こちらで更新継続中。「アンフィニッシュド スワン (The Unfinished Swan)」 レビュー

「アンフィニッシュド スワン (The Unfinished Swan)」 レビュー

The Unfinished Swan

PSN配信専用タイトル。

少年・モンローが、母が遺した描きかけの白鳥に導かれるままに、とても不思議な世界を冒険していく。

辺り一面が一点の汚れもない真っ白な世界や、反対に黒で塗りつぶされたかのような闇の世界など、様々にアーティスティックな世界を冒険していく本作。独特な世界観とギミック、そしてそれに華を添える秀逸な楽曲が魅力の作品です。

 icon-smile-o ここがイイ!

  • 無機質ながらも不思議な優しさを感じる世界。
  • それを彩るエレクトロニカ・アンビエント系の楽曲。
  • ファンタジックなギミックに富んだマップ。
  • モンローの声が可愛い。

 icon-meh-o 微妙・惜しい

  • 移動速度がやや遅め。ダッシュがあってもよかったかなと思う反面、内容的にはなくても問題なし。
  • 序盤は白と黒の世界なので、やや目に負担がかかる。
  • ローカライズ(日本語音声化)されているんですが、字幕やシーン切り替えに追いついていない部分も。

 icon-frown-o ここがダメ!

  • とくになし。
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詳細

PSNの配信専用タイトルには、ゲームというよりアートと呼ぶべき作品が多く存在するのですが、本作もそのうちのひとつ。

システム的にはFPSのように主観視点(一人称視点)であり、R1などで絵筆から絵の具などを飛ばして道を明らかにしたり、ギミックを操作して進んでいくというシンプルなもの。

一応謎解きのようなギミックもありますが、基本的に難易度は低め。それゆえ、この不思議な世界にのめり込んで楽しむことに集中できるのです。

R1で射出されるのは、序盤が黒い絵の具で、少し進むと水(もしくは水色の絵の具)……というように場面ごとに変わることがあり、それに応じたギミックがプレイヤーを待っています。ノーヒントながら、前述のように難易度が低め=ちょっと考えて色々試しているとクリアできるものなので、ほどよく考える(想像する)楽しさも味わえます。

物語終盤には、「こんなこともさせてくれるんだ!」というギミックが登場して驚きました!絵画に強く関係した本作なだけに、クリエイティヴな仕掛けが満載です。

また、プレイに直接関係ない所でのお遊びも結構あって、某所ではちょろっとサプライズゲストが登場していたりもしますし、エンドクレジットも遊び心に溢れたクリエイティヴな形で提供されています。

楽曲も素晴らしい!

基本的に少ない色数と、(ぱっと見)シンプルなマップのデザインに合わせるように、本作で使われる楽曲も比較的控えめなものばかり。しかし、控えめ=影が薄いということではなく、この楽曲群も耳を傾けてみれば素晴らしいものだとすぐにわかるのです。

ジャンルで行けばエレクトロニカやアンビエント、モダンクラシカルなどといわれる電子音楽の一種に相当するものが多く含まれ、これらがなんとも奇妙で不思議な童話のような世界の本作を、より引き立たせてくれるのです。

サントラが用意されるなら即座に買ってしまいそうな完成度ですよ。

少し気になる点もあるけど、ほぼ欠点なし

移動速度が遅めだったり、目がちょっと疲れやすいという点もありますが、いずれもそれほどの問題ではありません。

ゲームボリューム自体がそれほどのものでもありませんから、移動速度の遅さがネックになるほどの移動を強いられるわけでも、プレイ続行が困難なほどハイコントラストなわけでもありません。

それよりも、本作が与えてくれる体験のメリットのほうが大いに上回り、これらの点は「強いて言えば」のレベルにまで気にならなくしてくれます。

総括

いやはや、ステキなひとときを堪能させてくれました。

価格も1,200円と安価ですし、値段相応……いや、満足度・感動度で言えばそれ以上のものを与えてくれる作品でした。

ステージに隠された風船を見つけていくことでアンロックされるおまけなど、ほんの少しのやりこみ要素もありますし、しっかりとアドベンチャーゲームとして成立しています。ゲーム性が低いということはありません。

風ノ旅ビトやDATURAを持っていると1,000円で購入できるのですが、その風ノ旅ビトやDATURAのようなアーティスティックな作品が好きならば、本作はきっと気に入ることと思います。

また、内容のハードル自体もいい意味でとても低いので、本作をこういった作品に触れることのきっかけにしてみるのもいいかもしれませんね。オススメの作品です。

The Unfinished Swan | プレイステーション® オフィシャルサイト

書いた人はこんな人

壬生狼

壬生狼(みぶろ)と申します。 miburo666/ルプス(Lupus)は概ね同一人物。 ゲーム、音楽、映画/アニメ、イラストなどが趣味。 ここでは音楽や映画/アニメを中心に、趣味関連の記事を書いていきます。


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