです。見た目の汚さはそこらのゾンビ映画と一線を画しています。

とにかく本作は放屁シーンが多く、見所なのかはわかりませんが、メインヒロインなど美少女と呼ばれる部類の人物がそこかしこで放屁してます。なんというかスカトロ系の監督なので、そういった性癖路線に傾倒しているんでしょう。

ゾンビどもも汚物まみれで、トイレから現れるシーンなどは「役者も本当に大変だよな……仕事を選べなかったのかなぁ」とか、いらぬ心配をしてしまうほど汚らしく、苦笑が漏れるのを止められませんでした。

一応、メインヒロインを演じた中村有沙、菅野麻由にはおっぱいポロリシーンなどが用意されていたり、他にも護あさなというグラドルはその巨乳を魅せつけてくれたりしています。

いや、お約束だしいいんですよ?いいんですが!

そんなもん霞んでしまうぐらいに前述のお下劣シーンが多いので、サービスシーンにそれほど喜べないというかなんというか、結局あちこちで聞こえる放屁の音と展開される馬鹿らしいストーリーとに完全に食われちゃってるんですよね。

そこではたと、「あ、そういえばAVじゃなくてゾンビ映画観てたんだった」と思い出すわけです(ゾンビ映画と呼べるかは怪しいけど)。

まぁとにかくひどい。

グロなんてほんの僅かでスカトロ系由来のお下劣シーンが全て。バカバカしくて、汚くて、なんかもうどうでもいいや!っと、許容というかあきらめが付くクソ映画なんです。

え?キャンプなのになんでセーラー服来てたり、虫に食われそうなくらい露出が多い服装なのかって?そんなのフェチシズムに決まってるじゃないですか!

こまけぇこたぁいいんだよ!!

演技力は期待しちゃダメ!

登場人物はお抱えの男優+ミュージシャンと、女性陣はモデルやらなんやらという布陣。男性陣はオーバーアクションで諦めも付く演技をしていますが、女性陣の方は全体的に残念なレベル。

いやしかし、こんなクソ映画に、しかも体当たりで女を捨てるかのような汚物まみれの映画によく出たなと。特に護あさなはトイレシーンも用意されており、お尻丸出しで”そういう”シーンをやってくれてます。

その心意気だけは買います。でも仕事選んでもいいのよ……いやそこら辺の事情はわからんですが。

鑑賞時に感じる閉塞感

私は洋画を観て育ったので、洋画を好んで観ます。もちろん気になれば邦画も観ますし、特にホラーなんかは邦画ならではの心霊的なものが好きなので優先的に観ます。

でも、多くの映画はレベルが低いなぁと感じるんですよ。

群像劇、恋愛物、ドラマの映画化……。どこの国もこの手の映画は作ってはいますが、日本は特に多いような気がするんですよね。
※恋愛物はどこの国でも多いですが。

ティーン向けなんだろうけど、やれ不良だやれ青春だ。内容なんて薄っぺらで、とりあえず叫ばしておけば「激情が発露してどうたらこうたらの演技派」だとして高評価されたりとか。いやいや、そんなんでいいのかよと……。

そんな(私としては)基本的につまらない邦画ですが、前述のホラーや、歴史物、動物ものといったものと同じく例外的に観るものがあります。

それが本作のような”クソ映画”です。

ここでいうクソ映画とは、散々出てきた汚物まみれの映画ということではなく、糞つまらないC級どころかZ級のとんでもなくチープでほとんど時間と金の無駄としかいいようのない映画のことです。

クソ映画に関しては国内外問わずそこらに掃いて捨てるほどあり、アルバトロスとかがよく配給してくれていますよね。アレを技術の至らなさや、破綻しまくった脚本を笑うために観るのです。
※しかもごくまれに普通に面白い作品に出会うからやめられない!

そのテンションで本作をつかんだのですが……ちょっと事情が違いました。

たしかに低予算なんだけれども、いわゆるクソ映画とは違うんですよね。あえてそうしているとも言えるし、土壌が異なるんですよ。カテゴリ的にはクソ映画なんでしょうけれども、でも、ベクトル的にはそこらの邦画と変わらないんですよね。

何が言いたいかというと、邦画の質の低下は深刻だということ。

この作品が質の低下を招いているわけでもないし、要因はもっと別なところにあることは確かです。ただ、本作に漂う「しょうもなさ」というのはクソ映画に感じるものではなく、邦画全体に感じるものにそのままあてはまるのです。

期待の全くできない、閉塞感が。

もちろん邦画でも素晴らしい作品はたくさんあります。あるけれども、数がとても少ない。

分母の数が数ということもないではないのでしょうけれども、予告編を観るだけで興味が出ないどころか「絶対観ないな」「観る価値無さそうだな」と思わせるような作品ばかりというのは深刻です。

ハリウッドに比べればCG技術がしょぼかったり、撮影技術・機材が最新鋭じゃないのは仕方がないのです。しかしそれでも監督のストーリーテリングや演出さえあれば、いい映画は撮れるというのは国内外を見ても明らかなのです。

ということは、やはり、監督の質が下がっていることには他ならないでしょう。そんな寂しさを、本作を観ながら感じてしまいました。

総括

想像したよりはセーブされた内容・演出でしたが。タイトルに負けない下品なクソ映画だったかと思います。

やはりゾンビと言いつつ厳密にはゾンビものじゃなかったというのが個人的にやや引っかかりを覚えはしますが、ゾンビ映画にありそうなエッセンス(エログロ)を取り入れはしていたし、こんなアホらしいプロットを映画にしちゃった勇気は讃えられるべきでしょう。

まぁでもクソ映画好き以外にはオススメしかねます。カップルや家族で観るなんてもっての外ですよ!

願わくば、こんなクソ映画以外でも興味を引く面白い映画が今後日本でも制作されますように。

予告編もなかなか面白いです。

書いた人はこんな人

壬生狼

壬生狼(みぶろ)と申します。 miburo666/ルプス(Lupus)は概ね同一人物。 ゲーム、音楽、映画/アニメ、イラストなどが趣味。 ここでは音楽や映画/アニメを中心に、趣味関連の記事を書いていきます。

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