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「AVN/エイリアンVSニンジャ」 レビュー

AVN/エイリアンvsニンジャ [DVD]
なんとハリウッドリメイクが決定?しているという、トンデモ異種族バトル映画。

時は天正伊賀の乱の頃、伊賀の里の近くに”炎”が落ちる。迫る織田軍の攻撃かと伊賀の忍たちは偵察へ向かうが、そこで待ち構えていたのは織田の軍ではなく、人を軽々吹き飛ばし、引きちぎる惨忍で素早いエイリアンだった!

いかにもC級くさいルックスと設定に違わない、トンデモな作品。しかしアクションは割と頑張っている方で、特撮然としたエイリアンの着ぐるみなど特撮好きのする、いい意味での安っぽさが好感触でした。

 icon-smile-o ここがイイ!

  • 特撮ヒーローものを彷彿とさせるアクションやカメラワーク、そして敵のスーツ。特撮が好きな人間にはすんなり受け入れられるだろう。
  • アクションもなかなか気合が入っており、スピーディな戦いは見ていてそこそこ楽しめる。
  • 登場人物もわかりやすい描き方がされていて、アクションに集中できるシナリオ設計。
  • 演者たちの芝居がかった演技は見ていて恥ずかしいくらいだが、なぜか悪印象を受けないどころか心地良い。

 icon-meh-o 微妙・惜しい

  • シナリオの単純明快さは子供でも楽しめそうだが、肉片が飛び交うグロ要素も含まれる作品のために視聴は叶わない……。
  • 普通にメイクバッチリなヒロインや髪を染めたりとモダンな面々。ただ、それらは作風が硬派な歴史物ではないことを考えれば気にならなくなる。
  • 女性キャラ「りん」のキャラ描写がイマイチ統一性に欠ける。

 icon-frown-o ここがダメ!

  • 一部シーンで脈絡なく英語を話すシーンがあるが、どういった意図でそうしたのか不明。言っている内容もアレなので、ここは悪印象。
  • 序盤は圧倒的な戦闘力と奇襲戦法で忍たちを圧倒していたにもかかわらず、物語が進むと忍と殴りあう程度に対等になるご都合主義的弱体化。
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詳細

ハリウッドリメイク?こんないかにもなC級映画が?

そんな興味を引いたのでレンタルしてきた本作。ちゃっちいエイリアンの造形が気になっていたのですが、いざ観てみるとそのちゃっちさが心地良い作品だとは!

開始早々、伊賀忍と甲賀忍の戦いが始まります。ここでのアクションの出来でだいたいどの程度か読めるな~、っと考えていたのですが、ちょっと予想以上の出来でした。

というよりも少し意外だったのが、アクションシーンの撮り方がどちらかというと特撮ヒーローでの対怪人戦のようで、どこか懐かしい印象を受けるものだったんですよ。妙に鮮明な映像とか。

そうなるとエイリアンの安っぽいルックスは、あら不思議、ヒーロー物の敵役である怪人として見えてくるんです。そう、本作においては別段悪くないんですよね。

しかもアクションシーンも鑑賞に堪えうるレベルで、ところどころモッサい動きもないわけではないもののダレることもなく堪能できました。童心に帰ったかのような心持ちでアクションを観ていましたよ。

ストーリーも最低限のものはあるんですが、なんといっても本作の見せ場はアクションですので
特撮ヒーローアクションが好きな人はきっと気に入るでしょう。

あばたもえくぼか?!クサい演技もあまり気にならない

本作の演者は普通の映画で見れば芝居がかっていてクサすぎて正視に堪えない演技をしています。当然、邦画に多い”演技演技した演技”は私は評価しませんし、なによりも嫌いです。

ところが本作ではそんな嫌悪感はあまりなかったのです。むしろ心地よかったぐらいで。

それも本作を特撮ものとして見ていたからかもしれませんね。
※それでも苦笑もののクサいセリフや演技もありましたがww

また、陣内という主人公の戦友役の柏原収史という俳優、どことなく声優の小山力也系の低い声でいい声をしていました。見た目も悪くないので、女性人気が出そうだなと勝手に思っていました。

キャラの作りこみがもう一歩!

ここまで読んでくださっていれば本作にガッチガチの忍者ものを求めるのは酷だというのは薄々気が付かれているはず。

あくまでも”ニンジャ(NINJA)”なのであって”忍者”ではないと、割りきって鑑賞した方がずっと楽しめるかと思います。でないと前述の陣内や寝隅といったキャラは髪を染めていますし、全体的に髪型はモダンで歴史を彷彿とさせる人物はいません。

唯一の女性である「りん」(肘井美佳)も今風のメイクをバッチリと決めちゃっていますし、気にするだけ損なのですよね。
※個人的にはもう少し化粧薄い方が絵的にも良かったかなとは思う。

なお、この「りん」というキャラ。

設定上は男勝りというか、そういった強い女性タイプなんですが、ある場面では男言葉で話していたかと思えば、その次の場面では女言葉だったりとキャラがブレまくり。

ふとした時に女性らしさを見せるというギャップを持たせる……というのでもなく、単純にブレているだけなのがもったいなかったですね。

興ざめな演出と、謎の敵弱体化現象

本作でマズいと感じた点が一箇所あります。それは物語も佳境へ差し掛かる後半の部分。

ある敵との戦いのさなかに突然脈絡なく、”英語”が出現するのです。英語が現れる伏線なんて当然無いし、理由もないし、意味もないんですよね。

しかも”You motherfucker”だの”Give me that dirty little pussy”だのの後には”Fuck you”の連呼&合唱ですよ。いやほんと、なんで英語?というアレな内容ですし。

そんな謎で無意味な演出で一気に冷めました。エイリアン語じゃいけなかったんでしょうかね?

また展開上仕方なかったと思えなくも無いですが、エイリアンが理由もなく弱体化していくのがちょっと。

別段主人公らがパワーアップするような出来事もないし、特にエイリアンの弱点を見出して、そこをつくわけでもない。ただ「なぜだかわからないけど」人間よりちょっと強いヤツになってしまう。

プレデターとかのように知恵を絞って実力差をカバーするとか、そういう展開がないものですから、序盤の圧倒的な強さはなんだったの?と。

あれだけ派手に飛び回り、動きまわり、忍をバラバラに引き裂いていたのに、何の理由も原因もなく対等に殴り合えるレベルまで戦闘力がガックリと落ち込んでしまうのは特撮ものとしてもちょっと理不尽かなと。

総括

気になる点もいくつかあるものの、面倒なことは一切考えず童心に帰って楽しめる、特撮ニンジャアクションになっていますね。

別にニンジャじゃなくてサムライでも問題ないといえばないわけですが、ニンジャらしい身軽でスピーディなアクションは見ていて結構楽しいです。特に伏線もなく 進行していきますので、ダラーッと見てもいい感じです。

チープさは目につくもののスケールの小ささはそこまで感じず、テキトーに楽しめるので息抜きにオススメな作品です。

書いた人はこんな人

壬生狼

壬生狼(みぶろ)と申します。 miburo666/ルプス(Lupus)は概ね同一人物。 ゲーム、音楽、映画/アニメ、イラストなどが趣味。 ここでは音楽や映画/アニメを中心に、趣味関連の記事を書いていきます。


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