こちらで更新継続中。「ドラゴンエイジ -ブラッドメイジの聖戦- (原題:Dragon Age: Dawn of The Seeker)」 レビュー

「ドラゴンエイジ -ブラッドメイジの聖戦- (原題:Dragon Age: Dawn of The Seeker)」 レビュー

ドラゴンエイジ -ブラッドメイジの聖戦- [Blu-ray]

BioWareのRPGシリーズ「Dragon Age」の映画化作品。

精鋭部隊所属の主人公・カサンドラは、ある任務でエルフの少女を保護する。この少女は悪の魔法使い集団・ブラッドメイジに何らかの目的で誘拐され、利用されようとしていたのだったが、詳しいことはわからなかった。

そんな矢先に少女を巡っての問題が発生、カサンドラは成り行きでブラッドメイジのみならず味方の騎士団にまで追われる身となってしまう。彼女は道中で出会ったガリアンというメイジ(魔法使い)と共に、国を揺るがさんとする陰謀に立ち向かっていく。

3Dアニメーションで描かれるダークファンタジー世界は、原作ファンも新規さんも納得の出来栄え。王道な作りと展開にスピーディでヴァイオレントなアクションが融合し、一作品としてエンターテインメント性の高い作品に仕上がっています。

吹き替えには栗山千明や谷原章介、GACKTが参加していて、こちらもなかなかの好演をしています。

 icon-smile-o ここがイイ!

  • Dragon Age: Origins(Awakening)とDragon Age IIとを繋ぐストーリー。両者のファンは作品が提示する以上のものを堪能できる。
  • キャラクターの造作は日本人好みの西洋人といった印象で、日本のアニメーションが好きであれば受け入れやすい。
  • 流血が飛び交うなど、原作を彷彿とするアクションシーンも良い出来。

 icon-meh-o 微妙・惜しい

  • キャストの出来不出来。詳しくは後述。
  • ドラゴンやクリーチャーの造作には力を入れている一方、人物は少し固さが感じられる。
  • ストーリー展開は読みやすく驚きや新鮮味は薄いので、そういったものを求めると凡作に映るかも。
  • 一部、原作との間にズレ(表記ブレのようなもの)がある。

 icon-frown-o ここがダメ!

  • 特に無し。
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詳細

本作の主人公はDragon Age IIにて重要な立ち位置で登場する、カサンドラという人物の成長・栄転を描いた物語です。とはいっても原作シリーズをプレイしていなくても内容分は十分楽しめ、シリーズファンはその上でさらに付加価値的に楽しめるという作りです。

宗教や政治、陰謀などリアリティあるファンタジー世界で、剣と魔法、モンスターやドラゴンというおなじみの登場物、そして妙な複雑さを取り払った娯楽性のあるストーリーが本作の魅力です。

導入部で語られる矢継ぎ早の説明は、それこそ、初見の方がついていくのは困難と思われますが、それはなんとなく雰囲気がつかめればOKで、以後はそんな詰め込み過ぎな印象もなく物語は展開。上映時間90分間、特にダレることもなく物語を楽しめるでしょう。

原作ではお馴染みのオーガやストーンゴーレムなども登場し、なんといっても顔役のドラゴンももちろん登場!特にドラゴンは質感もデザインも共にCOOLな出来栄えです。

洋ゲー原作のアニメに息づく、日本のアニメの血!

洋ゲー原作のアニメだし、ムサいオッサンが血と汗を流し、主人公の女もゴリラみたいなやつじゃないかって?そんな心配は杞憂に終わります!

なんと本作の監督は曽利文彦という日本人監督!彼はかつて「アップルシード」の3Dアニメーションを手がけていて、本作でもいかんなく才能を発揮。

キャラモデルは西洋風でありながら、日本人好みのする日本人らしい感性でのデザインを適用。カートゥーン調でありながらアニメ調という3Dモデルを実現しました。

エルフの少女

ロリなエルフも登場するよ!

アメコミ調なんじゃないか、という予想で回避していた人は安心して本作を手にとってください。

また、そんなキャラたちが体現するアクションも見もの!

流血、返り血、一部人体欠損表現など原作を彷彿とさせる過激なヴァイオレント・アクションシーンが展開。そういうのが苦手な人はちょいとキツいかもしれませんが、グロさを前面に出した作品ではないのでそれほどグロくはないです。

とにかくカサンドラのアクションがスピーディでエキサイティング。視覚的に大いに楽しませてくれるでしょう。

あ、逆に原作のようなモデリングを期待すると、あまりにも日本製なデザインは違和感を感じるかもしれませんね。

音声周りはちょ~っと不満が残る

キャストは前述のとおり豪華俳優を起用ということなんですが、ナイトコマンダー(GACKT)やガリオン(谷原章介)などの好演の一方で、カサンドラ(栗山千明)が微妙な感じに……。感情が高ぶったりアクションシーンの掛け声などはちょっとイマイチです。

一方の元の音声である英語の方はというと、こっちも微妙なんですよね。

棒読みとまでは言わないまでも抑揚が物足りなかったりと、あまり母国語(?)であるにもかかわらずそれほど雰囲気が出ないというか。

本作に関しては総合的に日本語吹き替えの方が奮闘しているので、無理に英語音声&日本語字幕で観ることもないかと思います。最終的には好みの問題でしょうけれどもね。

あ、唯一英語音声の方がよかったな~と断言できるのは、中盤頃の1シーンでの音響演出でしょうか。英語音声の方ではイメージにマッチしたファンタジーなBGMが流れるのに、日本語音声の方ではいかにもJ-Popな”見事にマッチしない”楽曲が流れます。これはちょっと意図不明で興を削いでいましたね。

GACKTの歌うEDテーマはメタリックな曲調がなかなか良い感じにマッチしていましたが。

総括

ちょっと音声周りで今一歩感がありますが、概ね高水準にまとまっていてこういうダークファンタジーが好みならば楽しめる内容です。

Dragon Age IIでは描かれないカサンドラの過去を知るというだけでなく、これ単体でも日本での注目度の低さに反して高い完成度を誇ります。

原作ファン、ファンタジーファン、RPGファン。このあたりに属する方は是非ご覧あれ。

トップ|映画「ドラゴンエイジ -ブラッドメイジの聖戦-」公式サイト

 

書いた人はこんな人

壬生狼

壬生狼(みぶろ)と申します。 miburo666/ルプス(Lupus)は概ね同一人物。 ゲーム、音楽、映画/アニメ、イラストなどが趣味。 ここでは音楽や映画/アニメを中心に、趣味関連の記事を書いていきます。

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