こちらで更新継続中。「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 (原題:The Three Musketeers)」 レビュー

「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 (原題:The Three Musketeers)」 レビュー

バイオハザードの監督による、ファンタジーアクションに生まれ変わった三銃士。本作でもミラ・ジョヴォヴィッチを起用し、オーランド・ブルーム(敵役)までキャスティングしています。

しかし見所はそれくらいで、「ただミラを撮りたかっただけなんじゃないの?」と思ってしまう、なんの驚きも感動もない陳腐なシナリオや、薄っぺらいキャラクター描写がネック。

全編通して退屈で、三銃士の物語を知っていようが知っていまいが、あくびが出ることを禁じ得ない駄作となってしまいました。

 icon-smile-o ここがイイ!

  • CG、楽曲は良い感じ。Paul Haslingerの作曲は大作志向でキマってます(作品自体がアレなのでもったいないですが)。

 icon-meh-o 微妙・惜しい

  • 三銃士を知らない人・世代でも問題なく楽しめる……ように作ったのだろうと予想できますが、三銃士である意味が希薄な上に、内容自体もどってことないものに。

 icon-frown-o ここがダメ!

  • 見せたい部分・楽しませたい部分がブレブレで、一体どこをプッシュしたかったのかよくわからない印象。
  • ストーリーの描き方や、キャラクターの掘り下げも×。没入度が低く、後には何も残しません。
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詳細

映画のバイオハザードの凋落っぷりを見てきているので過度の期待はしていなかったんですが、この監督は物語を見せることに関しては3流なんじゃないか?という疑念が確信に変わってしまいました。

三銃士といえば、元々は19世紀半ばに執筆された、古典とも言うべき小説です。これを、三銃士を知らない人・世代にも楽しめるように、大胆なアレンジを施して現代風ファンタジーに仕立てあげたのが本作となります。

しかし、そのアレンジがどこか空回り気味であるにとどまらず、三銃士である必要性が希薄になってしまうという弊害を引き起こしてしまいました。

最たるものは、サブタイトルにもなっている「ダ・ヴィンチの飛行船」です。一応ストーリーにも関わってこないこともないのですが、”必要”かと言われると首を傾げたくなる要素でした。

本作においては、この飛行船でのバトルなんかが最大の見せ場なんでしょうけれども、三銃士らしくもないこの部分が見せ場と言われてもな~っと思うわけです。やっぱり三銃士といったら剣戟ですから。

登場人物の描写も独自解釈が多分に含まれていて、ダルタニアンなんかは猪突猛進で無礼なだけの青年になってしまっていたり、三銃士らの描写もなんだか薄っぺらいものになっています。

三銃士を知っている人には「改悪」だし、三銃士を知らない人に対する人物紹介としてもいただけないですね。三銃士と言いながら、銃士らに魅力がないのは致命的(反面、ミラ演じるミレディには力を入れていた印象)。

会話や演出もウィットが感じられず、冗長なんだか駆け足なんだかよくわからないテンポで物語が過ぎ去っていき、どうにも楽しめた部分がありません。

なお、次回作へつなげようとする演出がありますが、こんな出来だったらNO THANK YOUです。バイオハザードもそうやって薄くのばしてつまらなくなってしまっているんですから、本作の続編など見れたもんじゃないのでは、と。

ただし、CGやアクションシーン、楽曲は○

物語部分では褒めるべきところが全くない本作ですが、CGの出来やバイオハザード譲り(?)のアクションシーンは流石ですね。

件の飛行船での航行やバトルシーンはなかなか迫力がありましたし、アクションシーンもお得意のスローモーションなどを駆使してカッコ良くキメていました。あと、風の谷のナウシカの空戦シーンを彷彿とさせる場面も。

楽曲は大作志向な感じの楽曲でこちらもCOOLだったんですが、内容があまりにも残念なものだったので、もったいないというか浮いちゃっている感は拭えませんでした。そうそう、パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズでのHans Zimmerを意識しているような印象を受けましたね。

総括

映像美やアクション、楽曲が良くてもメインとなる部分の描き方がつまらないんじゃ、意味がありません。

いくらアクション映画だとしても、本作のように鑑賞後に何も残らない(そして急速に記憶から消えてゆく)映画は評価しかねます。肝心のアクションシーンも、内容に惹かれるものがなければ、単なるお茶濁しでしかありません。

そういう意味では残念ながら、数多のパチモノ映画を見るよりも得るものがない、時間の無駄だと感じる作品でありました。

レンタルしてまで見る価値は無いものと思います。

書いた人はこんな人

壬生狼
壬生狼(みぶろ)と申します。 miburo666/ルプス(Lupus)は概ね同一人物。 ゲーム、音楽、映画/アニメ、イラストなどが趣味。 ここでは音楽や映画/アニメを中心に、趣味関連の記事を書いていきます。
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