こちらで更新継続中。「トータル・リコール (1990) (原題:Total Recall)」 レビュー

「トータル・リコール (1990) (原題:Total Recall)」 レビュー

アーノルド・シュワルツェネッガー主演の、SF/アクション映画。

夜な夜な火星で事故死する夢を見る、主人公ダグラス・クエイド。なみなみならぬ火星への執着が募っていたところへ、「旅行の記憶を売る」というリコール社の存在を知る。嬉々として火星旅行の記憶を買うことにしたクエイドだったが、それがきっかけで、彼は消された記憶と過去の存在を知ることになる。

サスペンス要素もあるものの、全体に漂うのはユーモア溢れる空気感。シュワちゃん主演ということもあってか、端々にブラックな笑いを挟み込んでいる他、一度見たら忘れられない名シーンの数々を遺した作品です。

監督のグロ好きが反映されていて、ところどころグロ要素があるのが人によっては難点ですが、示唆に富んだ演出の数々など、往年の名作と言って過言ではありません。

ここがイイ!

  • とにかく印象的なシーンの数々や、登場人物たち。
  • ところどころに配置されている、(ブラック)ユーモア。
  • 今でもテレビなどで使われる、耳に残るメインテーマ。
  • 細かな演出にもウィットを感じる。
  • 破天荒・荒唐無稽に見えながら、含みの有るストーリーや演出。

微妙・惜しい

  • 前述のブラックユーモアにグロ要素も含まれるので、グロ描写が苦手な人は少し悪印象かも。

ここがダメ!

  • とくになし。
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詳細

今更本作について感想を述べたり、考察するのもどうかと思いますが……次に書く2012年版のためにも書こうと思った次第です。

さて本作は、恐らく火星の印象を当時の人に色濃く植えつけたであろう作品です。目玉が飛び出したりといった表現は、不可解ながらも非常に印象的ですよね。他にも様々なシーンで、トータル・リコールという作品を特徴付ける演出やギミックを盛り込んでいます。

題材としては割合シリアスなのに、コミカルなシーンも多く、中途半端でしまりがない……という意見もありますが、そのごった煮具合が本作を強く印象づける武器になっているのではないかと思います。

といってもコミカルなシーンばかりということでもありません。そこそこに緊張感のあるシーンもありますし、物語の終わりにはしっかりと余韻を残しています。

登場人物もベニー(黒人のタクシードライバー)や、ミュータント(おっぱい3つついてる女性とか)などなど、チラッとしか出てこないようなキャラクターも、強烈なインパクトを与えるものばかり。当時にしては頑張ったのであろう、特殊メイクにも思いを馳せてみる価値はあります。

秀逸なかけあい、カット

細かく書くとネタバレになってしまいますし、文字だけでは伝わらないので詳述は避けますが、本作の登場人物のかけあいもウィットに富んで面白いです。

例えばクエイドがリコール社で記憶を買うことの説明を受けている時、さながら子供のようにワクワク顔をしているシュワちゃんの表情を見ているだけで和みますww 前後のやりとりも含めてのワンシーンなのですが、他でもこのように注目せざるをえないカットシーンや、ネタが分かった上で見直すと再発見があったりと、見かけによらず高度に計算された描き方をしているのがわかります。

これがあるおかげで、何かと走り気味な本作の展開もそれほど疑問に思うことなく楽しめているのだと思われます。

ただ、そうした中にはグロテスクな描写もあったりします(蜂の巣とか貫通とか腕もげたりとか)ので、その点は好き嫌いがわかれるかもしれませんね。

総括

2012年版の予習ということでなく、単品として楽しめる作品です。

当時描いた「未来」というものは、今にすると古臭いものが多々ありますし、諸々で今の最先端の映像技術を見慣れているとチープに映るでしょう。

しかし、それら映像に頼りすぎて後に何も残さない映画が多い昨今に反し、本作はとにかくインパクトの強いものを多く持っています。昔ながらの手法ともとれますが、それは普遍的な映画を魅せるという手法でもあります。

若くて細いシュワちゃんをニヤニヤしながら見つつ、近年失いつつある面白みを味わうのに適した逸品です。

書いた人はこんな人

壬生狼
壬生狼(みぶろ)と申します。 miburo666/ルプス(Lupus)は概ね同一人物。 ゲーム、音楽、映画/アニメ、イラストなどが趣味。 ここでは音楽や映画/アニメを中心に、趣味関連の記事を書いていきます。
記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。
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